(11)うつ病の治療法としての認知行動療法の普及を [2021年12月19日(Sun)]
(11)うつ病の治療法としての認知行動療法の普及を 〜 ジャーナリズムに期待 悲しい出来事が続いています。 日本では、うつ病が完治しない人が多いです。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4848 ★うつ病は完治率が高くない。薬物療法を受けているので、何年も薬を服用し続ける患者がかなり多くなる。 薬物療法だけではなくて、認知行動療法もうつ病の完治にまで導くことがあるのは、国際的によく知られた事実です。科学的知見です。 それなのに、日本では、うつ病の本に薬物療法のみが記載されて認知行動療法の治療もあるということが記載されず、教育もされない状況になっている国民が多いです。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4879 このような状況は、国民の生命にとって危険な状況です。うつ病が治らないと「自殺」が起きる可能性が高まるからです。 国民の意識 がんならば、医師が「私の治療では完治させられない」と聞いた患者、家族は、他の治療法を必死にさがすでしょう。または、他の治療法があるという医師を必死にさがすでしょう。 うつ病については、患者も家族もなぜ、もっといい治療法をさがそうとしないのでしょうか。 うつ病の治療法は薬しかない、と思いこまされているのではないでしょうか。どうしてそ うなるのでしょうか。そのように教育されたのでしょうか。 医師の意識、心理士の意識 医師、心理士は、認知行動療法があることを知っているはずです。しかし、業界(医師会、心理士会)あげて、認知行動療法を提供する仕組みを作ろうと国に働きかけてもらえません。 悩み続けてつらいのに、仕事を続けていて、「死にたくなった」人も、医師にいっても、薬をくれる、薬を増量する、そうだろうか、認知行動療法を提供する心理士はみつからない、と思うと、「死にたく」なっても、もう、医師のもとに行かないかもしれません。心理士もさがさないかもしれません。 私も、うつ病になったことがあり、薬を服用している時には、心全体に灰色のフィルターがかかっているようでした。義母が危篤状態になったころ、妻に「ずっとそばで見守ってあげなさい」と言えませんでした。それほどに自分に自信がないのです。妻は実の母の最期を見守ることができませんでした。義母は家族の誰にも見守られずに逝きました。自殺もありえたうつ病の私を一人にするのをおそれたために。そんな悲しい思いをさせてしまった、私の悔いであり罪の意識です。うつ病は何とか完全断薬の「完治」まで支援したいという悲願の源です。 寛解で悪化予防のために薬を服用している間は、この病気の場合、自己肯定感が低い。就職においても差別されるおそれや、自分自身、再就職をためらう心理も働くでしょう。認知行動療法で完治できる可能性があれば、できるだけ支援すべきです。もちろん、それでも治らないうつ病もあります。一部のひとしか支援できていません。それでも、一部の人は、医師による薬物療法で治らなかったのに、SIMTで完全断薬、完治まで至る人も多いです。 軽症は最初は、薬物療法でなく精神療法を。重症は薬物療法を提供し薬物療法で寛解になったら、精神療法を受けて減薬、完全断薬へ支援できないか選択できるのも一つ。薬を服用しても寛解にならない患者に精神療法を提供して断薬、完治にできないか。種々の治療法を併用して、国民目線のうつ病対策がほしい。精神科医と製薬会社の収益の減少が予想されるので、全国k的に一度に実現するのは相当に難しいことが予想されます。 しかし、ある都市だけ、ある精神科医だけで試験的に実行してみたいという首長や医師、心理士、助成団体がおられることは期待したいと思います。患者への助成(または心理士への報酬)が必要なので、公的予算または助成団体の支援金が必要です。 この状況は、変えていかねばなりません。さもないと、うつ病になって薬物療法だけを受ける状況が3年、5年、10年と続き、そのうちに、大きなストレスを受けると、薬の増量なのでしょうか。いつまで服用するのかと不安になります。完治しないうちに、大きな悩みが起きると自殺なさる人がなくなりません。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/1898 ★2009年、12年前、NHKというメディアが指摘していた問題 一つが実現しましました。 しかし、心理士が医師とは独立して、健康保険で認知行動療法を提供する仕組みはまだ実現していません。 マインドフルネスにも、アメリカでは、うつ病を治すほどの精神療法があります。 SIMTでなくてもいいですから、うつ病を治す治療法を普及させて、国民の生命を守ってください。 うつ病、自殺は悩む心理から起きることが多いのです。悩み、心理に関係する出来事、 この悲惨な状況に、宗教者、学者、医師、心理士、マインドフルネス者も動けません。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/2736 ★患者の利益に立つ医療を(2013年) 悲しい出来事が続いています。この背景にある実状をあきらかにできるのは、ジャーナリズムしかないかもしれません。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4883 (9)良心を目覚めさせる、特に科学者の(5) 「メディアの真の責任とは、政府が知らせたくないニュースを人々に知らせることだ。」 「メディアの真の責任とは、科学者が知らせたくないニュースを人々に知らせることだ。」 自分の家族が、うつ病で自殺したらどんなに悲しいことか。治る治療法が本当にないのか。何が妨げなのか。 機関誌「マインドフルネス精神療法」第7号が完成したら、ジャーナリズムに送付して、解決策をさぐることをお願いする予定である。 【関連記事】 https://blog.canpan.info/jitou/archive/2228 2011年 国立精神・神経医療研究センターの大野裕・認知行動療法センター長の言葉として、 「早期に対応すれば、薬物療法だけでなく、考え方の偏りを修正する認知行動療法も活用で きる」と伝えられています。 軽症のうつ病には、まず心理療法を行うのが副作用もなく、心理的対処を身につけて悪化も させないかもしれません。認知行動療法が全国どこでも受けられるようにしてもらいたいも のです。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/2787 2013年、公益よりも自分と自分の団体を守ることが幸福ということになりやすい専門家=西田哲学が教える独断の叡智的自己 https://blog.canpan.info/jitou/archive/2758 ★中にいると外部の変化がわからない https://blog.canpan.info/jitou/archive/4875 【目次】無評価で観察のマインドフルネスを超えて |
Posted by
MF総研/大田
at 07:21
| さまざまなマインドフルネス
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