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(7)禅やマインドフルネスの人が見ようとしない「罪」とは [2022年09月30日(Fri)]
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マインドフルネス心理療法、SIMTとは
(7)禅やマインドフルネスの人が見ようとしない「罪」とは

 人間とは何か、自分とは何かを探求する禅やマインドフルネス。 禅は真の自己とは何かを探求して、悩みを解決するという。 マインドフルネスのうちにアクセプタンス・コミットメント・セラピー(ACT)も真の自己は「文脈としての自己」だという。

 ところで、禅やマインドフルネスは瞑想技術そのものを尊重するものがある。禅の人は、ただ40分くらい坐禅するだけのものが多い。無評価の「マインドフルネス」も同様だ。これでは、真実、苦しむひとは救われない。他国の侵略の批判も出てこない。うつ病のひとの支援はできない。
 「無評価で観察」は自分の見方、考え方、発言・行為が自己中心的であることを評価しないことになる。キリスト教のいう罪を自覚しないことになる。
 自分のエゴイズムが自分や周囲の人を傷つけていることに自覚がないものが多い。そのことが傷つけるのだから、自分が罪深いことをする自己中心的な心理を観察するのだとSIMTはいう。西田哲学、鈴木禅哲学、社会心理学などが指摘していることだ。

 日本の禅の人や学者がそれを指摘しない。だから、これらが、実際、苦悩するひとを救済できないのだと思う。

自己中心的なものさし、SIMTでいう「本音」

 この点については、キリスト教は真剣に教えているように見える。前の記事に続いて、さらに、三浦綾子の言葉を挙げる。今度は『光あるうちに』(三浦綾子、新潮文庫)からである。

 「わたしたちの心には二つの尺度があって、自分の過失を咎める尺度と自分以外の人の過失を咎める尺度とは全く違うのだ。」P29

 「わたしたちは、自分を「罪人」だなどと思ってはいない。 罪深いなどと考えたりはしない。
「わたしは、人様に指一本指されることもしていません」
 わたしたちは、大ていそう思っている。それは、そうなのだ。なぜなら、前にも記したように、わたしたちは常に、尺度を二つ持っているからだ。
「人のすることは大変悪い」
「自分のすることは、そう悪くない」
 この二つの、はかりが心の中にあるからだ。
 つまり、「自己中心」なのだ。「自己中心」の尺度で、ものごとをはかる限り、 自分は悪くないのである。なぜなら、それは、
「自分のすることは、そう、悪くはない」
というものさしなのだから。
 それどころか、
「自分のすることはすべてよい」
 というものさしを持っている人さえいる。」P32

 これは、キリスト教の人、三浦綾子の言葉である。キリスト教の人は、自分の醜さ、エゴイズムに気づくことをいう。
 自分の罪を自覚しない人間は、大学や企業にも多いのは、 オルテガや マアルーフや、 社会心理学者が指摘している。
 日本の禅やマインドフルネスは言わない。SIMTでは、自分独自の評価基準を「本音」といって、観察することを重視する。このような面倒な方法は、この団体には、無用だ、と排除されたことがある。うつ病を治したい人には必要なのに、罪つくりの学者がいる。心理療法は無用という、無知からの 原罪」であろう。

 うつ病、PTSDなどの深刻な苦悩は、自分独特の評価基準があるという本音の探求をすれば治ることがあることが、我々の30年近くの実際支援の経験の結果、判明した。自分の評価基準が感情を起こして、脳の炎症をひきおこし症状が現れるようである。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3162
★西田哲学の生活の指針は「至誠」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2393
★独断と我執を否定すべき

 禅の人、大学でマインドフルネスを教えている先生がたは、理解しなかったが、キリスト教の人は理解してくれるだろう。
 三浦綾子の言葉を見ると類似点があるようで、これからは、キリスト教の人が理解してくださるかもしれない。
 日本は、孤独、ひきこもり、いじめ、ハラスメント、過労、虐待、カルト、などで苦悩し、うつ病、自殺が多い。薬物治療だけでは治らない人がいるが、自己中心的な本音、三浦がいう「罪」が影響しているという理由がわかって理解していただけるだろうか。
 三浦綾子の作品を読むと、実に誠実なキリスト教の人が多い。こういうかたがたが、孤独、うつ病、自殺の問題の解決に動いてくださるかもしれないと期待する。
 三浦綾子の誠実なキリスト教は、カルトではない。ただし、キリスト教系のカルトもあるので、注意しなければならない。

