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(1)マインドフルネス心理療法、SIMTとは [2022年09月20日(Tue)]
孤独、不安、つらい人は、始めは正体を隠した誘い(アンケート、占い、相談、ヨーガ、ボランティア活動など)からカルトにはいっていくリスクがあります。
「カルト」が問題になっています。こちらに「カルト」について情報があります。

マインドフルネス心理療法、SIMTとは
 (1)ひとはみな、日本という世界で生きるのではない

 渋谷のスクランブル交差点の上空から見た景色をマルクス・ガブリエルが紹介しました。 豆粒のような人間が1000個も見えます。その豆粒ごとに、違う世界を生きています。 日本世界ではなくて、 「あの会社」「あの学校」「あの病院」が、生きる世界です。彼らの「内心の意識」をみると、彼らの生きる世界がうごめいています。それが、彼らの生きる具体的な世界です。

 人はみな違う世界(叡智的世界)を作ってそこで生きていきます。狭い叡智的世界で幸福、不幸を意識するのです。西田哲学では、叡智的自己といいます。

叡智的世界と叡智的自己

 人はみな自分の世界しか知りません。家庭が無数にありますが、各人は各人の家庭しか知らず、自分の家族の中だけで生きています。地球上には、職業、学問の領域は、無限の可能性がありますが、人は、ごく一部の職業、職場、学問の具体的なことしか知りません。学問も自分の学問の場所のことしかわかりません。
 他の家庭、他の職場、他の学問の場所において、そこでどのようなことが起きているか、具体的なことはわかりません。
 各人は、自分の世界しか知りません。他の世界は、無視、傍観します。自分の世界だけを重視します。だから、本質的に、人間は、エゴイストになります。ひとは、みな、自分が生きるために、自分のもの(職業、生命、名誉、収入など)を必死に守ろうとします。
 毎日、何十人ものひとが自殺します。100万人くらいの人がうつ病で苦しんでいるでしょう。そんなに苦しいひとがいるのに、みな、無視、傍観しています。自分の仕事などで、「幸福だ」といっています。そういう性質が、人間です。人間は、罪深い存在です。

 科学では、自分を解明できないという高名な科学者がおられます。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3569
 科学は対象を解明します。自分は対象ではなくて、それを見て考え行為する主体側です。その主体が自己中心的であることの自覚がなく、大切な他者の自分をいじめたり、殺戮しています。各領域のトップでさえも、ひどいことをしています。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4430
★闇の心は、本人は自覚しないー宗教者でも学者でも、罪なことをしていると自覚しない
 あの組織も学者のエゴにより崩壊した

 (三浦綾子記念文学館、北海道旭川市、を見学しました。キリスト教の真摯な信者はエゴイズムの抑制に真剣です。三浦綾子は、小説ですべての人間の自己中心的な行為、エゴイズムを「原罪」として描いています。キリスト教でない日本人はその自覚が薄いようです。日本にも、あらゆる場所で、エゴイズムに泣かされる、立場の弱いひとが苦しんでいます。セクハラ、パワハラ、アカハラ、カスハラ、全体主義、カルト、DV、虐待、女性差別、少数派排除、・・・。)

(続く)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5042
【連続記事】マインドフルネス心理療法、SIMTとは

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5107
★仙台での講演から戻りました

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5099
★12月17日、仙台での講演、うつ・不安を克服したい人向け

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5098
★12月17日、仙台での講演、支援者向け

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5097
★自己嫌悪の自己とは

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5067
(16)大変な時、投げ出すわけにはいかぬ

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5064
(15)無評価で観察の「マインドフルネス」が教えない部分

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5062
(14)「マインドフルネス」は観察する範囲が違う

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5055
(13)自分というものの観察には3つの側面〜対象の見方、行為のしかた、自分とは

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5054
(12)死の苦悩の淵にいる人を救う誠実な宗教が必要
 =遠藤周作の言葉(2)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5053
(11)日本には深いマインドフルネス(自己の観察、真の自己探求)が多数あった

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5052
(10)どうしても宗教的レベルの世界観自己観のマインドフルネス探求が必要なひとがいる

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5051
(9)問題に応じた「自己の階層」を洞察するマインドフルネスSIMT

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5050
(8)自己とは何かを観察・洞察するマインドフルネスSIMT

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5049
(7)禅やマインドフルネスの人が見ようとしない「罪」とは

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5048
(6)闇の本音を自覚しない日本の禅、マインドフルネス=キリスト教はこの点誠実

 (6)(7)は、三浦綾子のキリスト教とマインドフルネスSIMTの類似点

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5046
(5)本音=自分の立場からの評価基準

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5045
(4)意識作用のプロセスの理解  〜 家庭、職場などで生活する時

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5044
(3)人生価値の確認、想起

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5043
(2)ストレス反応の理解
 〜 うつ病などを予防したり治したりするために世界の構造を理解して生きていく

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5042
(1)ひとはみな、日本という世界で生きるのではない

【番外】難治性のうつ病の患者さんのいる世界
 このような世界で支援者として生きるひとがいない
https://blog.canpan.info/jitou/archive/5041
★無評価の観察の世界で評判を得て幸福になっている人たちとは、生きる世界が違う。そこには、うつ病のひとがいません。


https://blog.canpan.info/jitou/archive/4713
【連続記事】地方創生SDGs ターゲット 3.4 自殺の減少 ー 2021年の記事

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4893
【連続記事】自殺防止 ー 2022年

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4722
【連続記事】自殺防止 ー 2021年
Posted by MF総研/大田 at 19:54 | SDGs | この記事のURL