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現実の場面では評価しなければならない=殺戮、うそ、自分勝手 [2022年04月06日(Wed)]

現実の場面では評価しなければならない=殺戮、うそ、自分勝手

 ウクライナでひどいことが起きています。他者を不幸にするエゴイズム、 良心のない暴挙、殺戮、うそ、捏造だとうそぶく、真実をしらせない、国民をあざむく、批判意見を許さない、排除、人間のみにくい面があからさまになっています。
 同じようなことが日本の大小の集団でも起きています。殺人まではしないですが、人を不幸にしている力ある者が多いです。日本では、不幸になったひとが、自殺していきます。

 無評価で観察の「マインドフルネス」がブームになりましたが、現実の場面では無評価ではいけません。 欧米の「マインドフルネス」の無評価で観察は、瞑想の時だけです。
 禅も、坐の時だけではありません。現実の場面で、我利我執の自己心理を抑制する。大乗仏教、道元、西田幾多郎、鈴木大拙なども教えているのに、この面が教えられていません。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2431

 現在、起きていることを「見て」、「おそろしい」「いけない」「すべきではない」などと 「評価」します。

 「うそ」らしいことも「聞きます」。聞いた時、「無評価」のひとはいないでしょう。「うそだ」と評価し、「うそはいけない」「うそは嫌いだ」と評価するでしょう。

 人はみな、殺されたくないのです。平穏な生活を破壊されたくないのです。自己中心的な考えかたで、戦争してはいけません。

 同様に、大学という学問の場でも、力あるもののエゴイズムがみられます。どうして、多数派説だけが長く、何年も、何十年も続くのでしょうか。現実の生活場面では、複雑な状況が起きているのに。
 学問的な異なる意見を持つひとを排除してはいけません、差別してはいけません。従来のものでは、解決できなかったものを解決できる可能性があるものは、最初は、少数説で、異端に見えます。しかし、それで従来のものでは救済されないひとが救済されることがあるのです。少数説も公表の機会をうばっては、社会の発展が阻害されます。

 自分勝手な欲望で、パワハラ、セクハラしてはいけないと「評価」します。 大学人も、アカデミック・ハラスメントをしますが、「いけない」と評価します。大学人はエゴイズム的になりやすいのを指摘したのがオルテガです。 ひとは、エゴイストです。他者を不幸にします。

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 よこしまなことをする人は、同じようなことをする人と同調します。反対しません。自分の利益で評価しているのです。悪をすることを擁護するものは、自分も似たことをしているからです。後で、信頼を失います。「いざとなったら、あんなことをする人なのだ」

 無評価で観察のマインドフルネスは、限定された領域で用いるべきです。 無評価で観察の浅いマインドフルネスは、自殺念慮の強い人(うつ病、適応障害、パーソナリティー障害などにある)に行うことは危険性が増すのですが、徹底しているのでしょうか。うつ病などの重い人に、提供していないでしょうね。
 「参加費をもらえるからいいわ」というのが、自分だけの利益を優先するエゴイズムです。そんなマインドフルネスを教えたために、自殺されるかもしれません。
 一見、科学学問のように見える領域でも、批判的な意見を排除する風潮がみられますが、いいのでしょうか。

 若い人、働き盛りの人、がんの告知を受けた人など、自殺があります。重いうつ病になっていた人が多いと思います。薬物療法で治らない場合でも、精神療法もあることを高校でも大学でも、教えられていません。もし、教育されていれば、思いだして、死なずにすむかもしれないのに。

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★マインドフルネスは解決したい問題によって異なるものがある

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★大学の教授でさえも自己中心的
  慢心、多数派となり、驕り、大小の集団で。 

 精神療法、宗教、禅、マインドフルネスなどの学問の領域でも。

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 〜 価値を崩壊しないよう「評価」(第2ステップ)して発語、行為

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★書店に並びはじめました
大田健次郎新刊本『「死」と向き合うためのマインドフルネス実践』

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★「今日のグローバリゼーション下においては、よりいっそう異質の他者の存在を受け入れること、さらには相互の理解を深めることがきわめて重要」
 =欧米のマインドフルネスには、自分のエゴイズムの心理を観察して「よくない」と評価して抑制することを教えない。学問的に批判する者を排除することを「よくない」と評価しない。
 欧米の無評価で観察は、感覚の観察だからだろう。

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★欧米輸入の「無評価で観察」のマインドフルネスの限界
 〜重いうつ病には使えない

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★しない、するべきほか多数の評価が伴う重い疾患

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★最も深いマインドフルネスSIMTの本
Posted by MF総研/大田 at 22:15 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL