(12)うつ病にならないように [2020年04月19日(Sun)]
【緊急事態宣言の生活において】
(12)うつ病にならないように仕事ができなくなって、つらい状況になっている人が多いと思います。しかし、 現状のつらいことを嘆き悩む考えを 継続しすぎるとうつ病になるおそれがあります。また、将来を不安に思い、つらいことを考えすぎると、うつ病になるおそれがあります。 つらい内容の考えは、交感神経を興奮させ、扁桃体(つらい感情により)を興奮させて、 その刺激が副腎皮質に伝わって、ここから、ストレスホルモンが大量に分泌されて、 それが脳に運ばれて、前頭前野の神経細胞を傷つけて、その機能が低下してうつ病になると推測されます。 忙しいことになってしまって、睡眠不足、過労になると、やはろ同じように、交感神経、ストレスホルモンにより、うつ病になるおそれがあります。時々、休息していただく必要があります。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/1119 ★うつ病の神経生理学 うつ病は背外側前頭前野の機能低下 https://blog.canpan.info/jitou/archive/2247 ★頭前野と心の病気 ☆自分のうつ病防止 うつ病になることを予防するためには、考えすぎないで、今できる目前の仕事、運動、楽しめることをすることです。 金銭的な支援がないと食べることさえもできないかたは、政府からの支援金を待ちますが、待てないかたは、市役所などに相談することになるでしょう。 何とかしばらく食べられる人は、とにかく、解決のない悩むだけの思考は気づいて価値崩壊になると評価判断してその思考を止めて、今価値実現のために何をすべきかあれこれ検討して、できることを実、行動することがうつ病を防止します。 ☆家族、部下、生徒など対面する人のうつ病予防 家族や自分の関係する人のうつ病を予防するためには、その人の様子を見て聞いて評価判断して、アドバイスします。人の言葉、態度は、その人の本音、感情、欲求を表現しているので、見て聞いた時、何を表現しているのかを評価判断してやさしく対応していくことが必要です。 前の記事(コロナ離婚、DV)に書いたように、家族がイライラ、怒りを帯びた言葉、態度をしている場合、こちらは衝動的に応答するのではなくて、見た聞いた瞬間にそれが何(本音、欲求 など)を表現しているのかを評価判断して、この 瞬間は自分はどのような応答すれば、価値を崩壊させないか検討して(いくつかの可能性を評価選択して)、自分の言葉態度行動を表出します。 (このように、家族、関係者との応答場面は、無評価の観察ではいけません) 簡単ではありませんが、できる限り、その努力をしないと、家庭、職場の人間関係が悪化します。初めのうちは、限定された言葉、行動の嫌悪(=本音の評価)ですが、繰り返されると、その人全体の嫌悪の評価の本音に進行します。そして、その人の位置によって、その於いてある場所(つまり、家庭、職場、種々の組織など)の嫌悪(=本音)と進行して家庭、職場、団体の崩壊、逃避などにつながります。 ☆団体の評価も この危機において、種々の団体が何を表出するか無策か破壊的かが「評価」されるでしょう。 わたしどもも、今何をすべきか、すべきでないか、評価判断して、表現していくことになります。組織も評価されます。つまらないと評価された組織は衰退消滅していきます。 私の知る組織も衰退消滅していきました。みな、どの組織も学問も、学的団体も同様でしょう。 その行動の時に、エゴイズム、自己保身などの本音が含まれているかどうかを観察し評価して価値実現の方向は何であるかを評価判断していく重要性を主張したのが西田哲学であり、日本人の古人が実行してきた「至誠の実践」であると西田哲学が教えていると、解釈し高く評価しています。 ただし、西田哲学も現実に生かされていない、西田哲学は読まれるだけでは価値がない、と 西田幾多郎の孫、上田薫氏 の言葉が痛いです。これから研究、開発していくことが求められます。 現実の社会は、評価の世界であり、独断偏見が充満していると西田哲学が教えています。独断的な専門家(=独断の叡智的自己)もいれば、至誠の叡智的自己もいます。無数の生命を奪う感染症の爆発の時に、その悪と善を表現した文献、 カミュの「ペスト」 や オルテガの「大衆の反逆」。無策とエゴイズムの専門家、できることをした至誠の一般人。現代では、種々の組織、団体、NPOがあり、もっと複雑になっているでしょう。言葉、行為に表現されたものを慎重に評価していかないと、自己と家族の生命を失い、職場を崩壊させます。 こういう助け合いが必要な時にも、パワハラ、セクハラ、アカハラなどをするおろかものがあらわれるでしょう。地位、立場、力をかさにて、セクハラに当たる行為を求めてくる教師、上司、経営者のいいなりになってはいけません。いずれ、つきはなされます。後悔、怒りもうつ病をもたらします。自分の人生、家族の価値を失わないような評価判断が必要です。困ったら自分だけで判断せずに家族や支援する専門家の助けをかります。 【緊急事態宣言の生活において】 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4551 ★目次 |
Posted by
MF総研/大田
at 22:23
| さまざまなマインドフルネス
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