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誰もが隠し持つ後ろ暗いボタン [2018年06月23日(Sat)]

誰もが隠し持つ後ろ暗いボタン

 専門家の「独断」エゴイズム

 西田哲学によれば、専門家はみな叡智的自己であり、エゴイストです。 そのことを心理や精神関係、マインドフルネス関係の専門家は観察(マインドフルネス)して、気づいていればいいのですが。案外、この闇の心に気づいていません。

このことを指摘した作家もおられます。諸田玲子氏です。6月23日の朝日新聞の「読書」の項です。

「白墨人形」(CJチューダー作)の紹介の文の中でこういう指摘があります。

 「著者の視野は広範で、透徹している。
「自分が求めているのは答えだと思いがちだ。だが、本当に求めているのは都合のいい答えでしかない」
「人が思いこみをするのは、そのほうが楽で、手間がかからないからだ」
「誰にでも、押されれば後ろ暗いことまでやってしまうボタンがある」。
「ぼく」を通して語られる言葉は意味深い。」

 「大人にも子供にも秘密があり、誰もが後ろ暗いボタンを隠し持っている。善だけの人間などいないのだ。」

 この通りだ。闇の心理を、西田哲学では「独断」という、至誠でないという。 自己洞察瞑想療法(SIMT)では「本音」という。

 心理や精神、宗教、マインドフルネスなどに関する領域の専門家にもある。楽だから、無視、傍観、しらぬふりをする、うそをつく、隠す、排除する、裏切る・・・。自分の都合のため、自分を楽にするため。
 西田哲学の言葉をつなぎあわせて、私は、「独断の叡智的自己」と呼ぶ。 そうでない専門家を「至誠の叡智的自己」と呼ぶ。

 専門家の後ろ暗い隠しもっているボタンが発動されて、クライアント、患者などが苦悩から抜けられない。高い地位の人から、後ろ暗いボタンによって、 善良な市民が苦しめられている。 健全だったはずの組織が崩壊してゆく。私に文才があれば、小説を書きたいくらいのことも見ている。

 そういうことはいけない、自分の後ろ暗いボタンを観察しよう、ボタンを押す行動は抑制しよう、と主張しているのが、西田哲学であると思う。「至誠」であれという。後ろ暗いボタン、エゴを発動すると、誰もが持つ至誠が隠れると教えていると思う。
【目次】「自分の中にある悪」アルベール・カミュの『ペスト』

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Posted by MF総研/大田 at 20:55 | エゴイズム | この記事のURL