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(11)最も深い絶対無、無分節をいうハリファックス [2020年11月22日(Sun)]
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★相談会(埼玉県)
★がん患者さん、ご家族もどうぞ。マインドフルネス総合研究所の会には、いつも、がん患者さんやご家族が含まれています。


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★死なないで

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☆患者家族会を作りませんか
【書籍紹介】「死にゆく人と共にあること〜マインドフルネスによる終末期ケア」ジョアン・ハリファックス

(11) 最も深い絶対無、無分節をいうハリファックス

 もう終わりにしようと思ったのですが、ハリファックスのマインドフルネスは、最も深いマインドフルネスであること、西田哲学の絶対無、鈴木大拙の日本的霊性、井筒俊彦の無分節と同じであろうということが、決定的であろうとみられるところだけ指摘します。

 9章です。

 「あらゆるカテゴリー、二元性、渇望、幻想、嫌悪がまったく存在したことのない不動の心を見るのです。」(p147)

 これは、人が体験できる最も深い「内的生命の流れ」「絶対無」(西田哲学)です。ハリファックスは、最も深い根源をわかっているので、このような素晴らしい活動がでくるでしょう。 道元にもこれがあると多くの哲学者(西谷啓治、井筒俊彦、秋月龍a、ほか西田哲学の研究者)が認めるものです。道元の場合、このような表現になっています。
 「萬法ともにわれにあらざる時節、まどひなくさとりなく、諸佛なく衆生なく、生なく滅なし。」
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2439

 理解できなくても、すべての人の根底がこうであるというのです。

 「波と水が切り離せないのを見るのと同じように、二つのものを同時に一つのものとして見ることができるでしょうか。たとえ、その真相を今すぐに感じることができなくても、そういうものなのだと信じることができます。」(p147)

 対象的に見られる2つを同時に見るのではありません。たとえば、山と川、AさんとBさん。そんな浅薄なことではないでしょう。山と絶対無、川と絶対無、Aさんと絶対無、Bさんと絶対無、自己と絶対無でしょう。絶対無は空、仏性、無分節、超個、神、仏(対象的には見られない)でもよいのですが。

 これは、鈴木大拙のいい方。超個と個。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/2420

 12章です。

 「不死の悟りは、今まさにこの瞬間、ここにあることを理解してください。」(p206)

 「不死の悟り」は「生死なし」であり、「今まさにこの瞬間」すべての人の根底。日本の禅の人もいいました。「生きながら死人となりて」「生死なし」など。

 13章にも、似た言葉があります。

 「彼女が解脱したことは明らかでした。
 恐れから自由になった人は、悟りのいちばん深いレベルでは苦しみはなく、生まれることも死ぬこともないということを知っています。}(p218)

 道元もそういいます。「生死なし」。多くの禅僧がいいました。盤珪は「不生」といいました。

 こういう深い自己の哲学を基礎にしたがん患者や難病で死を覚悟した人の支援プログラムがとても大切でしょう。それとも、日本では科学的ではない、宗教的だと排除されるのでしょうか。 深い宗教哲学的な学問的な議論がされない日本なのでしょうか。

 そんなことはないでしょう。日本でも、どこかの大学でハリファックスのプログラムが研究されているでしょう。深いマインドフルネス学となるでしょう。そこでは「マインドフルネス」の定義は拡張されています。
 その定義は、定義しているようでしていない、研究を終わらせない、限界を作らない定義でしょう。大昔、大乗仏教の学者がいった「無住処」に習うのがいいのではないでしょうか。
 https://blog.canpan.info/jitou/archive/2425
 ★大智度論・無住処涅槃

 ハリファックスの「死にゆく人と共にいる」支援は、がん患者のうつ病、自殺が多い日本でも切望されるプログラムだと思われmす。深い人間の哲学探求に裏付けられたものであることが明らかです。人間哲学は、西田、鈴木、井筒などがあり、日本が世界的に貢献「できた分野だと思います。これを活かして、日本でもがん患者の支援をしてほしい。 それは、いくつかの局面のプログラムが必要です。課題は多くあります。
    ★告知後の患者のケア、うつ病、自殺を防止のマインドフルネス
    ★患者が動ける間、10年にわたる心のケアのマインドフルネス
    ★入院後の病院にいる患者を支援するマインドフルネス
    ★在宅闘病の患者1年2年、支援するマインドフルネス
    ★臨終に近い患者を支援するマインドフルネス
    ★上記の各局面における家族のケア、残された遺族のケアの支援するマインドフルネス
    ★家族のいない患者の支援(ハリファックスは死にゆく人に家族のいない患者さんのケアがしばしば紹介されている)

    ★ハリファックスの本書を読むと、支援者には相当厳しいストレスがかかる。一体、誰がおこなうのだろうか。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3669
「学者は平気でウソをつく」
 「無評価の観察」を超えるマインドフルネスは、宗教であるというのは哲学を知らないことによる誤りです。(この続きは、 別の記事で。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4687
【書籍紹介】「死にゆく人と共にあること〜マインドフルネスによる終末期ケア」
 ジョアン・ハリファックス、井上ウイマラ監訳、春秋社、2015
Posted by MF総研/大田 at 21:55 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL