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(5)大きな価値にそっているかを観察評価しつつ目的の連鎖 [2021年06月16日(Wed)]
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【連続記事】適応障害にもマインドフルネスSIMTを
 =うつ病、非定型うつ病、不安障害、過食症、自律神経失調症、家族の不和にも


【目次】マインドフルネス心理療法SIMTとは
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4819 (目次)

マインドフルネス心理療法SIMTとは
(5)大きな価値にそっているかを観察評価しつつ目的の連鎖

 マインドフルネスSIMTは、生き方そのものですから、すべての意識作用を観察します。 本音、目的、価値も観察します。本音、目的の観察については前の記事でみました。 今度は、「価値」の観察について述べます。 目的は短期の行為の方向です。長期的な行為の方向は、価値といいます、人生の価値です。

 MBSRでは、価値の観察は含まれていませんが、SIMTは生き方全体ですから、人生価値に合致しているかどうか、見ることでも、行為することでも評価します。
 目的は短期の目標です。1分かける目的、30分で達成する目的、1時間くらいなど短時間の目標が「目的」です。
 「価値」は、数年、30年、定年まで、死ぬまでなど、長期的に維持します。 ほとんどすべてのひとが、人生の価値を2,3個から数個の「価値」をもちます。

 ある時間帯には、家族を守るという長期的な価値にために自分の行動をします。そのために、一連の目的を次々と設定して、その価値を実現させます。別の日、別の時間帯には、仕事という長期的な価値を実現するために、次々と短時間的な「目的」を設定して、それがうまくいっているか評価観察します。
 下図では、緑の矢印の部分です。目的 ← 価値 です。
     「価値」については、マインドフルネスではありませんが、神谷美恵子、ヴィクトール・フランクルが詳細に論じています。私は『 不安、ストレスが消える心の鍛え方――マインドフルネス入門』(清流出版)で、マインドフルネスSIMTのための価値について述べました。 『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』(佼成出版社)では、セッション5で、練習します。
 価値実現の作用を「行為的直観」といいます。行為的直観は、一連の意志、目的を内に包み込んでいます。すなわち、意志、目的よりも深い作用が行為的直観です。

 SIMTは、価値の評価観察も重視します。自分の見るものが価値の実現のものであるか評価します。価値に関係あるものを重視します。「重要だ」と評価しているのです。 朝、新聞を読む時、膨大な情報の中で、株価を見るか、国際関連の記事、スポーツ関連の記事など、自分の価値に関係するものを選択しています。 なにごとにつけて、そうです。

 すべての人が、自分の家族のことを重視します。自分の仕事を重視します。

 うつ病、不安障害、PTSD、パーソナリティ障害などで悩むひとは、この「価値」を選択すること、切り替えること、価値のための目的設定をすることなどができなくなりますので、価値をしっかり確認、維持するような心のトレーディングをします。SIMTは、そこまで含みます。だから、SIMTはすべてのひとが実行すべきです。

 自分の価値をあまりに偏重するために、他者の価値を崩壊させる行為は、ハラスメント、メンバーの自由抑圧(た問えば、学問的批判さえも封じる)、犯罪になることがあります。学者も犯すとオルテガや多数の哲学者が指摘しています。我利我執、独断、偏見などという「闇の心理」です。積極的、意図的なものと、無自覚的なものとがあります。SIMTは、病気の人だけの生き方ではなくて、すべての人のものですので、病気でない専門家にもすすめます。

【価値に関連するブログ】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2846
★マインドフルネス心理療法の中でも、深い弁証法的行動療法の「マインドフルネス」の定義は、「無評価」だけではありません。マインドフルネス=観察は種々あります。無評価だけで人生を生き抜いてゆけるはずがありません。

 ジョン・カバット・ジン氏の本人が言うように、無評価のマインドフルネスは、入門にすぎません。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4500
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4502
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4527
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2768
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2777


図解SIMT前半-p18-2つの反応パターン.jpg

(続く)

【参考書】大田健次郎(2013)『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社。

【参考書】大田健次郎(2014)『 不安、ストレスが消える心の鍛え方――マインドフルネス入門』清流出版。(価値についての詳細を述べている)

『図解 うつ・不安障害を治すマインドフルネス 前編』大田健次郎、日本マインドフルネス精神療法協会
 上図は、本書のp18、セッション5 (このテキストは、マインドフルネス瞑想療法士の認定講座で配布されるテキスト。前編は18ページ、後編30ページの小冊子)



https://blog.canpan.info/jitou/archive/4819
【目次】マインドフルネス心理療法SIMTとは



Posted by MF総研/大田 at 21:36 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL