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がん患者の苦悩・うつ病になるもとの悩みには意識作用の階層で浅いもの深いものがある [2021年05月09日(Sun)]
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【連続記事】なぜうつ病になるのか なぜ自殺が起きるのか

がん患者の苦悩
 =うつ病になるもとの悩みには意識作用の階層で浅いもの深いものがある

 うつ病は、種々の苦悩から発病します。次の記事の図に、多数の苦悩を示しました。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4786

 「難病」と書いたのは、がんや他の難病のことです。がんは完治することも多いのですが、治りにくいという考えをもっているひとが、「がんです」と告知されると、悩んでうつ病になり、1年以内に自殺することがあります。うつ病にならなければ、5年、10年、20年生きられたかもしれないのに、1年以内に自殺するひとがいます。 だから、がん患者や難病の患者のメンタル・ケアがとても大切「です。

 うつ病になり、自殺に至るもとになる悩みごとを分類してみると、意識作用の階層から分類すると、がん患者の悩みの深刻さが理解できます。
 西田哲学によれば、すべてのひとの意識作用は浅いものから、 判断作用、感覚(知覚)、思考、目的的行為(意志作用)、行為的直観、創造的直観(自覚的直観)となっています。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3446

 そして、それぞれの意識作用を起こす主体を意識します。つまり、「自分意識」です。見たり聞いたりしている主体(自分)を意識できます。これは「感覚的自己」です。考えているのは自分だというのが「思惟的自己」です。
 何かの目的に向かって行動しているのが自分だという意識する主体が「意志的自己」。 さらに、長期的な人生の価値(各種の職業と思えばいい)を実現しゆく自己が「叡智的自己」。これは、西田哲学がしきりに、エゴイズム的な独断、偏見を持つことがあるというもの。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2787

 がん患者が告知された時、苦しむのは、「意志的自己」や「叡智的自己」が、消滅する恐怖にあたります。これは、何かができない、つまり、意志的行動や人生価値ができないという悩みは「できない悩み」であり、「当為価値」のゆきづまりです。しかし、死の苦悩は、 仕事ができない悩みではなくて、自己存在の消滅の苦しみです。「存在価値」の苦悩です。仕事をもっていたのに、それができないという苦悩ではなくて、仕事をする「自分」、生きている自分が亡くなる苦悩です。当為価値の苦悩ではなく、存在価値(実存)の苦悩です。これは深刻です。通常の相談、カウンセリング、心理療法では効果がみられないでしょう。「マインドフルネス」でも効果がないでしょう。

 しかし、がんの告知をされたひと、闘病中の人のなかにうつ病になる人、自殺する人がいるので、メンタルケアが大切であるわけです。そのようなものは、難しくて少数の苦悩だから無用だといってはならないわけです。まだ自分がその時でないひとの叡智的自己のエゴイズムは、そういうことをいいがちです。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/1783
<目次>がん患者の心のケア、スピリチャルケア、うつ、自殺予防

 がん患者がうつ病にならないように支援する活動が重要になります。がん患者さんのために種々の情報を提供したり、同じような病気を持つ患者さんの集まりなどでの支援があるでしょう。ただし、うつ病の予防という支援は少ないでしょう。
 もう一つの側面が、うつ病の予防のための「マインドフルネス」の視点からのメンタルな支援があってもいいわけです。その時に、意識作用の浅い深いが問題になります。感覚を「見る」観察は浅いです。自己存在は深いので、浅い観察では効果がありません。対象的なもの、感覚、思考、行為、価値は対象的です。しかし、自己は、意識する時に、対象的に意識される主体を「「自分」だとみなして、それが死ぬ、なくなるはずだ、つらいと悩みます。観察するだけでは、苦痛は解決しません。 だから、特別なメンタルケアが必要です。ブームの「マインドフルネス」を超えています。見る、無評価で見る、ことではすみません。その見るもの、見る自分が無くなる、、、。目的的行動、人生価値もできなくなる苦悩。自己消滅の苦悩。
 こうして、がん患者の自殺防止のためには、くふうされたメンタルな支援が必要になります。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3569
★科学では対象とならない「自己」を解明できない

(続く)

(注)SIMT=日本で開発された自己洞察瞑想療法/自己洞察瞑想法

(参考)
★地方創生SDGsパートナーシップ関係
http://mindfulness.jp/sdgs/20-02-target3-4.pdf 
【ターゲット】3.4  (この法人の主な領域=自殺の減少)

http://mindfulness.jp/sdgs/21-goal-3.pdf    
【ゴール】3

http://mindfulness.jp/sdgs/21-goal-17.pdf   
【ゴール】17

http://mindfulness.jp/sdgs/SDGs-Program-12.pdf   
私たちのプログラム12

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4738
★大震災の被災地はあとあとまで精神的ストレスから心身の不調が
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4740
【目次】孤独、差別および自殺の問題を解決して身心の健康と生きがいある人生を地元で

【連続記事目次】なぜうつ病になるのか なぜ自殺が起きるのか
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4786
Posted by MF総研/大田 at 22:12 | 自殺予防対策 | この記事のURL