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マインドフルネス瞑想療法士🄬の 認定講座の第6回 [2019年11月17日(Sun)]
本日は、マインドフルネス瞑想療法士🄬の 認定講座の第6回でした。

第6回 支援の進め方と支援者の倫理

第1 テキスト
『支援の進め方と支援者の倫理』
『うつ病・不安症などの支援戦略』
『支援者の倫理』
『マインドフルネスの悪用と批判されないように』
『図解 うつ?・不安障害を治すマインドフルネス 後編 セッション6−10』

<★配布参考資料★>
 支援に用いる管理表

第2 うつ病のアセスメントから初回指導まで
種々の問題を自己洞察瞑想療法で支援しようとする場合、 問題定義、要因の分析、課題の決定、実行、評価などの治療方針を組み立てる。
うつ病や不安症などについては具体的にどのように適用するのかが テキスト「うつ病・不安症などの支援戦略」

初回の面接で何をすればよいかの詳細。 クライエントの問題(症状)を聴いて、支援方針の策定、説明、スキルトレーニングの実地指 導、課題。
当初の連鎖分析・要因洞察は一般的仮説でよいが、クライアントにはそれを説明しなけれ ばならない。
そのクライアントに特有の思考、感情、症状、行動は支援プロセスが進展してから行なえば よい。その時も、問題(症状)を詳細に調べる、連鎖分析、要因洞察、治療方針の策定、説明、 スキルトレーニングの実地指導、課題。
支援者が用いる表などを織り込み付録とした。

第3 構造化された治療プログラム
 =定型化した指導プログラム
『うつ・不安障害を治すマインドフルネス――ひとりでできる「自己洞察瞑想療法」』セッショ ン1〜10
初心のセラピストが行いやすい。改善するエビデンスも確認された。 ベテランのセラピストでも効率よく多数のクライアントを支援できる。 改善の支援だけではなく、再発予防、自己成長にも用いる。 過去の受講生、今期の受講生にも、顕著な成長がみられるひとがいる。

初級編と中級編で構成した。高齢者や重症者など中級編を難しいように感じるクライエント には、初級編だけを実践してもよい。その後、半年1年はセッション5の課題を続けてよい。 中級編で詳細に実践することになる、やさしい手法が初級編に含まれている。さらに難しいと感じるクライエントには、セッション1,2だけを継続してもよい。

セッション1−5:初心者編
セッション6−10:中級編

7,80年の人生には、さまざまな出来事(やがて、がん、介護、死などのストレス)があるので 、発症や再発しないためには、セッション 10まで行い、一生、セッション10の自己洞察法を継続することが望まれる。 さらに深いマインドフルネスもある。
毎月1回のグループセッション、毎月2回のグループセッション、個別支援方式(毎月1〜4 回)など、クライエントの要望と支援者側の状況に応じて決めていく。
さらに深い問題、低い自己評価、死などは、叡智的自己、人格的自己のマインドフルネスがある。 叡智的自己、人格的自己は、日本文化の背景になっている東洋的な人間観であり、問題がなくても実践することが望まれるマインドフルネス。生き方が変わり、社会貢献の応用範囲が 広がる。

第4 支援者の倫理
マインドフルネス心理療法は、自分や他者を傷つける自分のエゴ(「本音)という)をも自覚する。人には、必ず、自己中心的な本音がある。自分の利益を図り、悪を犯す種子がある。これを自覚して、芽が出た時に、気付いて、行動を抑制しなければならない。
支援者にもエゴが働くので、クライアントの利益を害さないように自覚する必要がある。カウ ンセラーの言葉によって、クライエントを傷つけると、症状を悪化させるかもしれない。 プライバシーを保護することが極めて重要である。

クライエントの負担金は、事前に伝えておいて、それ以外の料金を請求してはならない。
支援者が、うつ病・不安症/不安障害などの直接の援助をする以外のサービス (たとえば、ヨーガ、健康体操、鍼・灸、食品販売、食事療法、宗教行事など) も提供している場合には、支援者側の利益を優先させるようなことは慎むべきである。支援者の 金銭的利益を重視する「本音」を抑制すべきである。他のサービスと抱き合わせでないと、カウ ンセリングを引き受けないというのがエゴイズムの一例である。クライエントの立場でない。

第5 支援者の倫理・SIMT者の特別の倫理
資格申請時に倫理規定遵守の約束 。 専門家は自分(自分の組織)、自分の立場、自分の手法、自分のスキル、自分の利益に執着 する傾向がある。 その本音に気づき、抑制しなければならない。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/2970
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https://blog.canpan.info/jitou/archive/2374
もう一つの記事

宗教者によるSIMTの活用
宗教の方法にアレンジした方法で支援する場合。
SIMTの一部の手法をそのまま、あるいは、アレンジして、独自のプログラムを開発 。「このプログラムでうつ病などが改善する」と言うのは問題がある。

他のサービスとの併用
マインドフルネスSIMTは、自分のエゴイズム (自分や他者を傷つける本音、自分の金銭的利益を優先する本音) に気づき抑制してクライエントを自分の利益の踏み台にしないことに留意すべき。

独自の方法の開始は:
 効果の高いマインドフルネス心理療法の開発をする試験研究は必要。クライエントに、違う方法で行うことを公表した上で行って、効果を確認する。

他の治療法との併用
他の心理療法との併用


薬物療法との併用は全く問題なかった。 症状が軽くなってから、医師の許可を得て減薬、断薬をすることができる。

第6 脳トレーニング第6弾
 前頭前野、セロトニン神経、副交感神経などが活性化するといわれる脳トレーニング、フリフリグッパー体操、動作法など。毎回、新しいメニューを加えていて、これが第6回目。

第7 セッション6のポイント、および、支援者となるべき受講生の課題

第8 前日のマインドフルネスSIMT研究会の内容報告

 ☆場所的論理、逆対応の論理、絶対無、エゴイズムの自己、実践哲学(臨床西田哲学)

 これも1時間かけて説明した。
世界で最も深いマインドフルネスSIMTは、すべての人間の根底の絶対無(絶対的一者)を基礎にしたものである。フランクルの主張とも類似する。 従来の仏教の方法は、坐禅によるものと、公案によるものがあった。そこまで指導するひとは、今や、ほんのひとにぎり。しかも、方法が言葉での説明が少なくてわかりにくい。
 これからは、マインドフルネスSIMTのように、論理的に言葉で説明していく方法がとられるようになってほしい。現代人には、従来の方法では無理であろう。するひとがいなくなったのがその証拠であろう。 西田哲学が場所的論理と逆対応の論理で説明した。実践方法の概要は、「実践哲学序論」に書いてある。一言でいえば「至誠」の実践であるのだが、具体的方法までは書いていない。これを具体化するのが、人格的自己のマインドフルネスSIMTである。「臨床西田哲学」というべきものです。
 すべてのひとの根底に絶対者の働きが動いている。それは、個人(自己)を通してしか働きを表わさない。この自覚のできた人は、すべてが絶対的一者が自己を否定して現成したもの、射影したものとなる。絶対的一者は、自己を否定して、個人(自己)のものに変化する。だから、すべてが絶対的一者のものとなる。絶対的一者とすべてのものは、別ではなくて、そのままで一つである。絶対者だけでは存在しない、個だけでも存在しない。自覚していなくても底で絶対者の働きがある。
 絶対者を自覚しない個人の底にも働いているが、絶対者を自我を用いてエゴイズムに塗られたものにして表現する。だから、絶対者を自覚しない科学者は独断偏見で学問することがある。オルテガの「大衆」(大学に多いという)批判や、フランクルが還元主義、全体主義、画一主義の学問批判はこういうことを言う。
 絶対現在において、絶対的一者が働いており我々の悪も罪も絶対的に否定され受容されているし、対象的な自分はそれ自体では存在しない。そして、我々の自己も世界も学問も道徳もそこから作られる。

 こういうのが、本来の大乗仏教であった。西田幾多郎、鈴木大拙、秋月龍a、井筒俊彦(以上は故人)、竹村牧男氏などによれば日本には、鎌倉時代にこれに目覚めた道元や親鸞がいた。世阿弥、千利休、松尾芭蕉などの独特の日本文化の底に流れている。竹村牧男氏によれば、空海にも深いものがある。しかし、深い哲学が大学で教えられていない。誰でも理解できるようなもの、本で読めばわかるもののみが教えられている。
 私(大田)の解釈では、曼荼羅は個人個人の絶対者が自己を否定して現成したものとなるとみれば同様の見方になるのだが。世界中の人間が根底に絶対無を持っていて、それが各々の仏、如来であるとして描いているといえる。現代に曼荼羅を作成するならば、主婦、こども、教師、医師、会社員などを並べて表現すればいい。
 こうした、深い自己の観察は、通常の心の病気の解決支援には無用である。うつ病や不安症などの改善支援は、意志的自己のSIMTで十分である。叡智的自己、人格的自己のマインドフルネスSIMTは、深い悩みの人に用いるものである。
 意志的自己のマインドフルネスSIMTは、小中学にもやさしい言葉で説明して実践してもらえる。

【目次】このようなところに活用できそう
 マインドフルネスSIMT 2019

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4243
Posted by MF総研/大田 at 21:16 | うつや自殺念慮の心理療法 | この記事のURL