原発事故で故郷を離れた福島県のかたに震災関連死が多い
[2019年03月05日(Tue)]
原発事故で故郷を離れた福島県のかたに震災関連死が多い2011年3月11日、東日本大震災。そして、原発事故。あれから、間もなく8年になります。 2014年から数回、宮城県石巻で連続講座、グループセッションを 開催しましたが、まだまだ、つらさが続いていることがわかりました。 また、もう一つの事実を知り、何かできないものかと考えています。 原発事故で故郷を離れた福島県のかたに震災関連死が多いことです。岩手、宮城では、震災関連死が減少しているのに、福島県では突出して多いのです。 2日に、別の番組、NHK ETV特集で「震災関連死」を放送しました。 http://www4.nhk.or.jp/etv21c/x/2019-03-02/31/9666/2259655/ 福島県の原発事故のあと、まだ42,000人が故郷を離れて暮らしていて、避難によるストレスから死亡する人が 多いそうです。こちらも、マインドフルネスSIMTでお手伝いできるかもしれません。 というのも、次の事情からです。 ひとつは、うつ病や過去の想起のフラッシュバックや不安症的な苦痛原発事故で非難された人たちは、数か所を転々としておられます。心身の疲労から、うつ病になり、自殺するひとがおられます。うつ病ならば、マインドフルネスで軽くなる可能性があります。呼吸が苦しくなるとか、パニック症に似た症状、各種臓器の痛みなどの自律神経失調症のような症状、による生きづらさです。こういう症状は、マインドフルネス心理療法で軽くなるでしょう。パニック症やPTSDが改善するのですから。 https://blog.canpan.info/jitou/archive/3899 ★PTSD https://blog.canpan.info/jitou/archive/4015 ★パニック症 残念なことには、まだマインドフルネス心理療法の情報が届いていないのです。また、 二つ目は破局的未来予期による苦悩(フラッシュ・フォーワード)もう一つ、命をおびやかす「フラッシュ・フォーワード」が紹介されました。 アメリカ、ジョージタウン大学医学部のアン・スペックハード教授が提案している概念。 チェルノブイリ原発事故の事故処理の作業員に見られる、事後の長期にわたる苦悩です。 PTSDの症状はあるが、フラッシュバックはない。「未来への恐怖」がかれらを苦しめている。それで、「フラッシュ・フォーワード」とよびたいというもの。被爆したことで何がおきるかわからない、未来への恐怖。非難させられた住民にも、故郷やコミュニティ、仕事を失ったために、やはり「未来への恐怖」を抱える。これが、福島原発の被災者、地域の人、支援活動をしたひとにもみられるかもしれないということです。先が見えない、絶望。 いま、「がん患者さん」のメンタルケアのための「マインドフルネス心理療法」を考えていますが、似たところがあると思えてきました。がんであるとか、難病であるとかの告知を受けると、やはり「未来の恐怖」が起きるでしょう。いつも、死の不安が侵入してくるでしょう。「継起的絶望的未来予期による恐怖」の苦痛は「フラッシュ・フォーワード」と似ているような気がします。 自殺されたケースが紹介されましたが、今後も, 身体の不調による脳、血管、心臓などの疾患による死亡、 うつ病、PTSDによる自殺が起きないようにケアが必要です。心のケアも重要でしょう。専門家が対策を始めておられることを願います。 http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/saigai/saigai-simt.htm ★【目次】災害による心理的ストレスとマインドフルネス心理療法 https://blog.canpan.info/jitou/archive/4243 ★このようなところにマインドフルネスSIMT 2019 |
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Posted by
MF総研/大田
at 09:48
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