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(1)なぜうつ病になるのか・なぜ自殺が起きるのか [2021年05月03日(Mon)]
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孤独、差別および自殺の問題を解決して身心の健康と生きがいある人生を地元で

【連続記事】なぜうつ病になるのか なぜ自殺が起きるのか 

(1)つらい出来事からうつ病になり、治らないと自殺する人がいる

 今、若者や女性の自殺が増加し、8050問題の対策が課題になっています。 基本にかえってみます。

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 まず、なぜうつ病になるのか、なぜ自殺するのか。

 人生には色々なことがあります。つらい出来事があって、悩みの思考を続けると、うつ病になるひとがいます。

 うつ病には治療法があります。日本では、薬物療法がよく 用いられています。多くの人が治りますが、なかには、治らないひとがいます。

 うつ病には、「死にたくなる」という深刻な症状があります。治らないでいると、追い込まれると、自殺が起こりえます。

 そこで、薬物療法で治らない人が、他の治療法を受けて治ることがあります。うつ病が治らないままでいて、生活状態が変化するとか、追い込まれるような出来事があると自殺が起こりえますから、家族は十分、に見守りが必要です。

 このようなわけですから、家族や職場の人、学生が悩みごとをかかえているようであれば、うつ病にならないように、相談にのったり、負担を軽くしたり、何かの対策をとってあげるべきです。

 軽いうつ病は、薬物療法が効かないことがありますが、そういう場合、マインドフルネスSIMTができる患者は、これで治ることもあります。SIMTは、重いうつ病でも軽いうつ病でも、 呼吸法や感情、本音などの観察のトレーニングができる人は、治ることがあります。
 ほかにも、うつ病の治療法があるかどうかさがして、受けるべきです。

 このようなわけですので、大切なことは

(1)悩みごとをかかえているような時には、近くにいる人、関係者がうつ病にならないように配慮してあげること、

(2)悩みのもとになる出来事を軽くするような制度などを利用できるように支援すること。経済的な支援や就労支援などです。

(3)うつ病になってしまったら、治療を受けること、医師による薬物療法、心理士による心理療法など。

(4)死にたい思いがあるので、絶対に死なないようにアドバイスして、できる限りのケアをすること。一度、2度のアドバイスでは、治っていません。治るまで、見守りが必要です。

(続く)

(参考)
★地方創生SDGsパートナーシップ関係
http://mindfulness.jp/sdgs/20-02-target3-4.pdf 
【ターゲット】3.4  (この法人の主な領域=自殺の減少)

http://mindfulness.jp/sdgs/21-goal-3.pdf    
【ゴール】3

http://mindfulness.jp/sdgs/21-goal-17.pdf   
【ゴール】17

http://mindfulness.jp/sdgs/SDGs-Program-12.pdf   
私たちのプログラム12

【参考記事】

日本で自殺がなくならない理由

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4765
★ノーベル賞のイシグロ氏=古い自分に固執する長老

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2055
★どうやって自殺を防止するのか
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2194
★カウンセラーは臨床体験が必要
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2787
★ひとはみな自分がかわいい、自分の地位、学説、今つかんでいる喜び、を死守しようとする
 一般人も大学人も同じ。だから、うつ病、自殺を知らぬふり、無視、傍観する。対策に誰も乗り出さない。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3686
 =相談だけではうつ病、不安症は治らない患者が多い
 =書物だけでは、深刻な問題の実際臨床体験がないと臨床はできません
=うつ病を治す、自殺念慮のあるひとを1年継続支援する人がいない
 =外部環境が激変しているのに、新しいことをしようというのを抑圧する長老、専門家
 =自分のものを批判することを許さない。革新的な技術が日の目をみない。救済されるはずのひとの苦が救済されない、うつ病が深まり、自殺に追い込まれる

★無視傍観放置される病・うつ病
★見て見ぬふりする社会
https://blog.canpan.info/jitou/archive/1812
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3461
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4650
「君のは難しくて多くの人がやろうとは思わないからここには無用だ。〇〇でよい。」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4022
★日本型マインドフルネスを推進する背景

https://blog.canpan.info/jitou/archive/1783
★がん患者のスピリチュアル・ケア
 (日本には、自己を超えたものまで観察する「がん哲学マインドフルネス」「死を超えるマインドフルネス」があります。2022年2月に実践書を刊行します。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4738
★大震災の被災地はあとあとまで精神的ストレスから心身の不調が

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4359
【連続記事】自殺しないで! させないで! 
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4740
【目次】孤独、差別および自殺の問題を解決して身心の健康と生きがいある人生を地元で

(このうち)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4786
【連続記事目次】なぜうつ病になるのか なぜ自殺が起きるのか

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4874
(30)マインドフルネスSIMT自己洞察瞑想療法で改善した事例
 〜うつ病、パニック症、慢性の痛みなど治る 自殺しないですむ

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4856
(29)こうすればいいでしょう

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4855
(28)どうしたらいいのでしょうか(3)
 〜 居心地悪いグループ・組織

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4854
(27)どうしたらいいのでしょうか(2)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4853
(26)どうしたらいいのでしょうか(1)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4852
(25)うつ病の治療法としてのマインドフルネス
(2)無評価観察を超えたマインドフルネス
 自己洞察瞑想療法(SIMT)(3)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4851
(24)うつ病の治療法としてのマインドフルネス
(2)無評価観察を超えたマインドフルネス
 自己洞察瞑想療法(SIMT)(2)欧米の無評価観察との違い

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4850
(23)うつ病の治療法としてのマインドフルネス
(2)無評価観察を超えたマインドフルネス
   自己洞察瞑想療法(SIMT)(1)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4849
(22)うつ病の治療法としてのマインドフルネス
 (1)無評価の観察マインドフルネス(MBCT)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4848
(21)うつ病の治療法の現在と問題

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4847
(20)うつ病やPTSDなどがSIMTでなぜ治るのか

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4846
(19)うつ病の神経生理学的基盤は複雑
 =家庭、職場におけるストレス対策と関連(2)
 ≒うつ病の生物学的基盤、広範な部位に変調a
  〜ミクログリアから炎症性サイトカインが

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4845
(18)うつ病が治らないと自殺が起こるおそれがある
 =家庭、職場におけるストレス対策と関連(1)
 =HPA系が一様でないので治療が難しい

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4844
★マインドフルネスSIMTの心の健康体操
 =これも、うつ病、自殺の予防の一つ
 =全くささやかですが時間とエネルギーを要します

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4808
(17)ガブリエル、満員電車の黙りこくる乗客をみて瞑想だという

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4807
(16)ガブリエル「渋谷スクランブル交差点」で哲学を語る・みな違う世界を生きる

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4806
(15)マルクス・ガブリエルー他を知らず抑圧する学者、権威、長老に抗おう

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4805
(14)自己存在を愛することができない苦悩

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4802
(13)仏教は利他ではないのか、仏教は何かしないのか

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4801
(12)似ている11年前の記事と講演、違うところも

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4800
(11)研究、教育が好きで、臨床するのは嫌い

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4798
(10)うつ病が治らない、心理療法の開発の遅れ

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4795
(9)自殺防止に必須のうつ病の心理療法

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4794
(8)一人のマインドフルネス瞑想療法士が支援できるのは年間4,50人
 患者の症状の背景は多様。いい加減に扱うと失敗する、1年かかる。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4793
(7)研究者、教育者だけいて、臨床する心理士が少ない

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4792
(6)がん患者の苦悩
 =うつ病になるもとの悩みには意識作用の階層で浅いもの深いものがある

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4791
(5)ひきこもり、8050問題にある不安傾向、トラウマ

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4790
(4)治りにくい非定型うつ病・しかしSIMTで治る

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4788
(3)うつ病の精神症状

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4787
(2)うつ病には種々の身体症状が

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4786
(1)つらい出来事からうつ病になり、治らないと自殺する人がいる
Posted by MF総研/大田 at 21:58 | 自殺予防対策 | この記事のURL