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「無知の知」共有させる力 今も [2022年01月08日(Sat)]
◆不寛容が目立つ日本。大学教育でさえも。
◆「無評価で観察」だけのマインドフルネスは、ジョン・カバットジン氏のマインドフルネスMBSRではありません。MBSRにもある偏見、寛容心、共存共生の観察が排除されています。

◆「マインドフルネス」が科学ならば、学問的な議論が要請されます。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4895

「無知の知」共有させる力 今も

 ボーダレスジャパン社長、田口一成さんの言葉。

https://www.borderless-japan.com/media/np-c/58468/

 「社会を良い方向へ変えるには、まずは「知ること」が大切だと考えています。問題が放置されているのは悪気からではなく、その問題や背景のメカニズムの情報が共有されていないから。」

 「「知らないこと」をより強く意識しなければならい時代であるともいえます。」

 SNSだけからは、自分に近い考えが集まりやすい。大切な情報がはいりにくくなっている時代。
 SNS時代の新しい問題。
 「自分に近い考えが集まりやすく、そうでない情報が入りづらくなっている」

 以下は、ある小説。
 ある長老から「お前さんのマインドフルネスは多くのひとは必要としないから、無用だ」と言われました。周囲の人も賛成されました。団体を伸ばすためには、多数派説でいったほうがいい。
 よく知っている人たちですね。うつ病を治すマインドフルネスを必要とするひとは少ない。うつ病の患者さんのうち、治らない人でしょうから。少数派の説では世間に多数のファンを得られない。
 その人や周囲の人は、集中力の向上のマインドフルネスは、大勢の人が必要とするということを「知っている」のです。
 このようにして、うつ病を改善するかもしれないマインドフルネスは、社会から消えていきました。

 その知っているひとは多数が必要とするものを「知っている」人でした。言われたひとは、世間の多数が何を必要とするか知らない人でした。

 これは小説です。学者がこんなことをいうはずがないじゃありませんか。ひとむかし前のいい時代でした。今は、田口さんのようでなけれならないのです。

 学者とジャーナリストは権力とも戦い、真実を追究するはずです。権力者、多数派の説の執着は、画一主義。還元主義、全体主義、独裁主義に陥るおそれがあります。批判説、革新説をいじめ、排除する者があらわれるおそれがあります。真実を追及し権力にもあらがう学者がそんなことをするはずがありません。  田口さんのは「無知」の人のことです。

 千年前の大乗仏教も、わかったと思うな、といいます。とどまってしまうからでしょうね。救わないとか、他者の苦を見てみぬふりとか、自己成長をしなくなるとか。
 苦しみははてなく「知らない」ことばかりです。知るのはまず、古典、良書の読書です。無知であり、知りたいことばかり、読みたい本がたくさんあります。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4100
★多数派という驕り=オルテガ

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3461
★「見て見ぬふりをする社会」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3046
★うつ病は治りにくい

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4893
【連続記事】今年こそマインドフルネスでSDGs3.4 自殺の減少を

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4887
【連続記事】禅よりも普及したマインドフルネス=医療からビジネスへ


https://blog.canpan.info/jitou/archive/4875
【関連目次】無評価で観察のマインドフルネスを超えて


 
Posted by MF総研/大田 at 19:32 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL