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過労うつ病、過労自殺〜精神障害の労災認定 [2022年06月25日(Sat)]
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過労うつ病、過労自殺〜精神障害の労災認定

 厚労省は、6月24日、仕事が原因でうつ病などの精神障害になり、2021年度に労災認定されたのは、629件だったと発表した。そのうち、自殺(未遂を含む)が、79人だった。

 原因では、パワーハラスメントが最も多かった。

◆厚労省の発表資料

 過労、労災については、次の記事で触れた。企業には、産業医の制度があるが、これだけでは不十分のようだ。新しい対策が必要だ。経営者や管理職が、過労、パワハラによる影響で、うつ病、過労死、自殺が起きることに理解がない。

 労災認定されることは、会社にデメリットがあるのだから、経営者がパワハラがないことに接心であることが肝心で、パワハラによる精神疾患がひどくならないうちに、経営者に状況が報告される仕組みを作れないだろうか。
 経営者、管理職だけが幸福であって、一般従業員が不幸である企業は、顧客の満足度も低く、長い間には成長がないだろう。部下を自殺に追い込むような管理職は、人格的な成長がないのだろう。禅の哲学を背景にしたマネジメントの書籍が発行された。参考になるだろう。読者の書評が好評判である。
  小森谷浩志『禅的マネジメント』内外出版社

【過労、労災についての記事】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4683
★過労自殺は発症からひと月以内に

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4485
★町の職員が自殺=過度の残業で

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3957
★精神疾患で労災認定、復帰は20%

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3707
★過労による自殺

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2192
★うつ病などで労災認定、昨年度は最多308人

【第4世代の認知行動療法】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4236
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4887
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4947

【連続記事】
うつ病や不安・不眠の人が薬を減らす時の 重要な注意事項 〜 ベンゾジアゼピン離脱症候群
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【自殺対策〜心理職に期待】
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【目次ー自殺対策〜心理職に期待】
【1】うつ病を完治に導くSIMTのこれまでの経過
【2】地域での自殺対策に心理職の関与が少ない
【3】心理職と自殺対策の関わりについて3つの印象
【4】地元の人も行動をおこしてみませんか
【5】医大付属病院と心理職共同で検証実験を
【6】心理職がうつ病の治療に共同で実験を(2)
【7】医師による心理カウンセリング
【8】がん患者の心のケアも心理職が
【9】慢性の痛みを抱える人にマインドフルネス心理療法SIMTを
【10】ながびく「ひきこもり」のところにも心理療法を
【11】うつ病や不安・不眠の人が薬を減らす時の 重要な注意事項 〜 ベンゾジアゼピン離脱症候群
【12】ベンゾジアゼピン系薬剤の離脱症候群について 〜 厚労省のマニュアル
【13】子どものうつ病の回復、自殺防止の領域にも心理職が
【14】うつ病を予防・改善し自殺を防止する対策〜自治体・企業が
【15】産前産後うつ病の支援にも心理職による認知行動療法
【16】どこかで試験的に認知行動療法センターを
【17】内閣府「地方創生SDGs官民連携プラットホーム」に「ソリューション」登録
【18】自殺防止対策〜相談機関が連携を
 〜 精神科医の治療を受けていても自殺
【19】子どもに多い不安症の一つ「場面緘黙」(選択性緘黙)
【20】小中高の学校の教師のうつ病による休退職、自殺
【21】過労うつ病、過労自殺〜精神障害の労災認定

(以下、続く)
Posted by MF総研/大田 at 18:23 | 自殺防止対策 | この記事のURL