 種々の問題で苦しむひとたちに、自分をかえって苦しめる自己中心的な本音を観察するマインドフルネスSIMT、権力ある者が罪の意識なくうつ病に追い込んでしまう権力者が それをやめるために罪、エゴイズムを観察し抑制するSIMTのような方法が普及していくことを期待する。 宗教者や学者も、日本のことを思うならば、罪の意識なく妨害することになる行為は慎んでいただきたいものだ。「難病」の治療法も、「難問題」の解決法も必要だということになる。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5018
★専門家の倫理〜学者・医師・宗教者・マインドフルネス者
 自分に甘い、浅い、多数派、批判排除、臨床しない、批判されない地位

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4653
★ここにも、自分の罪に気づかない人のことが

(続く)

 キリスト教でいう自己中心的な心理の抑制をいうが、道元禅では、こういう形で強く警告している。現代の教えでは捨てられていて、ただ、坐禅をいうのみのものが多い。これでは、国内外のエゴイズムが渦巻く現代の危機的な状況に貢献できるはずがないであろう。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4960

 西洋の人は、キリスト教に失望して、東洋・日本の禅に期待して日本を訪れるというが、劣化を知り失望するだろう。むしろ、逆ではないか。禅の宗教、学問は、キリスト教における自己のエゴイズムの批判を学び、従来の宗教、学問が捨ててきた日本の宝を再発掘すべきでは? それとも、このまま衰退、消滅か? 中国、インドの禅の消滅のように。

SIMT=自己洞察瞑想療法。Self Insight Meditation Therapy(SIMT)
【SIMTの参照文献】
大田健次郎(2013)『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社
大田健次郎(2014)『 不安、ストレスが消える心の鍛え方――マインドフルネス入門』清流出版
大田健次郎(2022)『「死」と向き合うためのマインドフルネス実践』佼成出版社
 以下、関連記事です。

【参考】坐禅のほかにも大切なことがある仏教

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2687

瞑想でない場面では必ず評価するされるのが人生

 家庭でも、職場でも、ネット空間でも、言葉が飛んできます。身体行為も来ます。その瞬間、自分の本音で評価するから感情が起きます。

 評価して感情が起きるのは、当然です。家屋、職業を持たない出家ならば、感情が起きない時間が多いでしょうが、そうでないひとは、感情が起きます。当然です、周囲のひとが、自分を評価して、言葉、態度、行為を表出してくるからです。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3589
★対人場面、仕事の現場の感覚思考行動は価値的に評価

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4146
★評価、判断とは

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2787
★人間の本質は、叡智的自己。自分の地位、収入を得るものを重視する。他者のものを侵害しても自分のものを執着するエゴイストが多い。だからこそ、家庭や学校教育で、多様性、共生を尊重する心を成させるべきだが、日本は、それをしなくなっている。自己中心的な人間が多い。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2424
プラクシス、自己成長ー職業で必要なスキル、技術、概念ではない

どの領域にでもあるエゴイズム

 人はみな、自己中心的な見方をするものだということを、仏教(大乗仏教) もキリスト教もおしえているようです。人間は、自分の命を保護するため、そこから、派生して、自分の地位、名誉、職業、職場を執着します。宗教者、学者もまぬかれません。批判説を許さない、排除する。メンバーの幾人かは、自分の身があやういので、トップ、幹部に忖度する、追従する。彼らも幹部になる。いつまでも、従来のものが多数派を形成して、継続される。そこにあてはまらない問題が出てくるので、従来説を超える説をいう革新説は排除される、変化は起こらない。このようであると、社会問題や難病の解決策が排除される。だから、大乗仏教の龍樹は、どこんも定義づけするなといった。それが宗教なのだろう。
 大乗仏教にも日本仏教にも深い人間哲学があったようで、新しい問題、難しい苦悩に取り組まないと苦しみ続ける人を救済せず活躍の機会を奪い、国全体の力が衰退します。世界における日本全体の力が衰えていきます。
 大学の学者のエゴイズムは、オルテガ、ほか多数の社会心理学者が教えています。

 力のない立場のひとが力を持つ者から苦しめられます。うつ病、ひきこもり、過労(幹部が配慮がない)、過労死、自殺に追い込まれる傾向があります。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3795
★暗いボタン。闇の心だ。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2669
★専門家の還元主義によって犠牲になっている市民

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4922
★シニア、長老が若者を搾取、伸ばさない。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5021
★誠実な少数派を排除し、自分たちの利益を重視する多数派、それが社会を害することを「自覚がない」 〜 外よりも内をひいきする闇の心

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4583
★社会に数々の本音、つまり、我利、我執、独断、偏見、権力への忖度、多数派による誠実なものの排除、いじめ、自分の生きがいや好きなものさえ守ればいいというエゴイズムが横行

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3616
★専門家のエゴイズム、闇のこころ

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3461
★みてみぬふりする

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4067
★無視、傍観される病、うつ病
 専門家はほかのことに関心を持って人生の価値として「幸福だ」と感じている。「うつ病を治す」「自殺をなくす」ということを人生価値にする専門家が大変少ない。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2367
★西田哲学もまた現実に生かされていない
禅も深いものがある。世界的にエゴイズムが爆発して、世界中が不幸になっているが、現代の世界に貢献するかもしれないのに。 理解せずに西田幾多郎、鈴木大拙を否定する学者も。日本のすぐれた心の遺産を何と日本人が否定する。「自分が一番わかっている」という驕り。そういうことを批判した大乗仏教のはずなのに。 人間とは実に複雑。わからないことだらけ。わかれば、世界から紛争がなくなるのだが。どうしてあんなことをするのだろうか、やめられないのだろうか。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4100
★オルテガ=大学人がエゴイズム的になりやすい 〜 学生から批判されない、専門でない他の教授から批判されない、一般から批判されない 〜 何をしてもしなくても倒産することがない 地位、収入が安定している

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5018
★専門家の倫理
 実際、臨床せずに、文字だけいう者が多かったので、批判された
 論文を書ける者が実際の臨床ができるわけではない
 実際臨床は(生身の人間との対面行動)難しくて時間を多くさくので、研究や著作(思考作用を使うにすぎない)する余裕がない

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2425
★大乗仏教−龍樹。とどまるな、押しつけるな。そこはらはずれたところで苦悩があるのだ。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4417
★普遍的真理、誰ももらさない救済をせず、内部でしか通用しない論理で執着し、メンバーにおしつけて、他者の苦をみない、自己満足。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4859
★学問的な議論も許さないない〜批判、新説を排除する長老。結果、古い学説が続く。企業なら時代や周囲の求めるものからずれて、倒産するのだが。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2369
★マインドフルネス支援者の倫理

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3099
★心理療法やマインドフルネスの領域でも、支援者側のエゴイズムが働く

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3853
★正しさをごり押しする人間

力ある者によるエゴイズムを無くすために

 いい思いをしているのは、権力者の一部。多数の国民は苦しんでいます。状況を改善して、みな幸福になるためには、正当な批判、革新説を受け入れる。そのために、することは?

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3002
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3577
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4903
★権力は腐敗し自分の利益をはかる〜それを監視するジャーナリズム

 ジャーナリズムでなくても、革新、批判が活かされる場をどうしたらできるのだろうか?

 家庭における教育、学校教育、社会人教育、???

 今の学校教育は偏っている。エゴイズムの批判のある倫理(仏教にあるが)、哲学、社会心理学などを教えていない。

SIMT=自己洞察瞑想療法。Self Insight Meditation Therapy(SIMT)
【SIMTの参照文献】
大田健次郎(2013)『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社
大田健次郎(2022)『「死」と向き合うためのマインドフルネス実践』佼成出版社


https://blog.canpan.info/jitou/archive/5042
【連続記事】マインドフルネス心理療法、SIMTとは

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4905
【連続記事】マインドフルネス心の世界遺産ー2022年
Posted by MF総研/大田 at 17:12 | SDGs | この記事のURL