地方創生SDGsターゲット3.4 自殺の減少 [2023年09月17日(Sun)]
地方創生SDGsターゲット3.4 自殺の減少来年施行される孤独・孤立対策推進法は、地方創生SDGs3.4「自殺の減少」 と密接に関連します。種々の領域において、孤独・孤立の人々が支援も受けられず、孤独感を深めて、うつの症状が起こり、孤独で支援もうけられるないと、抑うつ症状の自殺念慮が重くなるのです。 【ホームページの目次】 http://mindfulness.jp/sdgs/detail-target-3-4-jisatu.htm http://mindfulness.jp/sdgs/20-02-target3-4.pdf 自殺防止対策が不十分なため、孤独・孤立を深めているひとが多いのです。 マインドフルネス総合研究所では、うつ病などを改善することができるマインドフルネス心理療法としての自己洞察瞑想療法の開発研究、臨床支援を行ってきました。(「無評価で観察の瞑想のマインドフルネスではなく、それを超えた第4世代の認知行動療法、SIMTで) SDGsの専門家のSDGsのターゲットの説明は、次のとおりであり、自殺の減少もこれに含まれます。マインドフルネス総合研究所の活動は、ターゲット3.4に深く関係しています。 「3.4では、心血管疾患、癌、糖尿病、慢性の呼吸器系疾患といった非感染症疾患による若年死亡率を3分の1減少させるとする。このターゲットの進捗を測る指標をみると、自殺率というものもある。2018年の『自殺対策白書』(厚生労働省)によれば、日本における自殺率は低下傾向にあるものの、2015年時点でもいまだ10万人あたり20人弱程度いる。これをどの程度減らしていくか、国連では決めていないが、日本で決めるべきである。」 (蟹江憲史(2020年)『SDGs(持続可能な開発目標)』p73 ) 次の記事にマインドフルネスSIMTによる精神疾患の改善事例があります。ほかの治療法では治らずに何年もつらい思いをした人であり、これ以上治らなければ自殺のリスクもあったといえます。 実際、SIMTの開始時点で、自殺念慮があったうつ病患者が多かったです。そういう意味で、ターゲット3.4と関係があります。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4563 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4564 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4565 そして、機関紙「マインドフルネス精神療法」第7号に、改善事例の一部を2つの論文に整理しました(一部である)。 http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/kikansi/hp-07/44-satou-all.pdf http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/kikansi/hp-07/ohta6-kaizenrei.pdf 現在の治療法ではうつ病が完治しない人が多いのです。この中から、自殺が起きるのです。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/1932 ★医師による薬物療法でも完治しないひとが多い https://blog.canpan.info/jitou/archive/2799 ★薬だけに頼らない http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/kikansi/hp-07/27-ohta-zen.pdf 【日本唯一の雑誌】「マインドフルネス精神療法」第7号 アメリカでは「マインドフルネス」による支援も研究されてきました。私も期待して、1993年から提供していた支援手法は、瞑想を超えていたのですが、患者さんが受けやすいようにと、「マインドフルネス」の一流派に位置づけました。 (「マインドフルネス」への期待と誤算 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4900) しかし、結局、無評価で観察の瞑想の「マインドフルネス」では、十分ではないことが確認されました。しかし、SIMTは、ずっと、重いうつ病の患者さんも支援して、完治へのお手伝いが続きました。 元来「マインドフルネス」は、自己の意識現象のすべてを観察することであり、種々の深さがありました。無評価で観察、瞑想は、ジョン・カバットジン氏が断言したように、表層的な部分にすぎません。それゆえでしょうが、自殺念慮の重い患者が、無評価で観察の瞑想を実践すると、自傷・自殺のリスクを高めるという研究も発表されました。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4895 ★無評価で観察だけではMBSRでもない 種々の社会問題は浅い自己洞察では解決しない。深いマインドフルネス観察法はうつ病などを治す可能性があります。排除しないでほしい https://blog.canpan.info/jitou/archive/5181 ◆日本で権威ある雑誌で「マインドフルネス」の特集がありましたが、、、、 「マインドフルネス」では、うつ病などを治す臨床をする人も、研究をしている専門家もいないようです。 自殺の減少のためには、種々の問題があります。 ◆うつ病の薬物療法は、3〜4割が治らない。治らない患者が、長年月、ひきこもり状態、尚あらなくてもつらい中で働き続ける人もいる。やがて、自殺も起きる。 ◆認知行動療法がうつ病に効果的であるが、精神科医も心理士も収入にならないので、これで支援する職業専門家が極めて少ない。 ◆相談機関に相談する人のかなり多くが「死にたい」という。うつ病や不安症、PTSDなどが治らないひとが相談しているはずだが、相談しても治るものではなく、相談の先の「治す」受け皿に繋げない。 ◆不登校、ひきこもりも、うつ病、不安症の人も交じっているが、「治す」支援を受けていない。 ◆うつ病のほかに、不安症、PTSD、なども治らない人がいる。 ◆双極性障害(双極症)が治らずに、自殺することも多いというが、心理療法による支援が受けられない。 ◆こういう現状なのに、「マインドフルネス」の研究もすすんでいないと思われる。 自殺の減少が、重要な課題のはずですが、地方創生SDGsのプラットホームに、これを問題とする自治体がなかった。見放されているような状況です。 最近、子どもや若い女性の自殺も増えていることが問題になっています。だから、DDGs3.4の実現のために、新しい対策をとる必要性を感じています。 医師ができない状況であるから、心理カウンセラーがこの領域で、職業としてできるように制度を整備することも一つの対策だと思います。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4988 いくつかの認知行動療法(第1,2、4世代)や対人関係療法が候補になるでしょう。傾聴型では、脳の領域に生じている炎症は治らないでしょう。機能低下部位を回復する積極的な療法を1,2年提供することが必要でしょう。認知行動療法を用いることができるように、専門家を育成するには、SIMTでは、1−2年かかるでしょう。ほかの心理療法も似たような期間がかかるのではありませんか。全国にそういう専門家を置くのは、大変な期間を要します。早く、決断してほしいと思います。 【目次】孤独・孤立の対策& 不登校・ひきこもり・自殺念慮対策(SDGs3.4) https://blog.canpan.info/jitou/archive/5168 |
Posted by
MF総研/大田
at 17:28
| 孤独孤立自殺うつ病不安症
| この記事のURL