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(6)がん患者に対する心理的なケア [2021年03月15日(Mon)]

孤独、差別および自殺の問題を解決して身心の健康と生きがいある人生を地元で
(6)がん患者に対する心理的なケア

 前の記事、 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4742
で、孤独や自殺の解決のために考えられる対策の一つに、こういうものがあると書きました。

 その一つが、がん患者の心理的なケアの重要性である。

 「マインドフルネス」は種々あるが、この問題は、他の「マインドフルネス」では、間にあわないだろう。なぜならば、他のマインドフルネスは、対象や作用や行為、生きがい価値を観察する「マインドフルネス」である。しかし、がん患者の観察するのは、自己自身である、自己存在である。作用、対象、行為、価値(当為価値)をうまく観察しても、死を意識する心はそれらを問題にはしない。それらを起こす自己存在の消滅の苦悩である。認識論、実践論の問題ではない。実在論の問題である。欧米のマインドフルネスは見る、考える、行動する、いきがい価値、それらのある場所としての文脈の自己を観察する。
 死の問題は、その自己が消滅する。生死観の問題になる。だから、最も深刻な苦悩である。告知された人がうつ病になったり、自殺が起こりえる。この自殺は矛盾である。がんになって、死にたくないと苦悩したはずなのに、がんによる死を待たずに自殺する。うつ病になるのである。
 これは重要な問題であり、「マインドフルネス」のような哲学的な説明する支援方法を開発したい。この問題は、無評価のマインドフルネスでは間にあわない。無評価を実践する自分の消滅だからである。無評価で観察する自己が消滅する。

 死の問題を扱う自己洞察(観察)は、日本にあった。深い禅である。対象的に意識される自己を超えたものがあるというのを、西田は人格的自己という。これは、鈴木大拙、秋月龍aなどは、「超個の個」という。竹村牧男氏も認めている。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3029

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4516
☆稲垣良典氏はこのような哲学的考察

 この観察を実用化、生活化することが、自己(対象的に意識)の死を超える生死観の一つになる。人格的自己レベルのマインドフルネスの実践の本を出版したい。

【関連記事】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3930
★仏教は学的解釈がまちまちなので、参考にしにくい。後期西田哲学を参照したマインドフルネス的実践化。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2916
★告知された患者の自殺

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2859
★死の不安をもつ人

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2862
★がんサバイバー

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2869
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2870
★死の不安

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2880
★存在価値、愛

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2910
★ACT=行動まで

(参考)
★地方創生SDGsパートナーシップ関係
http://mindfulness.jp/sdgs/20-02-target3-4.pdf 
【ターゲット】3.4

http://mindfulness.jp/sdgs/21-goal-3.pdf    
【ゴール】3

http://mindfulness.jp/sdgs/21-goal-17.pdf   
【ゴール】17

http://mindfulness.jp/sdgs/SDGs-Program-12.pdf   
私たちのプログラム12

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4738
★大震災の被災地はあとあとまで精神的ストレスから心身の不調が
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4740
【目次】孤独、差別および自殺の問題を解決して身心の健康と生きがいある人生を地元で
Posted by MF総研/大田 at 20:30 | がん・ターミナルケア | この記事のURL