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(5)「リベラル」とは「最高に寛大」 [2019年02月14日(Thu)]
NHK Eテ レビの「100分de名著」での「オルテガ」の放送。 (17日の真夜中0時10分から再々放送があります。)

(5)「リベラル」とは「最高に寛大」
 =多数派の驕り、「大衆の反逆」オルテガ

 NHK Eテレビの「100分de名著」で放送が始まった「オルテガ」です。 中島岳志氏の解説です。(評論家、東京工業大学教授)

 中島氏はオルテガの文を引用して、わかりやすく解説しておられます。原文が引用されているのですが、中島氏の説明文をみます。

 第2回は「リベラルであること」です。

 オルテガは「大衆」=「慢心の専門家」による横暴を批判しています。 これを批判するのが、オルテガの「リベラル」「自由主義」です。通常の意味とは違うというのです。

 「自由主義とは、とにかく最高に寛大な制度であり、他者を受け入れるという寛容な精神にほかならない、と言っています。」(p42)
 「大衆の時代である現代、人々は自分とは異なる思考をもつ人間を殲滅しようとしている。自分と同じような考え方をする人間だけによる統治が良い統治だと思いこんでいる。それは違う、とオルテガは言うのです。自分と真っ向から対立する人間をこそ大切にし、そういう人間とも議論を重ねることが重要なのだ、と。」(p45)

 「大衆」は、他者の意見を聞こうとしない専門家が主導するのでした。大乗仏教では、そうしたこりかたまった意見、思想を「偏執見」といっています。我利我執もそうですが、捨てるべき煩悩の一つとされます。大乗仏教は、家庭を持ち職を持つ現代でも通用する「至誠」の観察を含んでいます。 オルテガの生きていた当時、「大衆」が多数派になって政治が国が動いていました。 このような状況は、日本の太平洋戦争時代もそうでした。 どうでしょう? 今は?
 大学、その他の団体で、様々な意見をかわして、反対者であっても、その組織内で尊重されて共生しているでしょうか。次のようなことがあるというのですが。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3855
★認知的柔軟性の欠如

 そうであると、多数派の意見だけの団体になってしまいます。そして、深いものは理解しようとしないのです。そういうものに偏ります。 多様な意見、思想、学派のものを教えられなくなっています。


https://blog.canpan.info/jitou/archive/4100
【目次】NHK Eテ レビの「100分de名著」
「大衆の反逆」オルテガ、中島岳志、NHK出版
 多数という「驕り」


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【書籍紹介】『「朝日ぎらい 〜よりよい世界のためのリベラル進化論』橘 玲、朝日新聞出版
Posted by MF総研/大田 at 08:46 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL