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(12)マインドフルネスSIMTはすべての悩める人たちのもの(1) [2021年07月05日(Mon)]
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【連続記事】適応障害にもマインドフルネスSIMTを
 =うつ病、非定型うつ病、不安障害、過食症、自律神経失調症、家族の不和にも


【目次】マインドフルネス心理療法SIMTとは
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4819 (目次)

マインドフルネス心理療法SIMTとは
(12)マインドフルネスSIMTはすべての悩める人たちのもの
 (1)薬で治らなかったうつ病、パニック症等

 マインドフルネスSIMTは、西田哲学による認識論、実践論、実在論の実用化を目指すので、 自分の意識作用のモデルを提案しています。意志的自己の意志作用、叡智的自己の行為的直観はすべての人が用いているので、このモデルからはずれる見方、考え方、行為のしかたをすると、悩みを生じます。または、周囲の人に悩みを生じさせます。 そういう意味で、SIMTはすべての悩みを持つ人たちのものです。そして、できれば、家族や職場の人を悩ませる人たちが実践すれば、悩ますことがなくなるのですが、残念ながら、そういう人は、自分に非があるとは認識しないので、SIMTを実践しません。だから、職場、学校、家庭で人を悩ませるひとがいます。

(1)精神疾患の改善

 悩みのうち、マインドフルネスSIMTで救済されるのは、精神疾患の人たちです。 心理的ストレスや過労によって発症する精神疾患が改善します。うつ病、非定型うつ病、適応障害、パニック症、広場恐怖症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、過食症などが改善したという報告が多数あります。次のブログで紹介しています。  これらは、私に連絡あったものだけです。実際には、マインドフルネス瞑想療法士レジスタードマーク(MMT) が支援したほかの事例が多数あるはずです。今、改善事例をまとめてくださる作業をしているMMTがおられるので、それも、やがて、報告できるでしょう。

 まず、SIMTは、こういう精神疾患にかかり、医師による薬物療法でも、心理士による心理療法でも治らなかった人たちが治る人がいるということです。もちろん、10か月かけて、SIMTの課題を十分実践できる人に限ります。

 いま、毎年、日本では、2万人前後のひとが自殺しておられますが、一部は、かなり多数は、このような精神疾患が治らないために死んだ人もおられるでしょう。こういう疾患が治らないと、苦しいので、自殺が起こるからです。どの疾患からでもうつ病になり、うつ病の症状として自殺があるからです。

 そういう意味で、SIMTは自殺予防になります。

 SIMTで改善効果が期される精神疾患には、パーソナリティ障害が支援できる可能性があります。私自身は改善例をもちませんが、 これを扱うMMTもおられるので、そのうち、報告されるでしょう。

 もちろん、病気とは診断されないで、家庭で虐待、暴力(DV)を振るい家族を苦しめる人も、本人が真剣にSIMTを実践すれば、虐待、DVをなくすことができるでしょう。 SIMTは新しい手法ですので、広く用いられるようになるのは、もし、残るとしても少数派ですから、2,30年後かもしれません。どうしても、新しい技術が受け入れられるのは、何十年も後のようです。

 このような薬物療法や他の心理療法で治らなかった病気が治るのは、SIMTが、深い意志作用モデルを1年近くかけて訓練するからです。MBSRは、対人場面でない無評価の認識方法の訓練ですが、SIMTは、認識において評価して感情を起こすことをさけられないものという対人場面での認識と価値実現的行動の訓練だからです。対人場面における認識論、実践論、実在論があるからです。
 うつ病などの深刻な精神疾患は、支援を受ける場合でも、個人で実践する場合も、完治するまでには、1年くらいかかります。脳内に生じた変調が回復するまでには、時間を必要とするようです。

http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/kikansi/kikansi-mokuji.htm
★「マインドフルネス精神療法」

【注】
大田健次郎(2013)『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2334
★自己洞察瞑想療法(SIMT)の起源

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2335
★自己洞察瞑想療法(SIMT)という名称の由来
【参考】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4100
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2787
★自分のものに執着することで、一般のひとが他のものを知る機会を奪うことによって救済される機会を妨害することになる

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3161
★ 「宗教は心霊上の事実である。哲学者が自己の体系の上から宗教を捏造すべきではない。哲学 者はこの心霊上の事実を説明せなければならない。それには、先ず自己に、ある程度にまで宗教 心というものを理解していなければならない。真の体験は宗教家の事である。」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3226
★今生きている現実の世界を足場に

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3227
★西田哲学の実践論

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3270
★物となって見、物となって考え、物となって働く

