CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
«(3)特に対人場面で起きる本音を観察 | Main | (5)大きな価値にそっているかを観察評価しつつ目的の連鎖»
(4)目的およびそれに合致しているか観察評価 [2021年06月15日(Tue)]
【連続記事】適応障害にもマインドフルネスSIMTを
 =うつ病、非定型うつ病、不安障害、過食症、自律神経失調症、家族の不和にも


【目次】マインドフルネス心理療法SIMTとは
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4819 (目次)

マインドフルネス心理療法SIMTとは
(4)目的およびそれに合致しているか観察評価

 マインドフルネスSIMTは、生き方そのものですから、すべての意識作用を観察します。 本音、目的、価値も観察します。本音の観察については前の記事でみました。 今度は、目的の観察について述べます。目的は短期の行為の方向です。長期的な行為の方向は、価値といいます、人生の価値です。これは、長期的です。価値は、次の記事で述べます。

 人間は、その都度、「目的」を設定して、その目的を実現するために、感覚(見る、聞くなど)を目的のために使い、思考も動かして素材、方法、手段を考えて、そして、これでいけると確信すると行動に移ります。そして行動する瞬間に次々と状況が変化するのを見て、今の瞬間の行為が「目的」の実現の方向に合致しているかどうか評価判断します。

 次々と見ることで知る状況が目的からずれていると判断した時に、行為を修正変更します。

 例えば、これからの1時間かけて家族のために夕食を作ろうという「目的」を設定します。 材料を置いてある冷蔵庫を見て、まず何(たとえば、カレーライス)を作ろうと目的を設定して食材を選んで調理という行為をします。行為しながら、うまくできているチェックします(それは評価です)。

 瞑想の時は、対他的行為ではありませんので、目的も設定しなくてすみますが、社会的行為、他者(家族、顧客など)のための行為をする時には、具体的な「目的」を心の中に思い浮かべます。
 目的を並行して観察しながら、見て、考えて、行為します。すると、見つつあるものが、目的に合致しているかどうか、評価しながら行為が進行します。このように、無評価では、ありません。無評価では、何もできません。(うつ病になると、これができないので、苦しみます)

 マインドフルネスSIMTは、目的を観察します。見るもの、考えること、行為が目的と合致しているか評価しながら、続行、修正、中断などの判断をするトレーニングを繰り返します。
 うつ病、不安障害などになると、自分の意識作用のすべてを目的達成へ統合的に用いることが失われることがあります。また、目的を設定することができなくなります。 このように、目的的行為への意識作用を成長させることがSIMTの重要な一つです。

 家族を苦しめることも、この失敗です。不和となり、家庭を崩壊させます。
 力あるものによる各種のハラスメントも目的の失敗です。価値実現への目的ではなくて、自分のよこしまな目的を設定して行為して相手を苦しめるので、「悪」と評価されて、告発されて、加害者が第三者(倫理委員、裁判官など)から「ハラスメントである、悪である」と評価されることになります。

図解SIMT前半-p18-2つの反応パターン.jpg

(続く)

【参考書】大田健次郎(2013)『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社。

『図解 うつ・不安障害を治すマインドフルネス 前編』大田健次郎、日本マインドフルネス精神療法協会
 上図は、本書のp18、セッション5 (このテキストは、マインドフルネス瞑想療法士の認定講座で配布されるテキスト。前編は18ページ、後編30ページの小冊子)



https://blog.canpan.info/jitou/archive/4819
【目次】マインドフルネス心理療法SIMTとは



Posted by MF総研/大田 at 17:51 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL