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(9)これまでの「正統」では社会の変革が遅れる、正統を乗り越える「異端の時代」 [2018年09月23日(Sun)]
【連続記事】【日本では、なぜうつ病などの心理療法が普及しないのか】

(9)これまでの「正統」では社会の変革が遅れる、正統を乗り越える「異端の時代」

 従来のままでいいと満足している幹部、長老の「正統」に従っていると 世間は変化していて、取り残される。組織も時代の要請に応えられず 倒壊していく。
 こんな状況を警告し新たな異端が現れることを期待する書籍が下記のもの(まだあるが、おいおい紹介していく)があった。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3866
『忖度社会ニッポン』(片田珠美、角川新書)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3853
『正しさをゴリ押しする人』(榎本博昭、角川新書)

 さらに、これを補強する書籍を2つ、私の懸念するテーマ (専門家たちはみな正統であるが誰もうつ病などを治す心理療法をやろうとしない) に関係する核心部分を検討する。 次の2つである。

(A)『異端の時代 〜 正統のかたちを求めて』森本あんり、岩波新書
(B)『日本型組織の病を考える』村木厚子、角川新書

 まず、(A)である。
 これまでの正統は「自分や周囲に抑圧をもたらす根本悪なのだ」(Ap13)。 組織の正統は、時代が変化しているのに応えていない。これまでの「正統」をうちやぶって、これになり替わろうとする若手の異端が、次代をになっていかねばならない時なのだ。

 宗教も組織化されて権力をもつと、自由を束縛する。時代が周囲が変化するにつれて、それを批判するものが現れる。正統からは、しばらく異端とされる。しかし、真正の異端は「目的地へと向けられており、信頼する友をもち、共同作業を委ね、自分も分業体制の中で限定された位置をもつ。そうしてこそ、腰の据わったアイデンティティが生れ、粘り強く理想を実現するための闘いを続けることができるのである。」(Ap239)

正真正銘の異端が正統になる

最後がこう締めくくられている。

 「そのような異端だけが、やがて正統となる。正統となったら、次は自分が新たな異端の挑戦を受ける立場となる。それに正面から応えうつ課題を担い続ける腹構えが必要である。批判されても中央にどっかりと居座り続ける図太さと憎たらしさをもたねばならない。それがさらに次なる若き異端の群れを育て、鍛えることだろう。そのようにして大舞台が回り続けることが、健康な社会の微表である。
 もし現代に正統の復権が可能だとすれば、それは次代の正統を担おうとするこのような正真正銘の異端が現れることから始まる以外にない。」(Ap239-240)

 坐禅に似たマインドフルネスが、世界的なブームになり、社会貢献している。マインドフルネス者は、仏教だといっている。ビパッサナー瞑想、四諦八正道として説明される。布教に熱心である。日本の仏教は「マインドフルネス」でないのか、仏教ではないのか。社会貢献のために検討しないのか。異端が現れないのか。
 本書については、また、折に触れて参照したい。

 「正統」を自認する宗教組織が、世界的な「マインドフルネス」という時代の環境の動きを見て、うつ病などの支援という檀家信者、無縁の市民にかかわるのを「異端」として排除するのかどうか、あとで考えたい。

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3918
(ここにも『異端の時代』に触れています)

https://www.christiantoday.co.jp/articles/26031/20180915/theological-books-36.htm
★ここに他の人による本書の紹介があります。


【同様の主張の参考書:狭い世間しかみない、ごり押し人間、自己保身から「空気」を読む、忖度する】

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3866
『忖度社会ニッポン』(片田珠美、角川新書)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3873
『「空気」の研究』(山本七平、文春文庫)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3875
阿部欣也の「世間」。記事の本のほか『「世間」とは何か』(講談社現代新書)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3853
【目次・書籍紹介】「正しさをゴリ押しする人」(榎本博昭、角川新書)

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3918
『日本型組織の病を考える』村木厚子、角川新書

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3916
『異端の時代 〜 正統のかたちを求めて』森本あんり、岩波新書
こちらも
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3918
正真正銘の異端

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3461
『見て見ぬふりをする社会』マーガレット・ヘファーナン、河出書房新社

【連続記事】【日本では、なぜうつ病などの心理療法が普及しないのか】
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3889
Posted by MF総研/大田 at 19:07 | エゴイズム | この記事のURL