• もっと見る
«北海道の無医地区=うつ病などを支援する精神科医がいない | Main | 【目次】第4世代の認知行動療法の一つ、SIMT 〜 孤独・孤立対策に、SDGs3.4自殺の減少に»
双極性障害の死亡率は高い   〜 心理社会的な支援も有効なのだからその促進を [2023年09月07日(Thu)]

双極性障害の死亡率は高い
   〜 心理社会的な支援も有効なのだからその促進を

 SNSのツイッター(現在 X)には、双極性障害のひとのつぶやきが充満しています。 長く治らず困っていて、つながりを求めています。
 双極性障害は抑うつエピソードから始まり「うつ病」と診断されることが多く、抗うつ薬による治療を受けているうちに、数年後に躁病エピソードになってから双極性障害だとわかることが多い。とすれば、すでに数年経過しており、さらに、双極性障害として何年もの闘病期間が続きます。
 そして、死亡率が高いとされます。

 「有効な治療法が確立した現在でも、依然として双極性障害患者の死亡率は一般人口よりやや高い。」

 「多くの研究のメタ解析によると、双極性障害の死亡率は一般人口に比べて2倍に及ぶという。自然死による死亡率は全体として1.5倍で、循環系が2倍、呼吸器系が3倍のリスクであった。一方、非自然死による死亡率は全体として7倍であり、自殺が14倍、その他の暴力的な死(事故、殺人などが4倍近くであった。」 「双極性障害」(第3版)加藤忠史、医学書院、p24)

 そして、双極性障害には、心理社会的な支援も有効であることがわかっています。(日本うつ病学会のガイドライン)

 だが、その支援をするひとが少ない(つまり、職業にならない)ことも認めています。 軽減する方策がわかっているのに、多くの患者がいる(100人に一人発症)のに、対策をとらないでいいのでしょうか。SNSでつながるしかなく、孤立しています。孤立しているから、SNSでつながりをもとめるのだと思います。
 孤独・孤立対策推進法が制定されたのだから、すくいとっていただく対策をお願いしたい。「ひきこもり」もせず、懸命に生きておられます。「ひきこもり」支援の対策の対象にはなならないかもしれませんが、疾患が治らずに、つらい思いをしておられると思います。
 これは、最近また、双極性障害の死亡率の高いという研究報告をみたことによって思うのです。


https://blog.canpan.info/jitou/archive/5197
【目次ー双極性障害(双極症)に、マインドフルネス自己洞察瞑想療法SIMT

 双極性障害は、自殺も多いのだから、地方創生SDGs3.4 自殺の減少の対策にもなります。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5119
【目次ー自殺予防2023年】
Posted by MF総研/大田 at 11:43 | 孤独孤立自殺うつ病不安症 | この記事のURL