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対人場面と仕事の場面では評価前提のマインドフルネス [2018年11月27日(Tue)]

対人場面と仕事の場面では評価前提のマインドフルネス

 日本で開発されたマインドフルネスである、自己洞察瞑想療法(SIMT)では、瞑想時は「無評価で観察」する方法と、家庭や職場で行動する時は「評価して観察」する方法を併用します。

 深い意識作用で起きる問題の改善にはこれが必要だからです。行動の時には、感覚で見た時に、自分独自の好き嫌い、己見我利我執の本音を動かします。家庭や職業を持つひとにはさけられません。自分も他者も必ず本音を動かします。感覚にも、思考にも、行為にも、これが動いてしまいます。

 不正、うそ、パワハラ、セクハラ、我利、他者排除もそうです。自分や他者の作用や行為に、こうしたエゴイズムの本音が動いていることを瞬時に評価するトレーニングをくりかえします。

 健康なひとも、これがあります。心の病気のひとにもあります。こうした本音の評価観察をくりかえしていくので、うつ病、不安症、パニック症、PTSD,人間関係の不和悩みが改善するのです。

 MBSR,MBCT、ACT、SIMT、初期仏教のビパッサナー瞑想などありますが、哲学と手法が違うので、効果のある問題が違うのです。

 なお、SIMTは、問題改善の時だけするのではありません。生涯実践します。西田哲学のポイエシス即プラクシスによります。常に(対人場面、仕事、遊びの時、インターネットで書き込む時、読む時。。。)、本音、感情、人生価値を洞察し続けます。

 たとえば、家族と職場の人に、イライラしたり、怒ったり、したと思います。相手の言葉や態度行動を自分の基準で「評価」したのです。必ず、感情を起こします。評価しています。評価はさけられません。無評価ではありえません。「評価」はするが、どう反応するかのマインドフルネスが重要なのです。

 この記事を見る時、不快な感情が起きたあなた。嫌いだと評価したのです。「嫌い」な本音で評価したな、と評価するのが、SIMTのマインドフルネス=自己洞察です。家族、仕事を持つ、遊ぶなど社会的な生活をするひとは、必ず、評価判断をしています。それを現在進行形で観察します。そして、瞬時に、価値実現の動作を選択します。その行動にも、我利我執、エゴイズムがないかどうか評価します。難しいですが、こういう訓練を10か月もかけて実践するので、重い精神疾患も、不和な人間関係も改善するのだと「評価」しています。

 家族も職も捨てて出家した初期仏教では、こういう感情が起きる場面をさけることができました。木の下、墓場で瞑想する場面もあります。対人場面でないので、無評価でいようとすることが可能だったかもしれません。

 道元禅師は、しきりに、己見我利我執を捨てよと指示していますので、読む聞く話す時に 自分のしていることを評価させています。このように、禅でも自分のエゴイズム、嫌悪(逃避、良きものの排斥否定も)、執着(セクハラ、パワハラ、不正はこれです)がないかどうか評価させます。日本のマインドフルネスは、他者、顧客、自分の生きる組織家庭を傷つけていないかどうかの評価を重視しました。SIMTは日本のものです。古人が千年かけて洗練させてきた哲学と認識論と実践論と実在論に教えを受けます。すぐれたこころの世界遺産です。西洋の人にも誇り(執着の一種です、良いものだと自己評価しています)をもって紹介できます。今月は、その準備作業に追われています。

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https://blog.canpan.info/jitou/archive/4013
【誤解だらけの瞑想、坐禅、マインドフルネス】

Posted by MF総研/大田 at 22:33 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL