秋田大学に自殺予防センター [2021年06月07日(Mon)]
秋田大学に自殺予防センター秋田大に「自殺予防センター」が開所されたという報道がありました。 全国初だそうです。https://kahoku.news/articles/20210602khn000038.html 自殺者数が2万人くらいで高止まりしています。 自殺予防を本格的に研究することが求められます。 秋田大学で「自殺予防センター」が開所されたことは大変喜ばしいことです。予防対策を研究して、成果を全国に展開していただきたいと思います。 埼玉県、東京都も自殺者数が多いので、成果をご教示願いたいと思います。 私は、30年近く、自殺念慮の伴う、うつ病、非定型うつ病のかたにお会いしてきましたが、その経験から「自殺予防」としては、次のことに関心があります。 1)うつ病、適応障害などにかからないようにする対策 2)ストレス因が起きたひとに、1週間以内に、1年以内に自殺されない対策 3)適応障害からうつ病にならないようにする対策 4)薬物療法や従来の認知行動療法などで治らないひとでも治るような新しい治療法の開発、および、それに専任する人材の制度構築(哲学を背景にしたマインドフルネス心理療法に可能性がある) 5)子ども、女性の自殺防止のための特別の対策 6)長期間、ひきこもりのひとたちの対策 7)その他 大学で、はじめてだそうです。そして、この問題を集中的に研究してくださる「学者」が現れることになります。嬉しいことです。さらに、研究だけでは当事者が救われないので、研究の成果を実行する臨床者を育成すべきです。 学者、専門家はある意味では、狭い範囲しか研究できません。近いところにいる学者でも、組織、職務、時間、関心の制約によって、自分が行動する範囲を限ります。 そして、テーマに近いところで重要な社会問題があっても、乗り出すことはできません。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/3928 ★多数派学者がしないことをNPOが始める。だが、異説だから多数派により排除されることがある。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4100 ★従来のものを多数派として長く教育する。 新しい状況に適応すべきという新説は少数派であるから排除される。 ひどい場合、学問的な解釈だとして、自分の行動、不作為を自己正当化する人がいます。批判者を排除をする人がいます。そういうエゴイズムの傾向を何人かの哲学者があぶりだしています。悲しい人たちが救済されずに苦しみ続ける状況が続く傾向があります。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4630 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4807 (つい先日、臨床までを含み自殺対策に専念する研究者はいないと述べた直後に、秋田大のことを知りました。うつ病、適応障害からの自殺を防止する)臨床者を育成していただきたい) かくいう私自身も、時間、老齢、健康、スキル不足による限界により、今の方法では多数の支援はできません。 うつ病、非定型うつ病、適応障害、不安障害、パーソナリティ障害 などが治らないひとがいます。そこから、自殺も起こります。 自殺予防のために、どういう方法で、どういう社会制度で、どういう人が、どういうことをすればいいのか、これからの専門家に検討していただきます。 いじめ、暴力、数々のハラスメント(パワハラ、セクハラ、アカハラ等)による被害者も、うつ病、適応障害となり、薬物療法だけではなくて、手厚い心理的なケアをする臨床者がいないと自殺になるおそれがあります。 とにかく、当事者に直接支援する臨床者が多数いないと自殺はなくならないでしょう。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4818 ★新型コロナ感染症によるうつ病・自殺予防対策の必要な領域の一つ https://blog.canpan.info/jitou/archive/1312 ★14年前の記事。治らないひとが多いのに、治す心理療法を提供する人がいない。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/1835 ★12年前の記事。NHK「うつ病治療 常識が変わる」<目次> https://blog.canpan.info/jitou/archive/4722 【連続記事】死なないで! 自殺防止−2021年 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4740 【目次】孤独、差別および自殺の問題を解決して身心の健康と生きがいある人生を地元で |
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