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MBSRを点検してみました [2019年01月09日(Wed)]

MBSRを点検してみました

 ポリヴェーガル理論の提案者であるポージェスが、 評価される現場では、(アメリカ)のマインドフルネスは両立しないといいました。

【ポージェスの言葉】

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4056
★欧米型マインドフルネスは安全な場所で行うもの/ポリヴェーガル理論

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4054
★無評価のマインドフルネスは、生存のために良い評価を得なくてはいけないという防衛状態とは両立しません

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4052
★臨床の現場と研究者とは大きな隔たり

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4050
★専門家は自分の選んだ価値を実現して喜ぶが・・・・
 「科学者たちはこの分野を研究したくない」

 彼は、MBSRやMBCT、ACTを想定しているのでしょう。
 そこで、まず、MBSRの本を再読してみました。問題がわかったような気がします。
 第12章 相手との関係を改善するー対人ストレス

 第13章 仕事を自らのものにするー仕事ストレス

 について、説明があります。

 ここでも、仕事への集中と、無評価での傾聴に近いことがその方法になっています。カウンセリングの仕事ならいいですが、瞬時に応答しなければならないビジネス現場、医師による診察現場(まさに、評価がある現場)などでは、MBSRによることをためらうのではないでしょうか。

 また、MBSRでは、「全体性」が強調されていますが、MBCTでは採り入れられていません。MBSRはかなり、強調しているのに、どうしたのでしょう。

 13日の講演会で、これもとりあげて概要を説明して、さらに詳細に検討して、春に出版の新著で説明したいと思います。

 「マインドフルネス」は、これから、さらに研究しなければなりません。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/4013
【誤解だらけの瞑想、坐禅、マインドフルネス】
Posted by MF総研/大田 at 20:14 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL