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中高年のひきこもり、8050問題(1) [2021年04月16日(Fri)]
地方創生SDGs 官民連携プラットフォーム
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中高年のひきこもり、8050問題(1)

 ひきこもりの人がながびいて、50歳代となり、その子をささえている親が80歳代になっていて、親が死んだらひきこもりの子はどうななるかと悩んでいる「8050問題」。 次の記事でみたことがあった。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4294
中高年のひきこもり 61万人
 =8050問題、7040問題

 この問題にも、この問題の支援をしている団体が、マインドフルネス心理療法、SIMT(注1)の実践を付加していただくことを試していただきたい。 もちろん、団体がない場合、直接の当事者とその親御さんが、私どもと取り組んでいただくことも可能だ。ただ、リソースに限界があるので、将来は、各 自治体にSIMTができる人がいてほしい。

 上の記事で触れた斎藤環氏の著書(注2)が、この問題に詳しい。

 ひきこもりのひとが高齢になっているのは、2つのソースがあるという。

@ 思春期に不登校をきっかけにひきこもり、そのまま40歳を過ぎた

A 就労経験ののちにひきこもるケース。退職、病気、人間関係、職場になじめなかったなどがきっかけ。

 今回の新型コロナ感染症によって、Aが増えたことによって、今後もさらに増えるかもしれない。

 「ひきこもり」に似た状態のB つめのリソース
 さらに、自殺対策としては、もう一つある。次の記事で述べるが、「ひきこもり」の定義に該当しないかもしれないが、うつ病などの心の病気の人は精神科医が医療で支援するが、医療を受けても、何年も治らない人がいる。引きこもり関連の支援の制度の相談を受けても、病気を治すのは、医療であるというだろう。医療の支援も奏功しないのに、「ひきこもり」関連の場所での支援の対象にもならない。公的支援のはざまで苦しみ続ける多くの人。ここからも自殺が起きる。私たちは、この範疇のひとを対象ととして、マインドフルネスSIMTで支援する。

 これまでの引きこもりからの脱出支援に、マインドフルネスSIMTが用いられたことはなかっただろう。斎藤氏の著書から得られる情報をもとにすれば、支援する団体が、SIMTを加えたサービスを行うと効果があるかもしれない理由がある。

1 ひきこもりは社会に参加しない状態であって、病気ではない(p52)。だから「薬物療法はほぼ無効のことが多い」(p183)

2 しかし、ひきこもりは長期化しやすい(p86)

3 自力で解決する家族は少ない。第三者に支援を求める必要がある。多くの家族は自分たちだけで解決できるだけの知識やスキルを持たない(p89)

 どういうところに、SIMTが役にたてそうか。

(注1)SIMT=Self Insight Meditation Therapy/Technology。自己洞察瞑想療法。大田健次郎『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社

(注2)斎藤環(2020年1月)『中高年ひきこもり』幻冬舎新書
http://mindfulness.jp/sdgs/21-goal-17.pdf
★内閣府の地方創生SDGs官民連携プラットフォーム
 =このうち、ゴール17がパートナーシップ

https://www.pref.saitama.lg.jp/a0102/sdgs_partner_registered.html
★埼玉県SDGs官民連携プラットフォームのパートナー


【目次】孤独、差別および自殺の問題を解決して身心の健康と生きがいある人生を地元で
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4740

このうち、「8050問題」の目次です。

【目次】中高年のひきこもり、8050問題
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4770

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4776
(7)「地元」にマインドフルネスSIMTの専門家を!
 =「地元」とは、同じ市町村というのではなく、同じ県内という意味

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4775
(6)ひきこもりの人たちの中に精神疾患や障害の人も

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4774
(5)心の病気で長く引きこもっている人は就労支援の対象とならない

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4773
(4)心の病気が治療を受けても長期間治らないひとたち

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4772
(3)心の病気の診断基準にはあてはまらないひきこもりのひとの支援にマインドフルネスSIMT

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4771
(2)「ひきこもりは病気ではない」という定義から漏れる人がいる

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4770
(1)ひきこもりのひとが高齢になっているのは、3つのソース
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4768
★2021年度
マインドフルネスSIMTによる事業
 =地方創生SDGs官民連携(埼玉県)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4778
★このようにパートナーシップで
Posted by MF総研/大田 at 20:25 | ひきこもり | この記事のURL