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3582
★後期西田哲学の実践論

大乗仏教や西田哲学の研究もすすんで、全体の展望が開けてきた。最近のこの書をおすすめしたい。
竹村牧男『唯識・華厳・空海・西田』青土社、2021
【参考記事】

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3029
★人格的自己、超個の個

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3161
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3582
★最も深いマインドフルネス

【がん患者の苦悩、入員患者の自殺などの記事】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/1783
★がん患者の心のケア

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2302
★医療現場の「宗教」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2583
★死の不安の克服
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2595
★死の不安の克服

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2293
★死の現場(父)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4687
【書籍】「死にゆく人と共にあること」ハリファックス
 (書名のとおり、立ち会う人のものであり、死にゆくことを意識し苦悩する当人のものではない。そこにいて支援する人のためのマインドフルネス)
【関連記事】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3572
★自己の階層

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2080
★ACTの観察する自己、視点としての自己、文脈としての自己
 「ACTを実践する」(パトリシアAバッハ、ダニエルJモラン、星和書店)では、次のようにいう。
 ACTの自己は、「エゴのない状態」(P230)、「連続的で安定したもの」(p232)、「私的体験の外側にある」(p340)、「視点としての自己」は変化することはない。観察者としての自己は、変化しないという性質を持っている」(p340)
 =「死」は、これさえも消滅する、苦悩。ACTでは扱えない苦悩。普通、「魂」とみなしているものとちがうのか。仏教では、それは否定された。道元も否定した。ACTの自己は、割合簡単に体験し、観察できるものであるが、エゴがないというが、仏教では、簡単に自覚できる自己は、我利我執のエゴイズム的な見方しかできないという。大乗仏教は「末那識」といった。西田哲学も意識する自己(意志的自己と 叡智的自己)は自分の価値を重視する独断的な(エゴ的)見方をすることが多いという。 エゴのない自己になるのは、相当に厳しいというのが、禅仏教である。ACTの自己は大乗仏教や東洋哲学の深い自己とは違うようだ。ただし、ACTは、ACTの効果の見られる領域で貢献している(有用性)。 これは、SIMTも同様で、SIMTもある領域(うつ病、PTSD、パニック症などの改善など)で効果があり貢献している。MBSRは痛みの緩和や集中力など、MBCTは、うつ病の再発予防などと、それぞれがある領域で有用であり、すべて共生していけばいいのだ。それなのに、無評価をいう専門家の中に、無評価だけがすぐれているかのように、「マインドフルネス」は宗教を排除したものというものがいる。つまり、大乗仏教の深い観察の有用性理解せず排除する独断、エゴ的である。宗教レベルの「マインドフルネス(自己洞察)があり、「死」の問題で悩む人に貢献できる。ターミナルケアの領域で。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2078
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2195
★リネハンの弁証法的行動療法の自己
 ACTの自己よりも深い自己。
 深刻な苦悩は、深い自己の哲学でないと解決できません。
これは、パーソナリティ障害の治療法。
「がん患者」の死の問題も、すべての人、精神疾患でない人にも必要な心の探求。 また、専門家のエゴイズムによる社会的損害の問題も、深い自己の哲学でないと救済されないでしょう。
種々の「マインドフルネス」がありますが、適応できる問題領域が違うのです。無評価の観察だけを偏重しないでいただきたい。

 東洋、日本には、昔から深いマインドフルネス(=認識論、実践論)、深い自己の哲学(実在論)があるのに、専門家の保身、理解不足により、一般のひと、学生に知らされていません。
【参照】竹村牧男「唯識・華厳・空海・西田」青土社、2021年
 本書に「心の世界遺産」という語が出た(p351)。私(大田)は、自己洞察実践のあるものを「マインドフルネス」とみなし、 「マインドフルネス心の世界遺産」と称している。

【専門家はエゴイストになりやすい】
 自分が生き残るために
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2991
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2777
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2787
★叡智的自己

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3452
★西田哲学で説明する叡智的自己まで宗教ではない自己の階層

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3653
★「ソラリス」

知的自己から人格的自己まで.jpg

(続く)

【参考書】大田健次郎(2013)『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社。

【参考書】大田健次郎(2014)『 不安、ストレスが消える心の鍛え方――マインドフルネス入門』清流出版。(価値についての詳細を述べている)

『図解 うつ・不安障害を治すマインドフルネス 前編』大田健次郎、日本マインドフルネス精神療法協会
 上図は、本書のp18、セッション5 (このテキストは、マインドフルネス瞑想療法士の認定講座で配布されるテキスト。前編は18ページ、後編30ページの小冊子)



https://blog.canpan.info/jitou/archive/4819
【目次】マインドフルネス心理療法SIMTとは



Posted by MF総研/大田 at 19:47 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL