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医療従事者の燃え尽き・自殺(3)〜 心理的なストレス・悩み [2022年05月19日(Thu)]
【連続記事】今年こそマインドフルネスでSDGs3.4 自殺の減少を
 〜 自殺防止 2022年
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医療従事者の燃え尽き・自殺(3)
 〜 医師の仕事の特徴 〜 心理的なストレス・悩み

 前でみたように、   朝日新聞デジタル 2019/5/23でも、大野智氏が、医師の自殺について報道しています。

 医師の仕事の特徴が2つあるとされます。一つは、労働時間が長いことです。2つ目は、心理的なストレスが強いことです。

心理的なストレス・悩みもうつ病の原因

 平成30年の「過労死等防止対策白書」について述べています。

 全国の病院 4,000 件(有効回答 1,078 件)、調査対象病院に勤務する医師 20,255 人 (有効回答 3,697 件)、看護職員 20,266 人(有効回答 5,692 件)を対象にアンケート 調査を実施した。

 医師の調査結果によると、業務に関連したストレスや悩みの有無は、「ある(あった)」 (75.5%)、「ない(なかった)」(24.0%)であった。 ストレスがあったうち、その内容は次のようであった。
     個別患者の様子(容体、経過等)」(39.9%)が最 も多く、次いで「休日・休暇の少なさ」(34.0), 「患者(家族)からのクレーム対応・訴訟リスク」(34.0%)であった。
     さらに「夜勤(宿直勤務含む)の負担の大きさ」(30.9)、「職場の人間関係」(27.2)、「時間外労働の長さ」(26.8)、「医療事故の恐れ」(26.3)、「診療時間外における診療への対応」(25.3)
 時間外労働が多く、休日休暇が少ないこと、夜勤の負担のおおきいことなどは確かに悩ましいことです。そして、挙げられている医師特有のストレス、悩みがあげられています。 これらの事情が少なくなるように病院として対策がとられるでしょう。それは、医師にとっては組織側からの支援です。ポイエシスの対策と言えます。
 そのほかに、私どもが提案できるのは、医師自身の内面の心の使い方を工夫することです。すなわち、私どもならば、マインドフルネスSIMTの心の使い方を医師自身が訓練してもらうことです。上記の出来事があっても、強い悩みにしない心を使うことです。組織側がとりくむというよりは、個人の内面の心の成長、プラクシスです。次の方法です。

 つまり、同じ出来事を「悩み」にしてしばしば長く考えると、ストレス反応が起きて、うつ病にいなるのです。免疫細胞ミクログリアから炎症性サイトカインが分泌されて、背外側前頭前野や眼窩前頭皮質などが炎症を起こし、うつ病の症状が現れます。経済社会的な対策だけでは不足するところを補うことになります。

 うつ病になっていない間は、うつ病の予防のために『「死」と向き合うためのマインドフルネス実践』の訓練をしていただくこと。これは、がん患者だけのものではありません。すべての人の内面の心の形成です。日本人が昔から実践してきた禅の純粋なありかたを西田哲学が論理化したもので、その生活実践化、各人の選択した人生価値を生き抜いていく人生哲学の実践になっています。もっとも深刻な「死」を悩む「がん告知」「がんによる死」を悩む人のうつ病の予防ですから、医師の業務に「伴う悩みによるうつ病の予防にもなるでしょう。
 もし、すでにうつ病になっている場合、薬物療法と併用していただくといいのが、『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』です。
 これは、マインドフルネスSIMTの手法=西田哲学の生活実践化ですが、ほかにもあれば、それも併用すればいいと思います。

 病院として、組織あげて、長時間労働を減らす対策をとっていくほかに、医師自身に、ストレスに強い内面の心の用い方を学び、一生使っていくことです。
 同じような状況になっても、うつ病になる人とならないひとがいます。心の使い方が違うのだと思われます。他の心理学も研究していると思いますが、マインドフルネスSIMTは、深い自己を探求する禅に似ています。しかし、同じではありません。ただ、坐禅するだけとはいいません。静かな場所での坐禅ではなくて、種々のストレスが渦巻く現場での自己洞察が重点ですから。

(続く)

医療従事者のうつ病・自殺
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Posted by MF総研/大田 at 21:14 | 医者のストレス | この記事のURL