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うつ病や不安・不眠の人が薬を減らす時の 重要な注意事項 〜 ベンゾジアゼピン離脱症候群 [2022年06月10日(Fri)]
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うつ病や不安・不眠の人が薬を減らす時の 重要な注意事項 〜 ベンゾジアゼピン離脱症候群

◆医師の処方された薬の減薬・断薬

 うつ病や不安症などになった人は、医師の薬物療法を受ける人が多いですが、薬は症状によって医師が増薬・減薬してくれます。 治療が進んで症状が軽くなってくると、本人が減薬したくなるので、医師に伝えると処方薬を減薬してくれます。こうして、抗うつ薬・抗不安薬の減量にとりかかる人が多いのです。減薬は、一気に断薬するのではなく、少しずつ減薬していく方法が標準とされます。

 マインドフルネス心理療法SIMTを実践する人は、医師による薬物療法と併用して、SIMTを10か月かけて、セッション1から10まで実践します。SIMTを身につけた段階で、医師に相談しながら減薬・完全断薬をめざします。

◆減薬が難しい身体依存になった

 ところが、抑うつ症状や不安、不眠が軽くなったので、減薬したくなって、試みるが、危険な状況になるひとが少数いるそうです。うまくいかないで自殺する人もおられるそうです。
 私は、この方面の支援できるスキルはありませんので、この問題に詳しい事情を書いてくださった人がいますので、紹介します。

 機関誌「マインドフルネス精神療法」第8号(いつ発行か未定)に掲載予定の体験記を事前公開いたします。

http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/kikansi/hp-08/99-sakamoto.pdf ★ベンゾジアゼピン系薬剤による離脱症状について
 執筆者:坂本耕己(ペンネーム)

 坂本さんをマインドフルネスSIMTで1年ほど伴走させていただいたマインドフルネス瞑想療法士(MMT)が大田健次郎です。最初、面談した時、お話をお聞きして、不安感を伴う、うつ病、または、非定型うつ病であろうと判断して、1年ほどアドバイスさせていただきました。抑うつ傾向を改善する実践はセッション10まで進みました。その途中から、服用なさっていた薬の減薬にとりかかれました。しばらくして、離脱症状の苦しさゆえに減薬を中断されたと お聞きしました。ネットで調べた結果、身体依存というものであることがわかったということでした。心理的な依存症ではないのです。ネットで「ベンゾジアゼピン離脱症候群」で検索すると確かにあります。

 ベンゾジアゼピン系の薬剤の身体依存については、私には支援できる知識もスキルもありませんので、SIMTのトレーニングはセッション10まですすんだので、 私との支援関係は終了することになりました。ベンゾジアゼピン系薬剤の減薬は、その方面の支援者をさがして取り組むことを約束されました。

 数か月たった時、お手紙をいただきました。数年かけて減薬にとりかかるとの決意とともに、 2枚ほどの便箋にベンゾジアゼピン系の身体依存の概略が述べられていて、MMTがクライアントに減薬のアドバイスをする時に、こういう身体依存であるかもしれないので、すべてのMMTにも注意をしてほしいとの依頼がそえられてありました。
それならば、MMTのほかに、べンゾジアゼピン系の薬剤を服用している他の人にも減薬を思いたった時の重要な情報となるから、公開の文として機関誌に寄稿してはどうかと提案しましたところ、快諾されて、必要な情報を加筆してくださったのが、この論文です。

◆マインドフルネスをする人、指導する人へのお願い

 マインドフルネス瞑想療法士レジスタードマークのひとも、自分がマインドフルネスSIMTで支援するクライアントが同薬剤を服用している場合、この論文を 教えてください。この薬剤の減薬に取り組む時に、離脱症状が強い場合、その不快さを受容して減薬を続けることはせずに遅れないうちに、元に戻して、この論文や参考書籍を読んで、身体依存の重症度に応じて、数ヶ月〜数年かけて、極めてゆっくりと減薬していただくようにおしらせください。
 なお、文にも注意しておられますが、身体依存になるケースの割合が低いということですから、医師と相談しながら減薬をすすめるようにアドバイスしてください。

 処方された薬の減薬は、うつ病や不安症(パニック症、社交不安など)などの精神疾患のかたの支援をするMMTは、必ず減薬に直面します。減薬をはげましてはいけない場合があるわけです。(抗うつ薬はベンゾジアゼピン系ではありませんが、うつ病には不眠の症状があるために、ベンゾジアゼピン系の睡眠剤を処方されているひとがあるでしょう)
 貴重な情報をありがとうございます。坂本さんのSIMTの理解と取り組みの真剣さから、何年かかけてこの難しい減薬に成功して、何年か後に、完全断薬に成功したという朗報をいただけると信じています。

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Posted by MF総研/大田 at 06:47 | 自殺防止対策 | この記事のURL