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心の病気の診断基準にはあてはまらないひきこもりのひとの支援にマインドフルネスSIMT [2021年04月19日(Mon)]
地方創生SDGs 官民連携プラットフォーム
私たちは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。

  当法人のSDGsの取り組み

心の病気の診断基準にはあてはまらないひきこもりのひとの支援にマインドフルネスSIMT
 =中高年のひきこもり、8050問題(3)

 ひきこもりの人がながびいて、50歳代となり、その子をささえている親が80歳代になっていて、親が死んだらひきこもりの子はどうななるかと悩んでいる「8050問題」。 次の記事でみたことがあった。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4294
中高年のひきこもり 61万人
 =8050問題、7040問題

 斎藤環氏は、ひきこもりの人は、200万人はいると推測している。「それだけ多くの人たちが、家族としか関係を持たず、社会参加をしていない。それが日本社会の現実です。」(p23)。

 「2019年に発表された今回の内閣府調査まで、政府は15〜39歳の若者だけをひきこもり調査の対象にしてきました。2016年に発表された前回の調査では、その年齢層だけで全国に54万1000人のひきこもり状態にある人がいると推計しています。
 これに今回の調査で判明した「40〜64歳」のひきこもりを単純に加えると、その総数は115万4000人。」(p21)

 「自治体調査の数字と合わせて推測すると、中高年のひきこもりは少なくとも100万人、全体ではその倍の200万人と考えるのが妥当でしょう。」(p23)

 そのほか、私が「ひきこもり」と似た状況にある人、「8050問題」になる可能性があるB番目のリソースです。つまり、うつ病、パニック症、広場恐怖症、PTSD、依存症などが治らずに、薬物治療を続けているひとや、治らないで治療をあきらめて何年かたつ人たち。ひきこもりの定義に該当しないとして、数値に含まれていないかもしれません、

4段階の支援プロセス

 斎藤氏の支援は4段階だ。

@ 親の支援
A 個人療法
B 集団療法
C ソーシャルワーク

 ABは、「療法」とはいっても、「医療」行為ではないようだ。次の ようにいう。

 「「個人療法」といっても、本質的には病気ではないのでそんなに特別なことをするわけではありません。・・・私の場合も、この段階では世間話などをしながら本人との信頼関係を築きつつ、家族との関係を調整したりするのがおもな仕事です。」(p132)

 次の段階は「集団療法」だが、、、

 「家庭以外の「居場所」に参加してもらい、同じようなひきこもり経験を持つ同世代の仲間との親密なコミュニケーションを経験してもらう段階です。」(p132)

 私は、このAからBにすすむことは、当事者にとっては、勇気のいることだと思う。そこで、私は、ここでマインドフルネスSIMTの初歩の段階を実践していただくことをすすめる。病気のレベルではないのだから、容易であろう。

 集団の場に出ていくことは勇気がいるだろうというのは、次のことがあるためだ。

 ひきこもりの人には「いじめPTSD]「いじめ後遺症」とでもいうべき心の状態をかかえている(p80,83)という。「対人恐怖」的になっている人、家族と不和になっている人もいる(p82)。

 マインドフルネスSIMTは、「病気を治す」だけではない。すべての人の健全な心の使いかたを西田哲学を参照して、生活実践化したもの。病気でない人の実践は「自己洞察瞑想法」になる。 Self Insight Meditation Technology(SIMT)である。
 日常における感情、感情からの回避や衝動的な行為言葉(家族との口論)、想起、トラウマのおこりかたなどを観察してもらえばいい。本(注1)のうち、病気の症状への対処法を除いて実践すればいい。
 集団的居場所へいくことをためらう「回避」の克服、居場所での他者との間に起きる感情の処理の仕方のトレーニングをSIMTで身につけるのだ。

 ある程度、自信ができると、家族との不和も改善し、「地域若者サポートステーション」や「ひきこもり支援センター」にも参加できるだろう。

 こういう理由で、地域の支援に乗り出せない段階のひとに、マインドフルネスSIMTをすすめたい。地方創生SDGs官民連携プラットフォームの事業として提案している。当事者と家族でもいいし、支援団体をとおしてでもいい。

 さて、次に、治療を受けたのに、心の病気(うつ病、非定型うつ病、パニック症、広場恐怖症、社交不安、PTSD、過食症など)が3年、10年、治らないでひきこもり状態の人々だ。このようなひとは、地域の支援事業には参加できない段階だ。医療も治ることが期待できない。つらい。本人も親も「8050問題」だ、「死ぬしかない」といううつ病の悪化、「自殺」の問題だ。家族中が悩み苦しむ。 これもマインドフルネスSIMTで支援したい。次の記事にする。

(注1)SIMT=Self Insight Meditation Therapy/Technology。自己洞察瞑想療法/自己洞察瞑想法。大田健次郎『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社

(注2)斎藤環(2020年1月)『中高年ひきこもり』幻冬舎新書
http://mindfulness.jp/sdgs/21-goal-17.pdf
★内閣府の地方創生SDGs官民連携プラットフォーム
 =このうち、ゴール17がパートナーシップ

https://www.pref.saitama.lg.jp/a0102/sdgs_partner_registered.html
★埼玉県SDGs官民連携プラットフォームのパートナー


【目次】孤独、差別および自殺の問題を解決して身心の健康と生きがいある人生を地元で
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4740
Posted by MF総研/大田 at 07:26 | ひきこもり | この記事のURL