CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
«新型コロナ感染症の後遺症としてうつ病が14%ーオックスフォード大学が発表 | Main | (2)瞑想時の感覚だけでなく、常時、すべての意識を観察 »
マインドフルネス心理療法SIMTとは(1) [2021年06月12日(Sat)]
地方創生SDGs 官民連携プラットフォーム
私たちは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。

  当法人のSDGsの取り組み


【連続記事】適応障害にもマインドフルネスSIMTを
 =うつ病、非定型うつ病、不安障害、過食症、自律神経失調症、家族の不和にも


【目次】マインドフルネス心理療法SIMTとは
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4819

マインドフルネス心理療法SIMTとは
(1)日本で開発された人生全般で活かされる自己洞察法

 マインドフルネス心理療法のうちでも、SIMTとは、自己洞察瞑想療法のこと。 マインドフルネス心理療法には、多数の流派がありますが、たいてい、アメリカで開発されたものです。しかし、SIMTは、日本で開発されたものです。

 アメリカのマインドフルネス心理療法はMBSR(マインドフルネスストレス低減プログラム)が最も普及しています。そして、MBCT(マインドフルネス認知療法)もあります。それらは、無評価で観察します。観察の対象としては、対人場面でない時の感覚を観察するのが中心です。それで、効果ある領域が限定されます。習得は簡単なだけに深刻な問題の解決には用いられません。

自己洞察瞑想療法、SIMT

 現実の社会は、対人関係です。家庭、職場、病院、インターネット世界、すべての現場で、自分の言葉、行為が評価されます。また、自分も相手、他者の言葉、行為を評価します。
 評価とは、良いー悪い、善だー悪だ、それでよいーそれではだめだなど、多数の評価があります。この評価のしかたが起きた時、反応する言葉、思考や行為次第で、自分が傷ついたり、相手を傷つけたりします。
 アメリカ発の「マインドフルネス」は、瞑想時、歩く、食べるなど対人場面でないので、まず、感情が起こりません。だから、無評価で黙って瞑想、歩く、食べる等していればすみます。しかし、家庭、職場などでは、相手から何かをされますから、決して無評価ではいません。
 自分や相手を傷つける言葉や行為をすることを「価値崩壊の反応」といいます。そうならないで、自分の生きがい価値(家族との幸福を維持したり、自分の仕事)を継続して満足できるような言葉や行為を「価値実現の反応」といいます。

 そういうわけで、対人場面(リアル、電話、インターネットなどすべての場面)で、相手の発した言葉や行為を自分は、必ず評価します。自分の内面に「評価基準」(SIMTで「本音」という)があるので、それと比較して、感情を起こします。不快な系統の感情が、イライラ、怒り、悲しい、不安などです。決して、無評価ではありえません。世の中には、不快な感情を起こす出来事で充満しています。

 感覚、思考、感情、行動の影響を評価観察して、価値崩壊の反応を抑制して、価値実現の人生をめざす万人共通の心の使いかたがSIMTです。自分と相手、他者の価値を崩壊させないように評価判断して共生を実現していく心の観察です。 昭和にブームになった禅的な生き方に類似するが、宗教的な説明はなく、西田哲学や脳神経生理学やうつ病の医学などを参照しています。背景で働く本音の観察を重視します。本音が自分や他者を苦しめます。専門家が他者を排除するのも自己保身的、自己中心的な本音によるが自覚がないので、地位、権力、財力などを持つ者から弱者に対するハラスメント、差別、偏見がなくなりません。被害者は、うつ病、適応障害、PTSDなどに追い込まれ、自殺もあります。

自分に批判的な学説を嫌うという本音で評価する専門家

 「本音」には、すべての人に普通にあるものと、専門家、学者にあるものがあって、後者は社会全体が発展していくことを、また、悩むひとが救済されることを妨害することになるので、哲学者が 専門家のエゴイズム、独断として厳しく批判しているが、いつの時代にも止みません。つまり、自分よりすぐれたものは嫌いであり、党派を組んで集団から排除するひとがいます。社会の利益よりも、自分の地位、立場、利益に固執する発言、行為をするのです。そのように、自分に批判的な説は「嫌いだ」と「評価」するのです。

 日本の「マインドフルネス、つまり日本の自己観察といえる、深い禅は、それを厳しく批判してきたが、これまでは、あまり明確にされませんでした。しかし、マインドフルネスや哲学が、そういうことがあると指摘してきたので、まもなく、こういう一種のハラスメントが明確に意識されるようになるでしょう。学説の違う人を「嫌い」だと「評価」して、差別扱いしたり、排除する行為です。これがあると、有力な革新的な情報が隠されるので、救済されるはずのひとが救済されないという悲劇が起きます。そうであるから、SIMTでは、本音の観察、他者を苦しめるもとにある「本音」の観察と、自己の利益を優先して社会的発展を妨害する発言、行為の抑制を重視します。

(続く)

【参考書】大田健次郎(2013)『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4819
【目次】マインドフルネス心理療法SIMTとは

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4832
(12)マインドフルネスSIMTはすべての悩める人たちのもの
 (12−1)薬で治らなかった, うつ病、非定型うつ病、適応障害、パニック症、広場恐怖症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、過食症など

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4831
(11)SIMTで何が変わるのか

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4830
(10)私のうつ病体験からSIMTが生まれた

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4829
(9)そもそも「マインドフルネス」とは何か
 =仏教で行われた実践のごく一部

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4828
(8)マインドフルネスの流派によってそれぞれの哲学が異なる
 =欧米、東南アジアのマインドフルネスと日本のマインドフルネスSIMTの違い

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4827
(7)最も深いマインドフルネスSIMT(執筆中)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4824
(6)自己自身をも観察する

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4823
(5)大きな価値にそっているかを観察評価しつつ目的の連鎖

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4822
(4)目的およびそれに合致しているか観察評価

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4821
(3)特に対人場面で起きる本音を観察

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4820
(2)瞑想時の感覚だけでなく、常時、すべての意識を観察

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4819
(1)マインドフルネスSIMTは、日本で開発された人生全般で活かされる自己洞察法

 SIMTは、感情(情動)、本音の観察、衝動的な反応の抑制のトレーニングを繰り返すことで、適応障害やうつ病に陥る嘆きの思考(それが脳内にストレス反応を起こす)を少なくする。

 瞑想中ではない仕事・対人行動(=ポイエシス)の時に、内面の自己の心を観察(プラクシス)していること。自己中心(エゴイズム)の心理で見ていないか、考えていないか、行為していないか常に観察し、エゴイズムの行為を抑制

 うつ病や不安障害、PTSDなどは、薬物療法で治らないのは、「難治性」です。SIMTでも1年近くかかります。しかし、無評価の観察では扱えないですから、1年かかっても、やっていただく価値があります。治らないで、就職できないで、ひきこもる状態が長引いたり、自殺されるよりは、SIMTで回復していただくほがどれほどいいことでしょうか。


https://blog.canpan.info/jitou/archive/4817
★秋田大学に自殺予防センター

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3851
★カウンセラーの本音
 =多くのマインドフルネスをいうひとがいるが、うつ病などを治す活動を生きがいにする人は少ない

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4800
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4050
★学者は臨床が好きではありません(無評価観察の限界をいうポージェス)  論文を書かなければ「評価」されません。  臨床では、時間がたくさんかかります。論文にするような新しい知見はありません。ただ、ただ、苦しむ人が治るようにすでに完成されたに近いスキルをアドバイスし続けます。
Posted by MF総研/大田 at 17:56 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL