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産前産後うつ病の支援にも心理職による認知行動療法 [2022年06月17日(Fri)]
【連続記事】今年こそマインドフルネスでSDGs3.4 自殺の減少を
 〜 自殺防止 2022年
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自殺対策 〜 心理職に期待(15)
 〜 産前産後うつ病の支援にも心理職による認知行動療法

 雑誌「臨床心理学」125号(2021年9月、金剛出版)は、特集「自殺学入門」。
 そのうち、「自殺対策と心理職―保健・医療における自殺対策と心理職に期待される役割」 (河西千秋氏、札幌医科大学)
 を見ました。

産前産後うつ病の支援にも心理職による認知行動療法

 自殺防止対策の重要な領域のひとつが、産前産後うつ病になった母親の支援です。

 産前産後うつ病に、マインドフルネス心理療法SIMTをということは、すでに述べてきました。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3900

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4046

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4682

 すでに、支援体制がありますが、さらに提案があります。

https://www.jaog.or.jp/wp/wp-content/uploads/2019/04/b602169813ff5769f663c75472fe53f6.pdf
 産前産後のケア事業は、すでにあります。しかし、産後うつ病の母の支援が十分ではありません(この資料のp19)。

https://www.mhlw.go.jp/content/000658063.pdf
 厚労省の産前産後ケア事業に述べられているように、うつ病のひとは除外されています(p10 )。

 このように、産後うつ病もあるのに、その支援対策が十分とは言えません。実際、産後うつ病の人がマインドフルネス心理療法SIMTで改善した事例もあるので、ここにも、心理職による認知行動療法で支援することを検討していただきたい。
 すでにあるケアセンターのスタッフの一人がそのサービスを提供するか、別のうつ病の支援団体や精神科クリニックにいる心理職につなぎ、その人から認知行動療法を受ける仕組みのどれでもいいです。
 経験から、産後うつ病もやはり、1年近くかかることを考慮した支援対策を国も自治体も考慮していただきたいものです。



【参考書】
大田健次郎(2013)『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社
大田健次郎(2022)『「死」と向き合うためのマインドフルネス実践』佼成出版社

【第4世代の認知行動療法】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4236
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4887
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4947

 【自殺対策〜心理職に期待】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4988

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4893
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 〜 自殺防止 2022年
Posted by MF総研/大田 at 20:38 | 自殺防止対策 | この記事のURL