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無評価で観察のマインドフルネスは自殺念慮の強い人には危険? [2022年03月06日(Sun)]
【マインドフルネスは適切に使い分けを】

無評価で観察のマインドフルネスは自殺念慮の強い人には危険?

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3159
★無評価で観察の「マインドフルネス」は、危険なこともある

 無評価で観察のマインドフルネスは科学で、ほかの観察法は宗教のごとき偏見を助長するような言い方があり、これも放置したままです。「無評価で観察のマインドフルネス」は、宗教を「排除」したものという表現をするサイトがかなりあります。「排除」とは、嫌悪的な評価が含まれている危険な表現です。これは、日本人がいいだした「偏見」のようです。アメリカでは宗教が尊敬されています。ジョン・カバットジン氏は、深い宗教レベルもあることを表明していますから。

 宗教レベルのマインドフルネスも、ハリファックス、テクナット・ハンなど、社会貢献の大きいものがあります。排除ではなくて、共生していくべきだと思います。

 無評価で観察のマインドフルネスが「科学」であっても、いや、「科学」であればこそ、自殺念慮の強いひとには、用いないというような倫理的ガイドラインを定めたほうがいいようです。方法も標準期間もバラバラです。「マインドフルネス」は、まだ、科学的には検討すべき課題があるようです。

 無評価で観察のマインドフルネスは、自殺念慮の重い人には、用いないほうがいいようです。

https://medical-tribune.co.jp/news/2022/0303544593/?utm_source=NewArrival&utm_medium=email&utm_campaign=
★認知行動療法で自殺念慮者の自傷(自殺も含む)リスク増

 「結果について、Simon 氏らは「医療介入による自殺リスクに対する系統 的な取り組みを否定するものではない。ただし、自殺念慮を頻繁に抱く幅広い集団に対す るケアマネジメントや DBT を導入するスキルトレーニングには、通常のケアに勝る利点がな いことを示唆している」と述べている。」

 マインドフルネスには、種々の流派があります。MBSR,MBCT,ACT,DBT,SIMTなどです。 今回の研究は、DBT=弁証法的行動療法です。「マインドフルネス」が用いられています。

 MBSR,MBCTは、重いうつ病には用いられません。MBCTは軽くなってから(自殺念慮はない)行う再発予防法とされますので、自殺念慮の重い人は避けるのがいいでしょう。
 ACTはどうなのでしょうか。

 SIMTは、自殺念慮のあるうつ病、非定型うつ病の人にも用いて完治した事例がありますが、SIMTは「無評価で観察」ではありません。 自殺念慮の強い人でも完治した例が多いです。しかし、何しろ理解してくださる医療関係者が日本にはいないので、臨床試験まではできていません。これから、やってほしいと思います。

 「無評価で観察」は、自殺念慮のある人(うつが重いのです)には、用いないほうがいいと個人的には心配しています。
 収入になるからと用いるのは「いけない」と「評価」します。マインドフルネスが悪用されないように祈ります。
 欧米の「マインドフルネス」(それは無評価で観察)は、うつ病にも効果があるような言い回しは危険だと思います。「無評価で観察」が「科学学問」ならば、正確な表現を定めてほしいと思います。そして、ジョン・カバットジンの7つの態度なのか、1つだけの態度なのかも、科学ならば精密に定義づけしてほしいと思います。無視傍観せずに、議論してほしいと思います。生命にかかわるからです。自殺念慮の重い人に、みだりにマインドフルネスを用いると悪化する、そして、自殺するかもしれないからです。学問は、批判説と真剣に向き合うことによって発展していくのであろうと信じるからです。

自殺念慮の重いうつ病の人の回復には1年近くかかる

 我々の経験からは、自殺念慮の強い人は、それが治るまでに10か月から20カ月ほどもかかります。 日本財団の調査でも、このことを裏づけています。自殺念慮の強いうつ病の人にみだりに、無評価で観察のマインドフルネスは避けたほうがいいのではないでしょうか。
 無評価で観察のマインドフルネスは、MBSR(7つの態度で観察)よりも簡素化したものですから、重い問題の解決には効果が弱くなるでしょう。(ほぼ、日本の坐禅に似ています)

 うつ病は、途中で改善しても、完治しない間は、種々の出来事でまた悪化します。アップダウンを繰り返しますので、長年月、支援するように構成された心理療法でないといけないでしょう。

 うつ病の多くの患者に自殺念慮の症状があります。うつ病になると、脳に炎症が起きていると報告されていますが、その炎症が容易に治らないのです。だから、自殺防止には、いわゆる「相談」制度だけでは不十分なのです。うつ病(*)やパーソナリティ障害などが治るような支援をしないと自殺念慮のなくならない患者が多いのです。だから、薬物療法が効かない人を治すには長い月数がかかります。
 (*)パニック症や慢性の痛みも長期間治らないと、うつ病を併発するでしょう。これも治る支援が必要)

 標準の期間は、MBSR,MBCTは2か月、ACTは何カ月でしょうか(それほど長くはないと理解しています、違っていたら教えてください)。しかし、重いうつ病は、そんなに短期間では自殺念慮が消えません。おそらく、脳内に生じた炎症が重いのだろうと思われます。SIMTは、10カ月行うことを標準とします。重い人は、これを1年から1年半ほど継続します。

 SIMTは、重い自殺念慮の強いひとでも完治してはいますが、心理慮法が重視されない日本です、臨床試験がされていません。完治率はわかりません。それに、改良の余地もあります。今後、SIMTが生き残れば、研究が進歩するでしょうが、心理療法が重視されない日本、欧米の無評価観察だけを重視する日本、消滅するかもしれません。

 仏教、禅、マインドフルネス、精神療法、認知行動療法などの科学者は、自殺の減少のために、どのような心理的援助がいいのか、学問的な議論を深めてほしいと思います。新説は、最初は常に少数派ですが、社会のために、伝統の従来説の多数で排除しないようにしてもらいたいものです。

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★組織の悪、個人の悪

 団体、組織、国が個人の自由を奪い世界創造を妨害する団体の「悪」
 個人が団体、組織、国の世界創造を妨害する個人の「悪」

【続く】
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【マインドフルネスは適切に使い分けを】

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 がんになれば、それがゆらぐ 〜 うつ病、自殺にならないような支援が必要

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 〜 自己の意識の観察も「無評価で観察」に執着しないでほしい=それは限定的

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★評価観察のマインドフルネスも絶対に必要

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★欧米輸入の「無評価で観察」のマインドフルネスの限界
 〜重いうつ病には使えない

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★しない、するべきほか多数の評価が伴う重い疾患

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★無評価で観察のマインドフルネスは自殺念慮の強い人には危険?


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★最も深いマインドフルネスSIMTの本

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★「何でも強者の後ろに付いて歩くことで、自分も威張れると思う「森の石松症候群」はもうやめようではないか。自分の力で考え、信念を貫いて行動することこそ、大事ではないか。そのためにも自己の世界観・人間観を十分に反省し、議論し、「哲学」をしっかり確立していくことは不可欠である。」
Posted by MF総研/大田 at 15:46 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL