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自殺防止に必須のうつ病の心理療法 [2021年05月13日(Thu)]
★「マインドフルネス・SIMTみやぎ」では、 オンライン・セッションを行います。
https://simtmiyagi.com/

★北陸マインドフルネスセンターでは、オンライン相談を実施しました。
https://hkrk-mindfulness.com/blog/2021/05/01/post-7976

★ほかのMMTもおしらせください。


【連続記事】なぜうつ病になるのか なぜ自殺が起きるのか

自殺防止に必須のうつ病の心理療法

 うつ病になり治らないと自殺がありえます。うつ病になると、自殺念慮、死にたくなるという症状があります。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/1828
★2009年
 うつ病が治らない! ほかに不安症、PTSDなども治りにくいひとがいる

 12年前にNHKが報道してからも、心理療法はあまり開発されていません。 前の記事などで、その背景を見ました。うつ病の完治のための心理療法の臨床のためには、かなり長期間の支援が必要です。1,2か月、何かを実習したらうつ病が改善したから、うつ病に効果がある心理療法だというわけにはいきません。MBSRも1か月実習すれば、多少改善するかもしれません。しかし、SSRIでも、そういう改善効果があります。うつ病はやっかいです。2−3カ月では完治しません。対人関係、仕事のストレス、家族との緊張など何かがあれば、すぐ悪化します。

 うつ病の完治のための心理療法の臨床には、長い期間かかるので、何かの本務を持つ研究者や教育者は、とりかかりにくいのです。 これは、西田哲学でいう、叡智的自己の遂行する行為的直観の「価値」にかかわります。ビクト―ル・フランクルのロゴセラピーの価値にかかわります。  ひとは、みな、人生価値を選択します。自分の生きがいとしてそれがうまくいくと喜び、幸福を感じるものです。たいてい、仕事です。それで、収入をえるので、いのちがかかっています。 研究者や教育者は、うつ病が専門ではありません。その研究に近いものでも、「うつ病」だけではなくて、他のことをも研究対象としているはずです。だから、うつ病の実際臨床はしていません。その時間はないでしょう。

 うつ病を完治させるような心理療法を開発するためには、心理療法の仮設をたてて完治するまでの体系を構想して、自分で臨床して試してみないとわかりません。教育者は、学生への講義、試験、成績評価などをすることが「価値」実現の行為です。これをおろそかにはできません。うつ病のことが気になっても、実際の臨床、実用化への研究をする時間はないでしょう。
 こうして、この10年の間、「完治」させるような心理療法は完成していないでしょう。「再発予防法」としてのMBCTはありますが、完治させる心理療法とは言えません。 これからも心理療法の開発はかなり時間がかかりそうです。
 朝日新聞が、AIでストレスを可視化して、うつ病の兆候に早い時点で気づき、対策をとる研究がすすんでいることを報道しました(5月12日)。この方向の研究がすすんでいくとしても、うつ病になるのは、幼児からの育ち、家庭環境も影響しており、仕事の環境、発病の原因となった心理的ストレスなど種々の背景を持つうつ病には、どうしても、そういう環境に、再びさらされても再発しない心理療法の開発が大切でしょう。
 完治させるような心理療法は、一体だれが研究しているのでしょうか。研究には臨床も必要です。忙しい研究者、教育者が研究している時間があるのでしょうか。臨床を中心に行っている人が、現在の療法に改善を加えていって、少しずつ改良されていくのではありませんか。

 とにかく、自殺の防止には、「相談」事業だけでは十分ではありません。「死にたい」という訴えで相談している人のなかには、うつ病の人が多いでしょう。相談だけでは治らないうつ病があるでしょう。
 SIMTは一例です。うつ病が治らずに、ひきこもり状態になり、自殺で苦しむ人が多いのです。国は本格的にうつ病、不安症などの心理療法の開発をしてほしい。

 こんなわけで、今、うつ病などの支援をしているマインドフルネス瞑想療法士(MMT)は、とても貴重なことをやっておられます。 ここ、数年、活動なさったMMTも、高齢、病気などの理由で活動をやめていかれます。SIMTによる臨床という価値の世界から離れていかれるのです。 私本人も、MMT養成の価値世界から引退します。高齢につき、まもなくこのSIMTの支援価値の世界から引退します。

(クリックすると拡大されます)
pp-@改善支援プログラム -何人できるか.jpg

(続く)

(注)
*1=SIMT=日本で開発された自己洞察瞑想療法/自己洞察瞑想法
*2=大田健次郎(2013)『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社
*3= http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/kouza/textbook.pdf

*4= https://blog.canpan.info/jitou/archive/2787
★叡智的自己=社会益を妨害して自分の利益を優先する専門家がいる

(参考)
★地方創生SDGsパートナーシップ関係
http://mindfulness.jp/sdgs/20-02-target3-4.pdf 
【ターゲット】3.4  (この法人の主な領域=自殺の減少)

http://mindfulness.jp/sdgs/21-goal-3.pdf    
【ゴール】3

http://mindfulness.jp/sdgs/21-goal-17.pdf   
【ゴール】17

http://mindfulness.jp/sdgs/SDGs-Program-12.pdf   
私たちのプログラム12

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4738
★大震災の被災地はあとあとまで精神的ストレスから心身の不調が
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4740
【目次】孤独、差別および自殺の問題を解決して身心の健康と生きがいある人生を地元で

【連続記事目次】なぜうつ病になるのか なぜ自殺が起きるのか
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4786
Posted by MF総研/大田 at 20:55 | 自殺予防対策 | この記事のURL