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(1)マインドフルネスSIMT・評価の観察の證明 [2021年02月04日(Thu)]

マインドフルネスSIMT・評価の観察の證明(1)この連続記事の趣旨

 現実の世界は「評価の世界」です。瞑想時(正座、ボディスキャン、ヨーガ、歩く、食べる)は、無評価でもかまいませんが、対人場面、仕事の場面では、「無評価」ではいけません。 現実の世界は、評価の世界であることを、次の記事でみてきました。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4537
★現実の世界は評価の世界
 〜 評価するマインドフルネスから考察

 だから、瞑想時の無評価の観察のマインドフルネス(MBSR、MBCTなど)は、社会に貢献しています。しかし、それだけではすまないのが、現実の世界です。「ポイエシス」の世界です。 瞑想時は、ポイエシス(世界創造)をしていません。内面の観察だけです。ポイエシスは、家族のため、組織のため、顧客のため、クライアントのために、外部にもの、サービスを創造することです。無評価の観察の瞑想時には、創造していません。

 ポイエシスの時、人は自分の価値(自分の仕事、趣味など)だけを実現しようとして動くのです。他の価値は、わかりません。できません。命は一つであるから、一人の人間は、同時に一つしかできません。同時に、患者への医療行為と家族への食事作りはできません。同時に介護作業と音楽演奏はできません。
 ところで、人は自分の価値(仕事など)で、収入、名誉を得ますので、これを死守しようとします。当然の心理です。 必然的に、ひとはみな、自分だけの価値を優先するので、自己中心的になります。エゴイズムです。さけられません。人間の限界です。しかし、自分の言語表現や行為で、他者を不幸にしてはいけません。他者の価値を崩壊してはいけません。共存、共生であるように評価しなければ、なりません。(SDGsの精神もそうでしょう)
 だから、対人場面で、自分の見方、考え方、行為が、相手の価値を崩壊させないか、同時に「評価」しつつ、見て、考えて、行為しなければならないのです。これが、評価観察のマインドフルネスSIMT(自己洞察瞑想療法)です。
 (無評価の観察がマインドフルネスの多数派ですが、SIMTはいいものだとは「評価」されません。ブームのマインドフルネスの人も現実には、SIMTは嫌いだと評価しているのです。)

 これが、現実であり、こうしないと、他者の価値を崩壊して、不幸にして、結局、相手と自分の於いてある場所を共生しにくい場所にして、自分の価値も崩壊させて、自分も不幸になるのです。

 したがって、ポイエシスの瞬間に、同時に、内面のエゴイズムの評価があることを観察して、言葉での表現や身体行為での表現が、自分と相手の価値を崩壊しないかどうかを観察しなければならないのです。これを、プラクシス(自己洞察)といいます。大乗仏教や西田哲学が主張してきたのです。自己中心的な立場がエゴイズムですが、それを観察し、相手の本音も推測するから、相互を包み込む立場からみます。さらに所属する集団の立場、顧客の立場、日本全体の立場、世界の立場などに広がります。

 各人は各人の評価基準をもっています。簡単にいうと、好き(執着)と嫌いです。マインドフルネスSIMTでは、「本音」と呼ぶことにしました。たとえば、ブームのマインドフルネス、MBSRの専門家は、無評価観察が好きです。評価観察は嫌いです。
 たとえば、ただ坐禅するのが尊いというひとは、悟るという禅は「嫌い」だと評価します。
 ブームのマインドフルネスは、対人場面では用いることはできません。言葉を発する時、行為の瞬間に、相手、集団、世界に与える影響を評価して発言したり行為しないと、非難されます。すなわち、「よくない」「いやだ」と「評価」されます。「パワハラだ」「セクハラだ」「差別だ」と「評価」されます。

 対面時でない時の「無評価観察」のマインドフルネスも大切です。世界中のひとが効果がある領域があると確認してくれます。しかし、対面時の「評価観察」のマインドフルネスも共生していくためには重要です。まだ、日本の中のごくごく少数のひとしか推進していません。

 現実の世界は、自分がエゴイズムでないかどうか観察しながら、言葉、行為を発出しないと、自分、他者を不幸にするのです。そういう実例が頻出しています。対面時の「評価観察」も重要であることの証明です。少し、みてみます。
【連続記事目次】 マインドフルネスSIMT・評価の観察の證明
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4729

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4797
(19)次々に評価される現場

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4765
(18)ノーベル文学賞のカズオ・イシグロ氏・他者の意見を聴こうとしない傾向を批判
 =環境が激変している現代、自分の意見だけで突き進む長老に抗おう
 抗う、抵抗は、それはいけない、違うという、評価である

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4764
(17)公務員、宴会を開いて批判される事例あいつぐ

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4763
(16)人生は短期的目的の連続

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4762
(15)平塚らいてう=最も深い日本のマインドフルネス
  =人間存在の根源を確認

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4761
(14)哲学者池田晶子さんがいうように自分で善悪の判断をしないと権力者や専門家による差別、独断、偏見、弱い立場の人の苦悩がなくならない

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4756
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4760
(13)哲学者池田晶子さん「14歳の君へ」自分で善悪の判断をしなさい

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4759
(12)ジャーナリズムは権力者の行為を見て評価、批判する

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4758
(11)この状況では深夜までの歓送迎会は悪いと評価される

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4755
(10)マインドフルネスの課題と限界が明らかになってきた

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4737
(9)心理学は細分化され理論枠を評価基準とする

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4736
(8)世界は変動していく、昔の価値観、評価基準はそぐわなくなる

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4735
(7)どのマインドフルネスを用いるか「評価」する・される

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4734
(6)不正をただすことがあるメディアに不正があってはならないと自己評価すべき

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4733
(5)「人は誰しも無自覚な偏見を持っています」

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4732
(4)学術会議会員の6名が任命されないところに「評価」がある

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4731
(3)研究論文に不正、臨床試験を中止

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4730
(2)発言が批判的に評価される

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4729
【連続記事目次】 マインドフルネスSIMT・評価の観察の證明
(1)記事の趣旨




https://blog.canpan.info/jitou/archive/4710
★科学者は対人場面では評価する

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3322
★マインドフルネスにも、倫理基準を
Posted by MF総研/大田 at 20:35 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL