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新型コロナ治ってから1年後も精神疾患リスク上昇 [2022年03月01日(Tue)]
★どんな理由であれ、戦争反対! 大切な生命が失われる。すぐ停止を!

新型コロナ治ってから1年後も精神疾患リスク上昇

 新型コロナ感染症にかかると、急性の症状のある時期を過ぎて、陽性になっても、後遺症 で苦しむひとがいることが報じられてきた。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4927
★新型コロナ感染症の後遺症が長引くひとが

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4818
★新型コロナ感染症としてうつ病が14%ーオックスフォード大学が発表

 また、新しい研究成果が発表された。

 新型コロナ感染症にかかると、症状の軽度重度にかかわらず、精神疾患が、感染していない人に比べて多くなるという。アメリカの研究でわかった。

コロナ罹患1年後も精神疾患リスク上昇
 アメリカ・大規模コホート研究で検証

 感染症にかかっていない人と比べて、不安障害、抑うつ(うつ病)、ストレスおよび適応障害、 が増加していたという。 また、抗うつ薬、抗不安薬など薬の使用の増加があった。

 また、アメリカで過剰使用が社会問題化しているオピオイド鎮痛薬についても、使用量が増加したという。

 私らは、うつ病、不安障害の人たちを、マインドフルネスSIMT(日本の自己洞察瞑想療法)で改善支援をさせていただいているが、うつ病には、痛みの症状を併発している人も多い。それが、おなじSIMTを実践すると、精神疾患の改善と同時に、痛みも改善することがわかった。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4874
★うつ病、パニック症などがSIMTで改善

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2274
★マインドフルネスSIMTで痛みも改善

 ただし、6か月から1年かかる。無評価で観察する瞑想のマインドフルネス、2か月で効果をみるようなMBSR、MBCTのような手法ではない。SIMTは、対人行動時に、評価している心理(本音という)を気づき、つらくても、価値実現行為を選択する。自分や他者が苦しむ結果にならないか評価判断してから表出する。激しい言葉、暴力はいけないと評価しなければならない。マインドフルネスは、無評価観察だけではない、うつ病を治し自殺しないですむ深いマインドフルネスがある。 (注:下記の本)。簡単ではないので、1年近くかかる。それほど、脳領域に生じた炎症は治りにくい。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4927
★新型コロナ感染症の後遺症が長引くひとが

 この記事で、考察したように、うつ病は、コロナ関連でなくても、脳の各所に炎症が起きていることがわかっている。コロナ感染においても、ウイルスによって同じ領域に炎症が起きて、後遺症となっているように見える。
 日本でも、コロナウイルスが陽性になった後にも、うつ病、不安障害、痛みが長く続くようであれば、マインドフルネスSIMTも試してもらいたいと思う。うつ病と慢性の痛みは、脳領域が重複しているようで、うつ病の治療法は、慢性の痛みも改善するのだろう。

 SIMTは、薬物療法が効果がない ひとにも、効果がある患者がいる。もちろん、全部ではない。ほかに、治療法がないのであれば、試してほしい。こういう疾患は、治らないと退職になり、自殺もありえるのだから、ほかの治療法がないのであれば、試していただきたい。

 一人ではできない人には、カウンセラー(マインドフルネス瞑想療法士レジスタードマーク)によるアドバイスをうけながら、実践するといいのだが、人数が少ない。この重要な支援に乗り出せるひとを多くしたい。

http://mindfulness.jp/sdgs/detail-goal17-partnership.htm
★SDGsとしてパートナーシップで

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2245
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4742
★地元に共同でSIMTのセンターを
 もはや、自治体が乗り出さないと自殺は減少しない。地方創生SDGs3.4の事業として真剣な議論を。

これではうつ病が治らない、自殺が減らない=心理療法が重視されていない現状

 多様な苦悩をかかえる住民のうつ病、薬だけでは自殺を防止できない。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4939
★医師は精神療法を提供できない=経営が成り立たない。精神療法を知らない、できない。
(うつ病、不安障害、PTSDには、認知行動療法が効果的)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4940
★心理士も乗り出せない。日本は、心理療法を重視してこなかったので、これをする心理士を優遇する制度がない。医師のような健康保険を利用できない。 心理療法を提供する心理士を優遇する制度ができない限り、うつ病からの自殺はなくならないだろう。

(注)大田健次郎(2013)『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社 (瞑想時、無評価で観察ではない。行動時に、見る、考える、行為に、感情を起こす本音を観察。それで自分、相手、組織、社会に誠実か苦しめないか、エゴイズムではないのかと評価。)
 大学人も実にエゴイストの叡智的自己だ。このようなマインドフルネスSIMTは、「難しい、必要とする人数が多くないから無用だ」という。

 さらに、大田健次郎(2022)『「死」と向き合うためのマインドフルネス実践』佼成出版社は、その先まで観察する。がん患者の死を意識する人の生き方。日本古来の自己の根源までを西田哲学の実践論による。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4724
【連続記事】新型コロナ感染症の後遺症