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(5)本音=自分の立場からの評価基準 [2022年09月28日(Wed)]

マインドフルネス心理療法、SIMTとは
 (5)本音=自分の立場からの評価基準

 前の記事のように、家庭でも、職場でも、自分を苦しめ、相手を苦しめ、組織の評価を落とすようなことを起こしがちです。政治家、宗教者、学者でも、いざとなったら、闇の心を発動させて、ハラスメント、裏切り、誠実なものの排除をしています。人間は、いざとなったら、何をするかわからない罪なことをするもの。夏目漱石の小説「こころ」もそれを扱っています。三浦綾子の小説は、みなこのことを扱っています。

 賢明な反応に変えなければなりません。どうしたら、いいでしょうか。 種々の心理療法や哲学も扱っていますが、自己洞察瞑想療法、SIMTでは、西田哲学、各種の哲学、社会心理学や脳神経科学などにより、次のように実践します。

不快な感情が起きる本音を理解する

 瞑想しながら、思考、感情に気づいたら、本音を観察します。

 感情が起きるのは、自分の好き(執着)、嫌いの評価基準(本音といいます)で評価したのです。好き嫌い、すべき・すべきではないという評価基準が各人によって違います。自己中心的です。瞑想や坐禅の時に、観察して「なるほど、これは私の本音だ」と理解します。

 そして、瞑想でない時、生活のすべてにおいても、感情が起きた時は、現在進行形で、自分の評価基準(本音)は何かと気づく実践を続けます。みな、違う本音をもっていることがわかってきて、つらい出来事があっても、生き抜いていく心を成長させます。

 自分が生きる世界には、自分のほかに種々の関係者(他者)がいます。他者が動いた様子を自分は見ます、他者の声をききます。そのように自分に見えるもの、聞こえる声を含めて5感覚で受けた情報で、考えて不快な感情が起きます。怒り、不満、イライラ、不安、後悔、悲しみなどの感情を起こします。この時、自分の本音が働いています。相手の示す行動や声が自分の基準、期待(SIMTでは本音という)に合致しないためです。

 不快な感情が起きたら、即座に発言、行動しないで、「あっ! イライラしている(怒りが出ている)。私の本音が動いているのだ。何だ。」と本音をその瞬間に意識します。すると冷静になっています。おだやかな、反応ができるはずです。

 すぐには、身につきません。一生、続けます。うつ病などは、このトレーニングで、1年ほどで治ります。自分がうつ病にならなくても、家族、職場、学校、他国などにいる人を自国だけの利益、自分だけの利己主義的な本音で、苦しめることがあるので、そうしないように、本音を観察して、賢明な発言、態度、行為を表現します。

 カルトのトップ、幹部は、特殊な思想に執着して、自分の利益に執着して、組織内外の他者を苦しめる行為をするものです。

 他の国の侵略は、特殊な世界観を持つ者が自分の世界観に執着して、よこしまな欲求を起こして侵略という行動を起こすのです。
 自己中心的な本音はひとがすべて持っており、感情が起きるのはさけられません。感情は起きるが、反応は、自分と他者の価値を崩壊させない賢明な反応を、その瞬間に選択します。今、ここ、が正念場です。あとでではなくて。

(続く)
 以下、関連記事です。

瞑想でない場面では必ず評価するされるのが人生

 家庭でも、職場でも、ネット空間でも、言葉が飛んできます。身体行為も来ます。その瞬間、自分の本音で評価するから感情が起きます。

 評価して感情が起きるのは、当然です。家屋、職業を持たない出家ならば、感情が起きない時間が多いでしょうが、そうでないひとは、感情が起きます。当然です、周囲のひとが、自分を評価して、言葉、態度、行為を表出してくるからです。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3605
★本音と感情
 本音=自分の立場からの好き(執着・依存)と嫌悪
 五感覚で知るものから思想、歴史観・世界観・宗教観まで。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3589
★対人場面、仕事の現場の感覚思考行動は価値的に評価

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4146
★評価、判断とは

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2787
★人間の本質は、叡智的自己。自分の地位、収入を得るものを重視する。他者のものを侵害しても自分のものを執着するエゴイストが多い。だからこそ、家庭や学校教育で、多様性、共生を尊重する心を成させるべきだが、日本は、それをしなくなっている。自己中心的な人間が多い。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2424
プラクシス、自己成長ー職業で必要なスキル、技術、概念ではない

どの領域にでもあるエゴイズム

 人はみな、自己中心的な見方をするものだということを、仏教もキリスト教もおしえているようです。自分の命を保護するため、そこから、派生して、自分の地位、名誉、職業、職場を執着します。宗教者、学者もまぬかれません。批判説を許さない、排除する。自分の身があやういので、トップ、幹部に忖度する、追従する。彼らも幹部になる。いつまでも、従来のものが多数派を形成して、継続される。革新は排除される、変化は起こらない。社会問題が解決しません。国全体の力が衰退します。世界における日本全体の力が衰えていきます。
 大学の学者のエゴイズムは、オルテガ、ほか多数の社会心理学者が教えています。

 力のない立場のひとが力を持つ者から苦しめられます。うつ病、ひきこもり、過労(幹部が配慮がない)、過労死、自殺に追い込まれる傾向があります。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3795
★暗いボタン。闇の心だ。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2669
★専門家の還元主義によって犠牲になっている市民

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4922
★シニア、長老が若者を搾取、伸ばさない。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5021
★誠実な少数派を排除し、自分たちの利益を重視する多数派、それが社会を害することを「自覚がない」 〜 外よりも内をひいきする闇の心

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4583
★社会に数々の本音、つまり、我利、我執、独断、偏見、権力への忖度、多数派による誠実なものの排除、いじめ、自分の生きがいや好きなものさえ守ればいいというエゴイズムが横行

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3616
★専門家のエゴイズム、闇のこころ

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3461
★みてみぬふりする

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4067
★無視、傍観される病、うつ病
 専門家はほかのことに関心を持って人生の価値として「幸福だ」と感じている。「うつ病を治す」「自殺をなくす」ということを人生価値にする専門家が大変少ない。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2367
★西田哲学もまた現実に生かされていない
禅も深いものがある。世界的にエゴイズムが爆発して、世界中が不幸になっているが、現代の世界に貢献するかもしれないのに。 理解せずに西田幾多郎、鈴木大拙を否定する学者も。日本のすぐれた心の遺産を何と日本人が否定する。「自分が一番わかっている」という驕り。そういうことを批判した大乗仏教のはずなのに。 人間とは実に複雑。わからないことだらけ。わかれば、世界から紛争がなくなるのだが。どうしてあんなことをするのだろうか、やめられないのだろうか。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4100
★オルテガ=大学人がエゴイズム的になりやすい 〜 学生から批判されない、専門でない他の教授から批判されない、一般から批判されない 〜 何をしてもしなくても倒産することがない 地位、収入が安定している

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5018
★専門家の倫理
 実際、臨床せずに、文字だけいう者が多かったので、批判された
 論文を書ける者が実際の臨床ができるわけではない
 実際臨床は(生身の人間との対面行動)難しくて時間を多くさくので、研究や著作(思考作用を使うにすぎない)する余裕がない

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2425
★大乗仏教−龍樹。とどまるな、押しつけるな。そこはらはずれたところで苦悩があるのだ。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4417
★普遍的真理、誰ももらさない救済をせず、内部でしか通用しない論理で執着し、メンバーにおしつけて、他者の苦をみない、自己満足。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4859
★学問的な議論も許さないない〜批判、新説を排除する長老。結果、古い学説が続く。企業なら時代や周囲の求めるものからずれて、倒産するのだが。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2369
★マインドフルネス支援者の倫理

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3099
★心理療法やマインドフルネスの領域でも、支援者側のエゴイズムが働く

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3853
★正しさをごり押しする人間

力ある者によるエゴイズムを無くすために

 いい思いをしているのは、権力者の一部。多数の国民は苦しんでいます。状況を改善して、みな幸福になるためには、正当な批判、革新説を受け入れる。そのために、することは?

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3002
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3577
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4903
★権力は腐敗し自分の利益をはかる〜それを監視するジャーナリズム

 ジャーナリズムでなくても、革新、批判が活かされる場をどうしたらできるのだろうか?

 家庭における教育、学校教育、社会人教育、???

 今の学校教育は偏っている。エゴイズムの批判のある倫理(仏教にあるが)、哲学、社会心理学などを教えていない。

【参照文献】
大田健次郎(2013)『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社
大田健次郎(2022)『「死」と向き合うためのマインドフルネス実践』佼成出版社


https://blog.canpan.info/jitou/archive/5042
【連続記事】マインドフルネス心理療法、SIMTとは
Posted by MF総研/大田 at 12:21 | SDGs | この記事のURL