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マインドフルネス心理療法SIMTの特徴 (1)観察の範囲の違いー生活場面・時の違い [2022年06月28日(Tue)]
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マインドフルネス心理療法SIMTの特徴 (1)観察の範囲の違いー生活場面・時の違い

 うつ病などを改善して自殺を防止するマインドフルネス心理療法SIMTの特徴について、他のマインドフルネスや宗教の禅との違いを図とともに簡単に説明します。

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 無評価で観察の「マインドフルネス」(MBSRの一部を使う)は、瞑想、ヨーガ、ボディスキャン、歩く、食べるなどの場所、時の観察です(図の左のみ)。
 しかし、SIMTは、すべての場所、すべての行動時の観察です(図の左、中、右)。 だから、当然に、行動時の観察は、無評価で観察ではありません。自分および組織、他者の価値を崩壊させないか評価しつつ、見て考えて行為します。たとえば、発言しようとしている言葉が、しようとしている欲求(発してしまった)行為が、ハラスメントではないのか、共生理念に違背していないか、など自己評価して、直前に気づいて抑制。

(続く)

(注)マインドフルネス心理療法SIMTとは
 自己洞察瞑想療法のこと。日本で開発された深い観察。
大田健次郎(2013)『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社
大田健次郎(2014)『 不安、ストレスが消える心の鍛え方――マインドフルネス入門』清流出版
大田健次郎(2022)『「死」と向き合うためのマインドフルネス実践』佼成出版社

【第4世代の認知行動療法】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4236
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4887
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4947

【連続記事】
うつ病や不安・不眠の人が薬を減らす時の 重要な注意事項 〜 ベンゾジアゼピン離脱症候群
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【自殺対策〜心理職に期待】
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【目次ー自殺対策〜心理職に期待】
【1】うつ病を完治に導くSIMTのこれまでの経過
【2】地域での自殺対策に心理職の関与が少ない
【3】心理職と自殺対策の関わりについて3つの印象
【4】地元の人も行動をおこしてみませんか
【5】医大付属病院と心理職共同で検証実験を
【6】心理職がうつ病の治療に共同で実験を(2)
【7】医師による心理カウンセリング
【8】がん患者の心のケアも心理職が
【9】慢性の痛みを抱える人にマインドフルネス心理療法SIMTを
【10】ながびく「ひきこもり」のところにも心理療法を
【11】うつ病や不安・不眠の人が薬を減らす時の 重要な注意事項 〜 ベンゾジアゼピン離脱症候群
【12】ベンゾジアゼピン系薬剤の離脱症候群について 〜 厚労省のマニュアル
【13】子どものうつ病の回復、自殺防止の領域にも心理職が
【14】うつ病を予防・改善し自殺を防止する対策〜自治体・企業が
【15】産前産後うつ病の支援にも心理職による認知行動療法
【16】どこかで試験的に認知行動療法センターを
【17】内閣府「地方創生SDGs官民連携プラットホーム」に「ソリューション」登録
【18】自殺防止対策〜相談機関が連携を
 〜 精神科医の治療を受けていても自殺
【19】子どもに多い不安症の一つ「場面緘黙」(選択性緘黙)
【20】小中高の学校の教師のうつ病による休退職、自殺
【21】過労うつ病、過労自殺〜精神障害の労災認定
【22〜2?】マインドフルネス心理療法SIMTの特徴
【22】(1)観察の範囲の違いー生活場面・時の違い
【23】(2)観察の方法の違い
        ー無評価だけ、さらに6つの態度、本音・価値
【24】(3)観察の範囲の違いー自己の深さの違い
        ー自己とは何かという存在論の哲学
【25】(4)観察の範囲の違いーハラスメントする心理・エゴイズムの心理
【26】(5)観察の範囲、説明のしかたの違い〜禅との違い


(以下、続く)
Posted by MF総研/大田 at 09:44 | 自殺防止対策 | この記事のURL