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組織、団体の全体主義、画一主義、還元主義的な理屈に 反抗する少数者の「苦悩」「孤独」 [2018年07月01日(Sun)]

組織、団体の全体主義、画一主義、還元主義的な理屈に 反抗する少数者の「苦悩」「孤独」

 NHK Eテレビの「100de名著」のテレビ、「ペスト」は、第4回で終わりになりました。 「ペスト」は、すべての人の心にあるエゴイズム。時に、影響力のある人物の「ペスト」によって、多数のひとを不幸にしたり、苦から解放されるのを妨害します。 第4回のタイトルは「われ反抗す、ゆえにわれら在り」です。

 現在の日本でも、幹部の多数決によって、不条理な統一見解を押し付けて、構成員の自由をうばっているところがあるでしょう。第4回を見るのに、必要な状況を第3回でみておく必要があります。

 幹部の思想、理念によってよき社会を作ろうと宣伝する、その実現のためには、人が死んでもかまわないという。多数(歴史に記録されない多数)がそれで行動する。
しかし、それに賛同できないタル―は反抗する。少数派になる。これも官製の「歴史書」には記録されない。反抗者がいたことも、反抗者の名も記録されない。多数派の幹部になった者の名前が歴史書に記録される。

 反抗者になるのは、少数派だから、孤独であり、ひどい目にあう。
(ペスト患者とは、伝染病のことではない、幹部の宣伝にのっかって、理念や理想のためには人が死んでもかまわないとする暗い心理を持つ者)
 解説者の中条省平さんは、こういうふうに紹介します。

 第3回の中で、タル―は、こういいます。

 「しかし、タル―の場合がすごいのは、そうして人間社会の根源的な悪を告発すると同時に、自分もその加担者であることに心底苦悩しているところです。タルーはリウーにこういいます。

 「ペスト患者であるのはひどく疲れることだ。しかし、ペスト患者になりたくないと望むことは、さらにもっと疲れることなんだ」

 ・・・・、より心身を疲弊させる孤独を選ぶことです。するとどうなってしまうかといえば、

 「僕は人を殺すことを断念した瞬間から、決定的な追放に処せられた。歴史を作るのはほかの人々だ。」(p79)

 多数派の組織、運動の煽動に載らない反抗者は、どうなるのか。 その行方が、カミュのすすめる生き方であり、第4回です。
 日本では、反抗者となった宗教者では、道元、良寛、白隠、宮沢賢治(新興宗教教団から離脱)などがいます。政治関係でも何人かみられます。

 (本日のNHK Eテレビの「こころの時代」でも、ミャンマーの反抗者のマ・ティーダさんの「独房で見つめた「自由」」でした。自由を奪う権力者に反抗した人、官製(組織)の歴史書には記録されませんが、世界の歴史に名が記録されます。)
【目次】「自分の中にある悪」アルベール・カミュの『ペスト』
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Posted by MF総研/大田 at 07:03 | エゴイズム | この記事のURL