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沖縄で10万人がコロナ後遺症かと推計 [2022年11月11日(Fri)]

新型コロナ感染症の後遺症

 新型コロナ感染症が収束せず、また増加傾向です。 新型コロナ感染症は、そのウイルスがある間だけの症状ではなくて、後遺症が残るということが繰り返し報道されます。

 沖縄で10万人がコロナ後遺症かと推計されています。

https://www.47news.jp/localnews/8553756.html
★沖縄で10万人がコロナ後遺症か、医師推計

https://www.47news.jp/localnews/8553756.html
★後遺症、退院1年後も10% コロナ、筋力低下が最多

 うつ病などのマインドフルネス心理療法SIMTについて研究している者が、後遺症に注目するのは、後遺症がうつ病に類似するからです。

 うつ病は、最近では、セロトニン神経仮説ではなくて、神経炎症説が有力です。
 心理的ストレスが、免疫細胞を刺激して、炎症性サイトカインを分泌して脳の背外側前頭前野、眼窩前頭皮質、島皮質などに炎症を起こして、うつ病の症状を起こしているというものです。

 現在の抗うつ薬による薬物療法は、主にセロトニン神経に作用するのですが、上記の炎症の回復には効 きにくいようです。 そういう場合にも、マインドフルネスSIMTを1年近く実践すると、治るひとがいます。その理由は、SIMTの実践が、そういう脳領域を動かすので、BDNF(脳由来神経栄養因子)が生じて、炎症が回復するのではないかと私は推測しています。どこかで、試験していただきたいです。

 うつ病がSIMTで回復するひとがいるのだから、新型コロナ感染症の後遺症のうち、うつ病に似た症状はSIMTで回復する可能性があると思います。心理的ストレスのほかに、治療法がないのならば、試してみるといいと思います。

 脳内の免疫細胞から炎症性サイトカインが分泌されて、脳に炎症が生じるのは、心理的ストレスのほかに、過労、睡眠不足、ある種の病気からも起きるのですから、新型コロナ感染症のウイルスが免疫細胞を刺激して、炎症性サイトカインを分泌させたことが推測されるからです。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4846
★免疫細胞、炎症性サイトカイン

 後遺症が長引く場合、SIMTを実践することをおすすめしたいのです。全く、根拠がないわけではないですから。そして、後遺症によって、休職、退職などして、そのことを悩むと「心理的ストレス」となり、本来の「うつ病」を併発してしまうおそれがあるのではないでしょうか。そのことを予防するには、後遺症によって生じた不都合な状況をアクセプタンス(受容)することになります。そこにも、SIMTの実践があります。

【マインドフルネスSIMTによるうつ病などの改善】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4563
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4564
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4565


【マインドフルネスSIMTの参考書】

大田健次郎(2013)『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社

大田健次郎(2022)『「死」と向き合うためのマインドフルネス実践』佼成出版社
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4724
【連続記事】新型コロナ感染症の後遺症