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«東京都の自殺者数は200人の高水準が持続=昨年より増加 | Main | (3)マインドフルネスは新しい「正統」になったのか»
(2)現在を受容している「正統」を批判する手法が現れないとうつ病が治らな、自殺が減少しない [2021年07月10日(Sat)]

現在の心理療法を推進している「正統」を批判する手法が現れないとうつ病が治らない、自殺が減少しない

 前の記事でこのようなことを述べました。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4834
★現状の大学や学者の説では自殺を防止できていない

 現在、うつ病や自殺問題の領域にかかわる研究、学問は、効果がない人たちもあるわけです。 だから、現在の研究を批判する(もちろん、全否定ではない、不十分だというのだ) 学説、技術が現れないと、苦悩するひとが救われません。 うつ病、パニック症、社交不安が治らないひとが出ています。そこからも、自殺が起きているでしょう。
 子どもには、薬物療法を用いることは適切ではないという報告もあります。しかし、有効な対策をとらないせいか、子どもの自殺もあります。産後女性のうつ病も、相談だけでは治らないひともいるでしょう。乳児の養育も難しい母親になります。
 新しい技術が必要です。現在の治療法、技術、支援法とされる正統から外れた新しい方法があれば「異端」となります。現在の正統は、薬物療法ですか、TMS治療(経頭蓋磁気刺激療法)ですか、認知療法ですか、無評価観察の「マインドフルネス」ですか。産後うつ病には、2回の相談がありますが、それでうつ病が治りますか。

 森本あんり氏の言われることの一つが、従来の治療法や支援制度では治らないうつ病やパニック症、PTSDなどの治療法、自殺防止の領域にも言えそうです。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3919
★)これからの「正統」は全体を僭称せず全体の部分を自覚するもの

 現在までの「正統」の禅は目的を持たないのだ、それが尊い、ということでこの現代でも存在価値があるのですか。無評価の観察は、現実の救済支援をしない宗教の禅を批判する新しい学説といえなくもありません。坐禅し、経行(きんひん)という歩きかた、黙々と食べる、掃除するなど禅の方法と、無評価観察のマインドフルネスMBSRは、きわめて類似しています。今や、科学の時代です。両者はほぼ同じであることを証明できるかもしれません。
(森本氏の意見は、仏教の最高峰の「華厳経」の事事無礙法界に類似します=竹村牧男氏)

 観察方法としては、「マインドフルネス」が科学であり、うつ病再発予防、自己観察の「正統」になったのですか。真の自己は、文脈としての自己であるという新しい学説がACTから主張されてきました。新しい 正統はまた、変わりゆく現状に応えられないと批判されます。新しい革新から批判されます。

 SIMTは西田哲学を背景の理論としています。そこには、共生の哲学があると竹村牧男氏が指摘されました。SIMTも全体の部分にしかなれません。現実の世界は、無数のひとの夢と価値の集積です。うつ病になる人も様々な背景と養育環境があり、SIMTの標準的な課題を実行できない人もいます。すべての患者が標準的なSIMTの対象にできるわけではありません。薬物療法が効果的な患者さんもいます。SIMTができる人に対しても支援者の多大な時間を必要とする患者がいます。SIMTは経済的、効率的ではありません。だから、SIMTが全体になるとは毛頭考えられません。

 マインドフルネスSIMTも部分にしかなりえません。すべてのうつ病がSIMTで治るなどというような不遜なことはいっていません。ただ、部分的にこれで治り、自殺しないですみます。しかし、全部ではない。このような難しい方法は実践できないひとも多い。そして、SIMTを実践しても治らないひとがいます。やはり、他の方法も必要です。
 現在は、SIMTは「異端」にもなりえていません。無視、傍観されています。「異端」と認定されて、ごく一部でも用いられれば「異端」として注目されて、そして、さらに、SIMTを批判するものが現れるでしょう。それならば光栄だが、SIMTは「異端」にもなりえておらず、消えていく可能性もあります。
 「異端」以前のSIMTで治ったひともおられます。機関誌「マインドフルネス精神療法」7号に掲載していただこうと思います。


https://blog.canpan.info/jitou/archive/4834
【連続記事】一体どういうリソースなのか
 =薬物療法で治らないうつ病などが治るような長期的な支援をして自殺を減少させるのは

【関連記事】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2961
うつ病などを治す支援をして、自殺を減少する支援をするための
★マインドフルネスを推進するのは誰か
Posted by MF総研/大田 at 21:31 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL