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がん患者の心のケアも心理職が [2022年06月07日(Tue)]
【連続記事】今年こそマインドフルネスでSDGs3.4 自殺の減少を
 〜 自殺防止 2022年
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自殺対策 〜 心理職に期待(8)
 〜 がん患者の心のケアも心理職が

 雑誌「臨床心理学」125号(2021年9月、金剛出版)は、特集「自殺学入門」。
 そのうち、「自殺対策と心理職―保健・医療における自殺対策と心理職に期待される役割」 (河西千秋氏、札幌医科大学)
 を見ました。

がん患者の心のケアも心理職が

 心理職でないと難しいと思われる領域の一つは、がん告知を受けた患者や、闘病中のがん患者のうつ病、自殺の防止です。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2868
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4785
★がん10年生存率
 がんになっても、10年生きられるひとが多いのに、告知後、自殺するひとがおられます。心のケアが大切です。

 ここに詳しく述べました。がん告知直後に自殺されています、1,2か月後とか、入院中に自殺が起きています。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4982
★がんになった人のうつ病・自殺対策

 がんは多くのひとや家族がいずれかかりますので、ほとんどすべてのひとがかかえる悩みでしょう。死の不安でうつ病になる人、自殺する人がいます。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/1762
★最初のクライアントは父だった

https://blog.canpan.info/jitou/archive/1772
★病院に入院中の患者さんの自死防止

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4917
★大田健次郎(2022)『「死」と向き合うためのマインドフルネス実践』佼成出版社

 この本は、そのようながん患者のためのマインドフルネス心理療法の実践本です。
 患者さんが知らないでしょうから、病院付きの心理職が、このような手法を伝えてほしいと思います。
 これは、「死」の問題があるので、宗教的ですが、本書は、「宗教」ではありません。西田哲学の実践です。宗教なら、禅の見性のために公案指導をいうものや浄土真宗の念仏があるが、本書はそのどちらでもありません。
 深い自己を西田哲学の論理での実践化していくものです。『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』も一人ではできないひとがいるので、マインドフルネス瞑想療法士が支援します。 本書も心理職が理解し実践し、がん患者を支援して、うつ病や自殺を防止していただきたいと思います。希望があれば、支援する心理職に講義します。この領域は、従来、病院での支援者が弱いといわれています。医師が支援しにくいと言われているが、宗教者も現代の人に古い教義で支援できるか迷っておられると思います。この領域は、西田幾多郎もロゴセラピーのフランクルも、支援できるのは、宗教者だといっています。しかし、このレベルの支援をする宗教者も極めて少ないのです。宗教者は、縛りがありますので、心理職が参加できる領域です。

 哲学者による西田哲学の解説書がでました。
小坂国継(2022)『西田幾多郎の哲学』岩波新書
 本書は、哲学そのものです。難しく感じるでしょう。理解しても、苦悩は解決しないでしょう。しかし、拙著は、自己を「観察実践」していくものです。「マインドフルネス心理療法」です。宗教レベルのマインドフルネスです。禅の本を読んでも救われないが、実践して悟りを得ると救われるでしょう。そのように、小坂氏の本は哲学の説明書で、拙著は哲学で説明している真正の自己を観察して実践体得するものです。

【第4世代の認知行動療法】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4236
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4887
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4947


【自殺対策〜心理職に期待】

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https://blog.canpan.info/jitou/archive/4893
【連続記事】今年こそマインドフルネスでSDGs3.4 自殺の減少を
 〜 自殺防止 2022年
Posted by MF総研/大田 at 21:57 | 自殺防止は医者以外も | この記事のURL