双極性障害は視床室傍核が過剰に興奮 [2023年08月23日(Wed)]
双極性障害(双極症)には、第4世代の認知行動療法SIMTを〜 双極性障害は視床室傍核が過剰に興奮加藤氏によれば、今、双極性障害の原因になる部位に直接作用して治す薬はなく対症療法的です(注)。 「視床室傍核が過剰に興奮しているのかもしれない」といいます。 そして、加藤氏によれば「視床室傍核を中心とする感情関連神経回路が過剰に興奮し、物事を論理的に認識する働きよりも、感情で処理する働きが強まることにあると考えています」 室傍核からA)側坐核(報酬)とB)扁桃体(恐怖)C)前部帯状回への投射がある。 A) が躁エピソードを、B)が抑うつエピソードを起こす。 マインドフルネス心理療法SIMTの言葉で説明すれば、 A) は衝動的行動への欲求に駆動される「執着」系で、B)は不快な感情が起きるストレス反応や、その時回避逃避のほか、価値崩壊の反応行動ということになるでしょう。 両方とも、躁のエピソードか抑うつエピソードを持続させ生きがい価値を崩壊したり、困難にするから両方とも「抑制」して、その患者本人の選択した人生価値への行動をするとか、改善効果があるとされる行動をとるというのが「論理的」行動になるでしょう。 SIMTでは、価値実現の方向への「意志作用」といい、日常生活の場で(瞑想でなく)、繰り返し練習します。だから、 背外側前頭前野、内側前頭前野、眼窩前頭皮質、海馬などが活性化すると思われます。 (続)
★林(高木朗子)・加藤忠史編著『「心の病」の脳科学』講談社 ★SIMT=マインドフルネス自己洞察瞑想療法。Self Insight Meditation Therapy(SIMT) https://blog.canpan.info/jitou/archive/5197 【目次ー双極性障害(双極症)に、マインドフルネス自己洞察瞑想療法SIMT |
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MF総研/大田
at 14:11
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