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新型コロナ感染症の後遺症としてうつ病が14%ーオックスフォード大学が発表 [2021年06月10日(Thu)]
【連続記事】新型コロナ感染症の後遺症に苦しむ人に精神的なケア

新型コロナ感染症の後遺症としてうつ病が14%ーオックスフォード大学が発表

 新型コロナ感染症の後遺症のある人が多いことが報道されてきました。私は、一部は「うつ病」に似ていると思っていました。ちょうど、オックスフォード大学がそれを発表していました。

https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-brain-idJPKBN2BU02R

 コロナ感染症が回復しても、うつ病などの気分障害になる人が14%、不安障害になるひとが17%あったというものです。

 患者の34%が回復から6か月以内に何らかの精神・神経疾患を発症していた。 うつ病などの気分障害とは、うつ病や適応障害などに該当するでしょう。

 日本の場合も、2例の自殺がありましたが、コロナ感染症が回復した人にも、うつ病、適応障害、不安障害などが悪化しないような精神的ケアをしないと、苦しむ人が多いのではないでしょうか。

 ウイルスがうつ病などと同様の症状を発症させるような炎症を脳の部位に起こすのか、それとも、未知の怖い病気になったというのに、十分な治療を受けられずに死をおそれる不安恐怖や家族や仕事から切り離されたことによる心理的な苦痛ストレスによって、すでに知られたうつ病発症と同様に脳神経が傷つけられたのかもしれません。また、回復しても、生活状況や仕事の不調、離職などによる心理的なストレスによって、うつ病と同様の症状になることもあるでしょう。
 多分、3つともあるでしょう。新型コロナ感染症は、急に悪化して死亡することがあると報道されていますので、かかった人の一部は、死の不安恐怖からうつ病や適応障害を発症する可能性が高いことは容易に推測されます。

 病院、ホテル、自宅で療養中の患者には、うつ病/適応障害の発症の予防、自殺予防、そして、後遺症としてのうつ病、適応障害の改善のための心理的な支援が必要です。心配なのは、ここにも、手を打てないのではということです。がん患者もそうですが、告知後および10年にわたる闘病中のがん患者のうつ病、適応障害の予防、なおす支援活動が遅れているのではありませんか。こういうところに、評価の「マインドフルネス」も効果がある可能性があるのですが、マインドフルネス心の翻訳本は多数あります。しかし、実際に臨床する人が少ないでしょう。

新型コロナ感染症によるうつ病・自殺予防対策の必要な領域の一つ

 今は、感染をおさえるためのワクチン接種が最大の関心です。そこが落ち着いたら、うつ病、適応障害、不安障害の回復のための支援対策を真剣に考えていただきたい。コロナ感染症は、ワクチン接種がすすんでも、しばらくは、発症する人がいるはずですから。自殺予防対策の一つとして、新型コロナ感染症にかかる人の心理的ケアの対策をとっていただきたい。




https://blog.canpan.info/jitou/archive/3851
★カウンセラーの本音
 =多くのマインドフルネスをいうひとがいるが、うつ病などを治す活動を生きがいにする人は少ない
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4722
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このうち「新型コロナ感染症の後遺症」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4724
【連続記事】新型コロナ感染症の後遺症に苦しむ人に精神的なケア
Posted by MF総研/大田 at 20:21 | 自死予防対策 | この記事のURL