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北海道の無医地区=うつ病などを支援する精神科医がいない [2023年09月06日(Wed)]

北海道の無医地区=うつ病などを支援する精神科医がいない

 北海道の広い地域で、精神科医がいない地域がある。

北海道・釧路地方の精神科「異常事態」 新患外来は半年待ち 閉院や縮小相 次ぎ
https://ameblo.jp/mwpfn565/entry-12782152833.html

 北海道新聞(1月1日)によれば、

 「釧路市内の精神科外来は数年前から混雑が続いていたが、現在はさらに予約が とりにくくなった。市内の病院の精神科男性医師は「以前から 3 カ月待ちもざ らだった。今はそれ以上で異常事態だ」と話す。精神科に通う市内の 40 代女性 は「あまりにも予約が取れず、周囲には帯広の病院に行く人もいる」と言う。 」

 そういう地域には、心理職が支援をする制度を真剣に検討していただいたらいい。

 うつ病、不安症などは、薬でなくても、認知行動療法(CBT)でも完治するのだから、こうすればどうだろうか。

●病気の診断は、医師しかできないということだから、心理カウンセラー(CL)は相談を受けて、アセスメントする。

●うつ病(不安症)ではないかとアセスメントできたら、近くの医師、または遠隔地の精神科医の診察を受けるようにアドバイスする。

●医師の診察が3か月〜半年後ならば、それまでのあいだ、CLがCBTで支援開始する。

●診断名が確定したら、薬物療法を受けながら、CLがCBTを併用提供する。

 CLは、自治体の予算で雇用する。CLは、認知行動療法を提供できるスキルを持つ人である。 SIMTも認知行動療法であるが、SIMTならば、CLは、1−2年でスキルを習得できる。もちろん、他のCBTでもいい。SIMTは、うつ病、非定型うつ病、不安症すべて、PTSD、過食症の支援ができる。双極性障害の軽減の支援もできると思う。

 この問題については、次の連続記事で詳細に考察した。その後に、現実化したのが、釧路地域なのだ。 うつ病ならば、半年も待っていては、自殺も起こりえる。代替の対策を考えてもらいたい。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4988
★自殺対策 〜 心理職に期待

SIMT:第4世代のCBT。自己洞察瞑想療法。Self Insight Meditation Therapy(SIMT)。がん患者の心の支援まである。この部分は、さらに、西田哲学の宗教哲学(場所的論理による)まで学習する。

第4世代の認知行動療法へのリンクはこちらに
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5206


https://blog.canpan.info/jitou/archive/5119
【目次ー自殺予防2023年】

Posted by MF総研/大田 at 12:44 | 自殺予防対策 | この記事のURL