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幸福は簡単には断定できない [2019年12月12日(Thu)]

書籍紹介
『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』
『幸福と人生の意味の哲学』

 幸福の哲学に真剣さが足りないとの批判があった(山口尚氏)。  そういうなかにあって、山口氏と青山氏は同調するところがある。山口氏はこう青山氏の「共振」の幸福の哲学を自分のものと類似すると解釈してこういう。アイロニーと超越の幸福である。

 「このように私は青山の言う「共振」を、固定的な「だけ」から離れて諸要素へ揺れ動く拡がりの中で生きることと理解します。そして彼の議論から《「だけ」に留まらない運動とそれによって得られる豊かさが幸福にとって重要だ》という見方を引き出したいと考えています。 こうした仕方で私は青山をアイロニストと見なし、彼の思索をアイロニーと超越の哲学と見なしたい考えています。なぜなら、こう捉えるとき、彼の 議論が本書で述べてきたことと接続するからです(これは少なくとも私にとって有意義なことです)。」(山口p259-260)

 私(大田)は、西田哲学の実践論を具体化したいと考えていますが、アイロニーの生き方は、 叡智的自己の生き方に、緒越は人格的自己に関係が深いと思います。家族の愛や仕事の幸福(当為価値)だけでなく、緒越レベル(宗教的)な幸福があるというこだと思います。 類似点があるでしょうし、相違点もあるかもしれません。西田哲学には具体的な実践論(「いかに」ということに該当するでしょう)があります。超越に包まれていることを信じて自己が至誠であるかを評価洞察して生きていくことだと解釈しています。

文献
青山拓央(2016)『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』太田出版
山口尚(2019)『幸福と人生の意味の哲学』トランスビュー


【書籍紹介】
『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』
『幸福と人生の意味の哲学』

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4459


Posted by MF総研/大田 at 22:07 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL