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どこかで試験的に認知行動療法センターを [2022年06月19日(Sun)]
【連続記事:自殺対策〜心理職に期待】 >

自殺対策 〜 心理職に期待(16)
 〜 どこかで試験的に認知行動療法センターを

 雑誌「臨床心理学」125号(2021年9月、金剛出版)は、特集「自殺学入門」。
 そのうち、「自殺対策と心理職―保健・医療における自殺対策と心理職に期待される役割」 (河西千秋氏、札幌医科大学)
 を見ました。

どこかで試験的に認知行動療法センターを

 これまで見てきましたように、さまざまな領域に、うつ病が治らないひとがいるのだから、都道府県に難治性のうつ病の患者を精神科から紹介されて、引き受ける認知行動療法センターがあってもいいではありませんか。 他の病気には、そういう仕組みがあるのに、致死率の高い難治性のうつ病にないのは、おかしいではありませんか。一斉に作るのは無理でしょうから、どこかで試験的にでもやってもらいたいものです。「地方創生DGs」のゴール3の中の、ターゲット3.4の実現のための一つの対策として、国、または、自治体と大学がパートナーシップですすめてほしいと思います。

【自殺対策の一つ】自殺を招く難治性のうつ病、治療法の現状、対策の一つになるかマインドフルネス心理療法

 これから、私どもができることは、・・・。 理解していただくことは簡単ではありませんが、SDGsの期限は2030年であり、また、大切な家族が治らないうつ病で死なれるのは悲惨です、遅れないように対策をとっていただきたいのです。

http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/kikansi/hp-07/60-souken-jigyou.pdf
★自殺対策事業の標準的なプログラムです。

A)講演会やシンポジウムなど
 なるべく多くの自治体で、うつ病の予防、うつ病の改善のために、マインドフルネス心理療法SIMT(あきらかに、認知行動療法の一つです)による講演会やシンポジウムをパートナーシップで開催していただきたい。SIMTの要点を説明させていただきます。1回きりでも、多少の貢献になるはずです。カウンセラーがいなくても、死ぬことをやめて、実践するひとがあらわれると思います。
(こういう講演、授業は毎年開催したほうがいいので、それができるひとが地元にいたほうがいいです。それがB)です。)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/5017
★対策を考える会議を開催はいかがでしょうか。

(以下は、希望する自治体のみ)

B)すべての自治体にカウンセラーを
 講演会やシンポジウムで住民にマインドフルネス心理療法を理解していただくと、認知行動療法でうつ病などを治す支援ができる心理職を現地に持ちたいという自治体があるはずで、カウンセラーを育成する事業を開催するものです。講義だけでは身につかないので、候補者にも実際に課題を実践していただくので、1年かかります。パートナーシップで。育成されたカウンセラーを中心として、認知行動療法のセンターを作ることをめざします。または、病院、相談機関などで提供する仕組みを作ります。
(SIMTのカウンセラーを育成する講座を将来、どこかの大学で行ってほしい。無評価で観察のマインドフルネスのカウンセラーを育成するのは、もう多数の大学やビジネスがあります。しかし、SIMTは深い観察であり、まだ、大学で行うところはありません。哲学、精神医学、臨床心理学(認知行動療法の分野)にささえられているので絶えざる研究が必要ですので、大学のようなところで運営するのがいいでしょう。)

C)治したい人への支援プログラムや居場所プログラム
 現地にカウンセラーが育成されるのを待てないというところ。現地で、1年継続するプログラム。毎月1回、1年だけ開催。2年目からは、現地に育成されたカウンセラーが支援していく。

D)大学、病院などとのパートナーシップで効果検証プログラム
 1,2年、改善プログラムを実施してみる。並行して、カウンセラーの育成講座も開催して、第1期のカウンセラーを育成する。 効果が確認されたら、その次の段階として、その大学で、カウンセラー育成講座を継続していく。

 上記のようなプログラムを自治体とパートナーシップで進めたいのです。自治体が現地で必要とする住民に広報してくだされば、参加者がみつかるでしょう。

【参考書】
大田健次郎(2013)『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社
大田健次郎(2022)『「死」と向き合うためのマインドフルネス実践』佼成出版社

【第4世代の認知行動療法】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4236
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4887
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4947

【連続記事】自殺対策〜心理職に期待
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4988

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4893
【連続記事】今年こそマインドフルネスでSDGs3.4 自殺の減少を
 〜 自殺防止 2022年
Posted by MF総研/大田 at 09:16 | 自殺防止対策 | この記事のURL