CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
«東京都の自殺者数は200人の高水準が持続=昨年より増加 | Main | (8)マインドフルネスの流派によってそれぞれの哲学が異なる»
(7)最も深いマインドフルネスSIMT [2021年06月24日(Thu)]
地方創生SDGs 官民連携プラットフォーム
私たちは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。

  当法人のSDGsの取り組み


【連続記事】適応障害にもマインドフルネスSIMTを
 =うつ病、非定型うつ病、不安障害、過食症、自律神経失調症、家族の不和にも


【目次】マインドフルネス心理療法SIMTとは
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4819 (目次)

マインドフルネス心理療法SIMTとは
(7)最も深いマインドフルネスSIMT

 マインドフルネスSIMTは、生き方そのものですから、最も深い自己洞察として、日本独自のものがあります。だれも迎える「死」を探求するマインドフルネスです。宗教としての禅にはそこまであることが知られています。そこまで、マインドフルネスのように哲学的な説明を理解しながら深い自己を探求しながら、実践を伴う方法で「死」の問題を乗り越えていくことです。

 それは、がん患者や難病をかかえて死を意識せざるを得ない人たちのものです。こういうことは日本では、おくれています。だから、がん患者さんの自殺もあります。日本の仏教の導き方、たとえば、何の哲学も説明せずにただ坐禅させるとか、公案の参究という方策では、自宅や病院で療養中のがん患者さんや難病の患者さんには、難しいでしょう。

 これまで、2冊のマインドフルネスの書籍を出版しましたが、3冊目を計画中です。 出版の後には、がん患者さんのためのマインドフルネス実践の会を開催するつもりです。がんの闘病は、10年単位ですから、その間に実践していけるようなマインドフルネスです。

 がん患者や「死」を意識する悩みは、結局、自分とは何か、その自分の消滅はどういう意味になるかという探求になります。
 対象的な職業などの当為価値ができない苦悩ではなくて、価値を遂行していた主体、苦悩する自分さえも消滅すると思う対象にならない主体の「死」の問題の苦悩です。自己存在とはどういものかの観察、その消滅とはどういうことかの探求。今や、仏教者も」学者も十分に応えてくれない問題。他人事のように傍観しておられる専門家。
 日本には、さらに深い自己探求があります。下記に紹介した竹村牧男氏を参照してほしい。意識的自己の底に自己を超えたもの(絶対)が働いているということ、その絶対が絶対の自己自身を否定して、この自己になっているという自覚となる。自己がそうであるならば、配偶者や我が子も目前の人も多くの他者もそうです。すべての各人が自己を超えたもの(絶対、超個)の働きに於いてその価値を表現している。各人が絶対が否定してその人になっている。他者も絶対(超個の個)であることを知ります。自分を尊重するように、目前の家族も、無縁の人もすべて絶対であり、この世界で各人が絶対の働きで価値を表現している。共生の思想の基礎が最も深化した華厳経にあるといいます。各人の世界は、現実のこの世界で重曹しながら妨げあわずに溶け合って存在しています。ゆえに、絶対の表現である他者を排除せず、各人が絶対の代行者として主体的に自由にこの世界を作っていくものとして尊重しあうのです。
 これが自覚される時、自己も他者も絶対のいのちであり、その死ということも単なる自我の死ではなくなるでしょう。少し難解かもしれませんが、参照文献をご覧ください。華厳、西田、鈴木の類似性を知ることができます。共生も当為(何をなすべきか、どう実践すべきか)も。このレベルの「マインドフルネス」の実践(見る、考える、行為する、自己の価値が絶対の価値である人生を生きる)的なガイドブックを執筆中です。年末に出版できればいいのですが。

【参照】竹村牧男「唯識・華厳・空海・西田」青土社、2021年
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3029
★人格的自己、超個の個

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3161
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3582
★最も深いマインドフルネス

【がん患者の苦悩、入員患者の自殺などの記事】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/1783
★がん患者の心のケア

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2302
★医療現場の「宗教」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2583
★死の不安の克服
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2595
★死の不安の克服

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2293
★死の現場(父)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4687
【書籍】「死にゆく人と共にあること」ハリファックス
 (書名のとおり、立ち会う人のものであり、死にゆくことを意識し苦悩する当人のものではない。そこにいて支援する人のためのマインドフルネス)
【関連記事】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3572
★自己の階層

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2080
★ACTの観察する自己、視点としての自己、文脈としての自己
 「ACTを実践する」(パトリシアAバッハ、ダニエルJモラン、星和書店)では、次のようにいう。
 ACTの自己は、「エゴのない状態」(P230)、「連続的で安定したもの」(p232)、「私的体験の外側にある」(p340)、「視点としての自己」は変化することはない。観察者としての自己は、変化しないという性質を持っている」(p340)
 =「死」は、これさえも消滅する、苦悩。ACTでは扱えない苦悩。普通、「魂」とみなしているものとちがうのか。仏教では、それは否定された。道元も否定した。ACTの自己は、割合簡単に体験し、観察できるものであるが、エゴがないというが、仏教では、簡単に自覚できる自己は、我利我執のエゴイズム的な見方しかできないという。大乗仏教は「末那識」といった。西田哲学も意識する自己(意志的自己と 叡智的自己)は自分の価値を重視する独断的な(エゴ的)見方をすることが多いという。 エゴのない自己になるのは、相当に厳しいというのが、禅仏教である。ACTの自己は大乗仏教や東洋哲学の深い自己とは違うようだ。ただし、ACTは、ACTの効果の見られる領域で貢献している(有用性)。 これは、SIMTも同様で、SIMTもある領域(うつ病、PTSD、パニック症などの改善など)で効果があり貢献している。MBSRは痛みの緩和や集中力など、MBCTは、うつ病の再発予防などと、それぞれがある領域で有用であり、すべて共生していけばいいのだ。それなのに、無評価をいう専門家の中に、無評価だけがすぐれているかのように、「マインドフルネス」は宗教を排除したものというものがいる。つまり、大乗仏教の深い観察の有用性理解せず排除する独断、エゴ的である。宗教レベルの「マインドフルネス(自己洞察)があり、「死」の問題で悩む人に貢献できる。ターミナルケアの領域で。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2078
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2195
★リネハンの弁証法的行動療法の自己
 ACTの自己よりも深い自己。
 深刻な苦悩は、深い自己の哲学でないと解決できません。
これは、パーソナリティ障害の治療法。
「がん患者」の死の問題も、すべての人、精神疾患でない人にも必要な心の探求。 また、専門家のエゴイズムによる社会的損害の問題も、深い自己の哲学でないと救済されないでしょう。
種々の「マインドフルネス」がありますが、適応できる問題領域が違うのです。無評価の観察だけを偏重しないでいただきたい。

 東洋、日本には、昔から深いマインドフルネス(=認識論、実践論)、深い自己の哲学(実在論)があるのに、専門家の保身、理解不足により、一般のひと、学生に知らされていません。
【参照】竹村牧男「唯識・華厳・空海・西田」青土社、2021年
 本書に「心の世界遺産」という語が出た(p351)。私(大田)は、自己洞察実践のあるものを「マインドフルネス」とみなし、 「マインドフルネス心の世界遺産」と称している。

【専門家はエゴイストになりやすい】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2991>
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2777
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2787
★叡智的自己

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3452
★西田哲学で説明する叡智的自己まで宗教ではない自己の階層

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3653
★「ソラリス」

知的自己から人格的自己まで.jpg

(続く)

【参考書】大田健次郎(2013)『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社。

【参考書】大田健次郎(2014)『 不安、ストレスが消える心の鍛え方――マインドフルネス入門』清流出版。(価値についての詳細を述べている)

『図解 うつ・不安障害を治すマインドフルネス 前編』大田健次郎、日本マインドフルネス精神療法協会
 上図は、本書のp18、セッション5 (このテキストは、マインドフルネス瞑想療法士の認定講座で配布されるテキスト。前編は18ページ、後編30ページの小冊子)



https://blog.canpan.info/jitou/archive/4819
【目次】マインドフルネス心理療法SIMTとは



Posted by MF総研/大田 at 16:59 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL