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宗教の真理を哲学的に明らかにした西田哲学が世界に注目されて [2019年12月31日(Tue)]

書籍紹介
『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』
『幸福と人生の意味の哲学』

 2著の幸福の哲学は深いことで類似しているように見えます。青山氏と山口氏の2つの著書を並行で見ました。もう少し、関連することを少し述べます。

宗教の真理を哲学的に明らかにした西田哲学が世界に注目されて
 〜宗教的、超越的な自己、人生、幸福は宗教者が説かない奇妙さは多くの哲学者が

 紹介中の哲学書は「超越的幸福」の哲学を述べています。宗教が超越的であり、西田哲学が明らかにしました。超越的幸福の哲学、超越的自己でないと救済されない苦悩があります。しかし、宗教者が導いてくれない奇妙な事態。
 秋月龍a氏が、仏教者の怠慢を厳しく批判しました。大竹晋氏が日本の仏教から大乗仏教の核心が失われていることを明らかにしました。

 哲学者が超越的宗教を理解しています。西田哲学の評価が海外でも高まっています。

 「近年大きな広がりを見せている西田哲学への関心は、そのような時空を超えた飛び火として理解できるのではないだろうか。国内でも数多くの研究が発表されているが、海外でも西田の多くの著作や論文が翻訳されたり、研究書が発表されたりしている。」(藤田p188)

 「ハイジックは西田の、そして京都学派の思想を一つの「世界哲学」として読み解こうと試みている。「世界哲学」というのは、西田の哲学や、京都学派の哲学が、他の世界の代表的な哲学の学派と肩を並べうる「世界的な」哲学でるという意味でもあるが、むしろここでは、言語と伝統の枠を超えてすべての国の哲学者が議論を交わす「哲学のフォーラム」に参入すべき意義と役割を担ったものという意味で言われている。つまり、哲学の諸問題をめぐって、さまざまな学派によってなされる議論、しかも真理の解明に向けてなされる「共同作業の場」において、西田の哲学や、京都学派の哲学が、独自の貢献をする学派として登場してきた、あるいは登場することが期待されているという意味で言われている。」(藤田p189)

 超越的人生観、自己観、幸福観ならば、自殺しないですみます、ひきこもりしなくてすみます、苦難の人生を乗り越えていけます、そう思います。
 超越的自己観を持ち一般市民を導く人が今もおられますが、メディアには出てきません。ほそぼそと受け継がれていくのでしょう。
 超越がすべての人の根底にあるという真相、超越を底に持ちながら、宗教的以前のマインドフルネスのような誰でも実践できる方法をもうすべての領域のかたがたが研究、開発していかねばなりません。今、つらい方々は、来年いい年でありますように。

藤田正勝,2007『西田幾多郎』岩波新書

文献
青山拓央(2016)『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』太田出版
山口尚(2019)『幸福と人生の意味の哲学』トランスビュー


【書籍紹介】
『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』
『幸福と人生の意味の哲学』

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4459





【目次】哲学、宗教、仏教学、心理学、医学、脳神経科学、精神療法、マインドフルネス、マインドフルネス学、留まることのない哲学に導かれるマインドフルネス実践
https://blog.canpan.info/jitou/archive/4478

Posted by MF総研/大田 at 20:02 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL