• もっと見る
«双極性障害の死亡率は高い   〜 心理社会的な支援も有効なのだからその促進を | Main | 不登校の子どもの一部に社交不安症のあることが確認された»
【目次】第4世代の認知行動療法の一つ、SIMT 〜 孤独・孤立対策に、SDGs3.4自殺の減少に [2023年09月09日(Sat)]
うつ病を治して自殺防止
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5119
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4893
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4722

【目次】第4世代の認知行動療法の一つ、SIMT

 〜 孤独・孤立対策に、SDGs3.4自殺の減少に

 今しかない、この瞬間の心の動きを観察して、選択した価値実現の行動をして人生を生き抜いていく、自己洞察法を「第4世代の認知行動療法」と称します。生き方ですが、精神療法に活用できます。

 自己洞察瞑想療法、SIMTは、第4世代の認知行動療法の一つです。第3世代がそうであったように、第4世代も様々な領域、様々な問題のために、種々のものが開発されるでしょう。

 SIMTは、すべての時間において、すべての意識現象を観察して、認知の変化、行動の変化をねらいますので、「認知行動療法」に該当します。 しかも、「対面の瞬間」「今の瞬間」に、認知の変化、行動の変化をねらいトレーニング(それこそ「自己洞察」です)を繰り返す。 そのことで、そのようにする脳神経回路が活性化する。病的な症状は軽くなる。治らない症状、障害は「受け入れて」、自分の選択した「人生価値」の行動に意識を向けて、生き抜いていく。「自己とは何か」ということの新しい信念が得られます。 実は、すべてのひとが実践すべき生き様なのです。後期西田哲学の「認識論」「実践論」「実在論」の具体化です。

 これがSIMTですから、がんになっても生き抜いていく人生哲学を背景にした精神療法ですから、がんの人の心のケアにも活用されるように拡張できるのです。この領域は、宗教的関心事(自己の根源)まで取り組みます。別に述べます。(『「死」と向き合うためのマインドフルネス実践』です)

 無評価で観察の瞑想での観察(第3世代CBT)ではなく、常時、人生の出来事のただなかにおいて自己の人生価値にあったものか、認知と行動を瞬時に「評価」する(第4世代のCBT)人生のすべての局面で観察する精神療法でもあり、人生哲学実践です。

 第3世代の認知行動療法との違いは、次の図で明確です。

(クリックすると拡大)
E-3s-SIMT2-日米の比較-範囲.jpg

 第3世代は、瞑想時のみです。対面時でない場所時です。「無評価で観察」です。
 第3世代のマインドフルネスは、人生価値、意志作用(目的、行動)さえも観察しません。
 第4世代の認知行動療法は、瞑想時も、休息時も、何かを思考している時も、対面時も、仕事の時も、がんや難病の病床でも、すべてのひとの、すべての時間、すべての場所において、すべての意識作用、自己意識を観察します。当然ながら、各人は自分の評価基準、好き嫌い、価値観によって評価して、不快や快(執着)などの「感情」を起こします。しかし、各人が世界を構成する社会では「共生」していかねばならないので、自己、他者の発言や行為が価値実現を妨害しないかその瞬間に評価します。  SIMTは、これまで、薬物療法でも従来のカウンセリングでも治らない、うつ病、非定型うつ病、不安症(パニック症、社交不安症、広場恐怖症など)、PTSD、過食症などに多数の完治例を 見ました(下記)。
 これからは、孤独・孤立対策、SDGs3.4自殺の減少対策のほか、新しい領域に活用していただきます。

SIMTによる改善事例
http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/kikansi/hp-07/44-satou-all.pdf

http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/kikansi/hp-07/ohta6-kaizenrei.pdf


https://blog.canpan.info/jitou/archive/4786
★【連続記事】なぜうつ病になるのか なぜ自殺が起きるのか

◆孤独・孤立対策にもSIMTが貢献できる領域
 これらの領域の専門家のかた、共同で第4世代の認知行動療法を開発しませんか。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2760
★西田哲学による自己の階層


(続)
    【参考】
    ★大田健次郎『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社
    ★大田健次郎『 不安、ストレスが消える心の鍛え方――マインドフルネス入門』清流出版
    ★大田健次郎『「死」と向き合うためのマインドフルネス実践』佼成出版社
    ★SIMT=マインドフルネス自己洞察瞑想療法。Self Insight Meditation Therapy(SIMT)



【第4世代の認知行動療法】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5215

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5363
★マインドフルネス瞑想療法士の講座
 〜 自己洞察瞑想療法
 〜 第4世代の認知行動療法SIMT

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5225
孤独・孤立対策推進には、外形的な支援だけではなくて内面の支援も

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5224
★孤独・孤立対策は、地方創生SDGs ゴール4「質の高い教育をみんなに」とも密接に関係

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5222
★うつ病や不安症などを「治す」第4世代の認知行動療法

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5215
【この目次】第4世代の認知行動療法の一つ、SIMT  〜 孤独・孤立対策に、SDGsターゲット3.4「自殺の減少に」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4236
★第3世代の認知行動療法から第4世代の認知行動療法へ  〜 対人場面で起きる感情、その背後にある執着嫌悪の基準を「評価」(第1ステップ)
 〜 価値を崩壊しないよう「評価」(第2ステップ)して発語、行為

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4819
★マインドフルネス心理療法SIMTとは

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5042
★【連続記事】マインドフルネス心理療法、SIMTとは

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5011
★マインドフルネス心理療法SIMTの特徴

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3582
★後期西田哲学の実践論は第4世代に

Posted by MF総研/大田 at 14:18 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL