(5)良心を目覚めさせる、特に科学者の [2021年12月07日(Tue)]
(5)良心を目覚めさせる、特に科学者の(1)埼玉新聞の「焦点/争点」が「良心を目覚めさせる 〜 高まる「知」の重要性」を 論じた。(12月5日 埼玉新聞)「社会、政治、外交と、さまざまな問題が山積みし、未来が見通せない。だからなのか、人類が が着実に積み上げてきた「知」の重要性を説く議論が改めて熱を帯びている。」(同新聞) 私が、関心を持っている領域、精神医学、うつ病、ひきこもり、自殺防止などの領域においても、見通しがが立たないが、過去の人類が積み上げてきた大乗仏教、人間の哲学などの「人文知」の再認識の重要性を感じている。過去の「人文知」が、精神医学、うつ病、ひきこもり、自殺防止などの領域に貢献できる可能性がある。それなのに、科学者がまだ再認識しないように見える。精神医学における科学者、医師の「良心」の重要さを思う。 ひきこもりや自殺の一部をもたらしているうつ病やパニック症などは、心理療法、精神療法でも治ることがあるし、薬物療法で長期間治らない患者でも、精神療法でも治ることがあることは知られている。それなのに、一般向けのうつ病やパニック症の治療法の本に、このことに全く触れていないものがある。患者のことを思うならば、精神療法もあるという簡単な文章を入れてもいいのではないか。 自殺に関連するメディアの記事では、相談先のあることを記載することが、「報道における倫理基準」になっているようだが、精神医学の出版物では、薬物療法のみが説明される。それが効果がない人が5年10年、薬物療法を受け続ける。薬物療法を受けているので「完治」ではない、寛解状態である。薬を服用しているので、自分に自信が高まらない。薬を服用しているので、就職にも不利であろう。 うつ病などの治療法は、薬物療法がすべてではない、認知行動療法など精神療法で治るひとがいるのは、科学知である。読者のために、「もし、この本で紹介した薬物療法で治らない場合、精神療法もあります。専門家の情報を得てください。」などの情報をなぜ記載しないのだろうか。自殺が起こる病気であるのに。なぜか。報道には、倫理基準をいうのに、うつ病などの啓蒙書に、そういう情報を追記しようという倫理基準がないのはなぜなのだろうか。 認知行動療法を行うところが少ないから書かないのだというだろうか。それでは、なぜ、自分が認知行動療法を提供する医師になろうとしないのだろうか。なぜ? なぜ? ここに、日本のうつ病、ひきこもり、自殺防止の限界を見る。 上記新聞の記事の中で、人文知の重要性を説いている。「良心」の重要性をいうのは、理系の科学ではなく、人文知である。 「キリスト教思想が専門の芦名は旧訳・新訳聖書をひもとき、人の知恵には2種類あるとする。一方は・・・。」(次の記事へ) (学者や医師、経営者、宗教者などに接近したことがあるが、この人たちの「良心」はどうなっているのだろうか。「良心」は人文科学の研究テーマだ。「良心」は、自分の見方、考え方、言葉、行為がズルいこと、卑怯であることなどを「評価」することができて、他者を傷つけることを抑制することを含むが、その良心はどうなっているのだろうか、という問題意識だ。) https://blog.canpan.info/jitou/archive/3889 ★なぜうつ病の精神療法が発達しないのか 【古い記事=いまだに実現しない】 来年からSDGsのパートナーに考えていただきます https://blog.canpan.info/jitou/archive/2800 ★(2013年)全国にうつ病が治らない人がいる https://blog.canpan.info/jitou/archive/2785 ★薬薬物療法だけでは国民が苦悩し続ける 完治まで導くマインドフルネスは難しい 浅いマインドフルネスでは深い苦悩は援助できない https://blog.canpan.info/jitou/archive/2849 ★各県に大きなマインドフルネスSIMTセンターを https://blog.canpan.info/jitou/archive/4875 【目次】無評価で観察のマインドフルネスを超えて |
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Posted by
MF総研/大田
at 17:39
| さまざまなマインドフルネス
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