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宗教の居場所、死生観のゆくえ [2022年01月27日(Thu)]

宗教の居場所、死生観のゆくえ

中央公論2月号は2つの特集を組ん でいます。
https://chuokoron.jp/chuokoron/latestissue/

もがく大学 再生の道

宗教の居場所、死生観のゆくえ

 2つ目の特集も私の関心です。私は、禅の実践(*)、道元の研究、そして、マインドフルネスをやっていますから。この中にも、一言、「マインドフルネス」が出てきます。
    (*)禅とはいっても、2つの典型的な禅(ただ坐禅するだけと公案による)ではありません。西田哲学のように、論理的に実践方針、理論を理解しながら実践します。

日本人は何を宗教に求めているのか
 〜 グリーフケア・科学・スピリチュアル

 島薗進氏、大谷栄一氏、岡本亮輔氏の3人による鼎談です。

 「現代の日本の仏教に対しては・・・いわゆる葬式仏教批判が付きまとっています。」
 「しかし、岡本先生のご著書『宗教と日本人』(中公新書)で、・・・葬式仏教離れは進んでいないという指摘」

 「地方や世代によっては、きちんと丁寧な葬儀をする文化がまだ残っている。」

 話題は、宗教に近い「スピリチュアル」のことになります。

伝統仏教とスピリチュアルの狭間で

 「やはり今日本社会で地域コミュニティが衰退し、個人主義が進行していくのは、もう止められないと思います。そのなかで立場の弱い人々が社会から排除されていくような問題が起こっていて、その解決策をどう考えていくのかが重要になっているわけです。」(大谷氏)

 「今の20〜30代くらいの人に「浄土とは何か」みたいな話をして、それが彼らの心に響くのかと。まずほとんど響かないと思うんですね。」(岡本氏)
    これは浄土真宗だが、曹洞宗の「目的を持たない坐禅が尊い」というのも心に響かないだろう。困っているひとたちの支援をするボランティア活動のほうが尊いというだろう。
    どうすればいいのか。外からみれば、・・・
    https://blog.canpan.info/jitou/archive/3470
    ★昔から竹村牧男氏がいうことだ 
    (大田)
 仏教ではなくて、宗教者でない人が宗教的なことをいうスピリチュアルがある。
「テレビ番組で見たことのある、たとえば江原啓之さんなどの語るスピリチュアルの話などのほうが、よっぽど響くと思いますよ。」(岡本氏)

「私はそういう、伝統宗教とスピリチュアル的なものの間に、いわば第三極のようなものが生まれてくる可能性があるのでは、と考えています。」(島薗氏)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3471
★竹村牧男氏、宗教組織外の人がするしかないのか。
このような問題意識はお三方の鼎談でも、その方向に向かうだろうとのこと。

(次の記事にします)


https://blog.canpan.info/jitou/archive/4911
日本人は宗教に何を求めるのか
宗教の居場所、死生観のゆくえ


https://blog.canpan.info/jitou/archive/4919
★親の宗教で苦しめられる子ども

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4914
★「宗教とは何か」という定義の問題
 対策=倫理綱領づくり、伝統教団の信頼性をいかすこと

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4913
★宗教、スピリチュアル、第三のもの(マインドフルネスもこれだという
 そこまで深いマインドフルネスがあるか

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4912
★宗教的なものは、組織宗教には求めない、しかし、必要
「スピリチュアル」から「第3極のようなもの」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4911
★日本人は何を宗教に求めているのか
 〜 グリーフケア・科学・スピリチュアル
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4893
【連続記事】今年こそマインドフルネスでSDGs3.4 自殺の減少を

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4722
新しい対策が必要 自殺防止 2021年
Posted by MF総研/大田 at 21:11 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL